回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

佐倉へ、北総の空と野菜

2014-06-29 21:57:32 | 日帰りドライブ

千葉県佐倉の川村記念美術館へ。

 

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雨上がりの土の匂いがとても気持ち良かった。

 

 

 

 

半夏生、今年お初。この葉っぱ好きなんです。

 

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ヤマユリモもちょうど見ごろ。

 

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美術館は入らなかったけれど、ミュージアムで展示されていた「ボビン+ニードルの饗宴」

が素晴らしかった。

 

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糸を抜きながら縫ってゆく、というわたしには及びもつかない精緻な手法で作ってゆくうっとりするようなレースの作品ばかり・・。

 

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(撮影の許可済み)

 

 

ぐるりと敷地内を一周して、帰り際、心を惹かれたのが入り口で売っていた地元の野菜。

(花より団子かな^^?)

 

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緑と黄色のズッキーニ、葉っぱがわさわさのニンジン、採れたての新じゃが!

こういうの見ると素通りできません~~。

迷わず購入~!!

さて、ここから、佐倉街道をずっと走り佐倉駅近くにある「玉家」さんでお昼。

ここはずいぶん前に一度来たことがあるけれど、そのときと変わらず美味しいうな丼でございました。

 

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お部屋の濡れ縁から下はすぐ小さな池。調度品や建てつけも歴史を感じさせる設え。

 

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おかみさんの対応にも大変に満足して、そのあとは冨里まで車を走らせ、あちこちの牧場を見て回る・・でも牛さんには会えませんでした~。

公津の杜あたりから宗吾霊堂を通り過ぎ、印旛沼を渡って北総線沿いに帰路を取ります。

広々とした北総の空は、青とグレーにしっかり別れ、そのあまりの明快さに車を止めて見入りました。黒い雲のあたりには、写真では見えないけれど稲妻がピピピッと走っているのが見える。

 

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案の定、印西牧の原あたりから雨ザーザー。

帰宅して、さっそく買ってきた野菜を調理。

 

 

新じゃがの素揚げ、ニンジンのサラダ、そしてズッキーニとナスとカボチャとトマトとニンニクスライスとバジルを一緒にオリーブピルでソテー。
バジルの葉の上にレバーペーストをのせてそのままパンにのせて食べると、もう~~たまりません~、ワインが進むくん~~~♪

 

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たいへん満足な一日でした☆

 


東北の海と森③艫作~五所川原~金木~十三湖~三内丸山遺跡~新青森

2014-06-10 13:45:34 | 一泊以上の旅行記

6月9日(月) 晴れ時々くもり

今日はそろそろ雨に降られても仕方ないかと思っていただけに、海の上に朝焼けが見えたのにはびっくり。

7時に宿を出て千畳敷海岸を通り、鰺ヶ沢へ出て白神山地へ入る予定だったが、予定は未定、みたいなもの。

ここまで来たら津軽鉄道に乗って太宰治の故郷で行ってみたいと思うのが、人情(でもないか^^)

ゆえに。津軽鉄道の始発、五所川原へ向かう。

途中「立倭武多」と描かれたポスターや看板がいくつもある。なんと読むのかてんでわからないが、五所川原の駅舎についてやっと判明。なんと「たちぬぶた」と読むのですね~。

そう、青森は8月のねぶた祭りに向けてこれから準備が始まるのでしょう。

さあ、ここから津軽鉄道に乗りますよ。

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待合室の中も懐かしい作りを保っている。

そういえば学生の頃、田沢湖線に乗ってスキーに行ったことがある。あのときは車両の中にストーブがあった。そんなストーブ列車がここ津軽鉄道にも復旧するらしい。

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太宰にちなんで「走れメロス」号という一両編成の列車。9時36分発です。

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田圃の向こうに岩木山が車窓からずっとみえる。

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小さな森の中の駅で地元のおばさんがおりる。

常時、添乗しているらしいガイドさんも地元の娘さんでお客さんと気軽に津軽弁でおしゃべり。

何を言ってるか殆どわからないけれど心地よい。

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東京生まれでいわゆる故郷のないわたしでも、乗ってるだけで気持ちが落ち着いて涙がでてきた。

20分ほどして「金木」(かなぎ)に到着。

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車で先回りしていたろくさんとここで落ち合う。

わたしはローカル線に乗るのが好きなので車で旅に出るとときどきこの手を使います。

たいへんにありがたいことと感謝☆

金木で太宰の生家、斜陽館や津軽三味線を聴く。太宰が生まれければ何の変哲もない鄙びた静かな街である。

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さてここから「ごらんあれが・・・♪」と見知らぬ人が指さす龍飛岬方面へと車を走らせる。

「北のはずれ」と石川さゆりは歌ったが、実は北のはずれは下北半島の大間あたりだと思うが、大間では語呂が悪かったのだろうか??

とにかくその方向へ北上して汽水の十三湖へ行こうということになる。

ここあら約二十キロほど北上。

なぜ十三湖かと言えば、金木の駅でこんなノボリを見たから。

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たしかシジミと言えば青森では十三湖。

しかし、まさかこんな地の果てのような場所でこんな感動的に美味しいシジミ尽くし定食が食べられるとは!!!思ってもみなかった。

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ガイドブックにも何も書いていないこんなお店を発見できたのも偶然でありました。

これだから旅は面白い。

しじみ釜飯、じじみ汁、しじみバター蒸し、しじみチャウダー、しじみ佃煮、しじみエキス味噌、しじみラーメン、そしてデザートは地元津軽のリンゴの甘煮★

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お腹にもたれず飽きず充実感たっぷり。

しみじみとしじみのじみを味わったのでした。

これを食べるためにだけでも、もういちどあの西風吹きすさぶ十三湖お端っこへ行きたいものです。

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舌の記憶を愛おしみながら、新青森へ向かう。無味乾燥とした新青森の駅へ着いたのはまだ2時半だったので、駅から10分ほどの三内丸山遺跡を見学。

九州の吉野ケ里もおもしろかったけれど、こちらもなかなかに発掘当時のまま地層がそのまま残された資料室が点在していて、思いは5000年前の縄文時代の生活に飛んでいくのでした。

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新青森駅に戻り、3時52分発の「はやぶさ」で帰宅。

もっともっと旅を続けていたいと、楽しい思い出を反芻しながら山形の地酒と青森の駅弁をつつくののでした。

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東北の海と森②酒田~秋田~艫作(へなし)

2014-06-10 12:49:05 | 一泊以上の旅行記

6月8日(日) 曇り時々晴れ

宿の庭から鳥海山が雲間から顔を出してきたのが見えます。

8時に宿を出てまず酒田港へ。

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「エ~ンヤコ~ラマ~カショ~~♪」と謡われる最上川舟歌。

その最上川の河口に位置する酒田港は北前船の寄港地でもあり、当時は大阪の堺と並ぶほどの賑わいだったとか。

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まぶしいほどよく晴れて来てさまざまな漁船や飛島に向かう船が停泊しています。

海産物市場では魚介類が並んでいますよ。意外だったのですが、東北の日本海側はアワビや牡蠣、サザエ、ツブ貝なども豊富に採れるのです。

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本日はここからJR羽越線や五能線に沿うような感じで海岸線を走り、青森県に入って艫作(へなし)の不老不死温泉まで車で約5時間の旅。

よく晴れて来て広大な田圃や畑の向こうに鳥海山が美しい。

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秋田の象潟の手前。

芭蕉もこの景観に感激したという有耶無耶の関の近くの岬で日本海を一望。

左に遠くかすむのは佐渡島だろうか?

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昭和の大干拓と言われる、大潟(八郎潟)を過ぎる。

八郎潟は、わたしが小学生の頃は日本地図上ではまだ水の入った大きな潟で、秋田の白地図を塗るときは必ずここを白く抜かなければならなかった。

が、今は見渡す限りの米作地。

能代を過ぎて少し行った「みねはま」という道の駅でアワビ定食★

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さらに北へ北へ・・。

ようやく白神山地の南の入り口である十二湖に着く。

ビジターセンターまで車で入り、点在する湖や池を巡って約一時間半ほど歩く。

新緑のブナ林に心洗われる想い。

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青池は不可思議にして神秘的な色をたたえ、もしひとりでここに彷徨いこんだらまちがいなく池の精(があるかどうか知らないが)に引き摺り込まれること必至であろうと思われる。

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沸壺の池も蒼碧色。透けて見える水底の倒木、周囲の木々を写す湖面・・それが巧みな映像のように見え、惹きこまれる。水の中にオフィリアの影が浮かび上がってくるような幻想さえ抱きます。

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東北は豊かなところです。雪や季節の厳しさもあるかもしれないけれど、これだけの緑の木々と土、そこから湧き出す水、その水が流れ落ちる海。まさに生物のゆりかご。

まさに自然界の造りたもうた正しい循環。

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さて緑と水を堪能してまた海岸線に出て本日の宿のある艫作(へなし)へ!

とにかく右に迫りくる緑深い山の岸壁、左に180度の日本海。

おまけに小さな踏切で五能線の列車(一日5~6本)まで出会うことができるなんて、なんてラッキー!!

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夕刻が近づいても日差しがますます強く、到着した宿のおじさんが「可笑しいですね~、今日は雨のはずなんですけどね~」とのたまう。「決まってるじゃないですか。わたし(晴れ女)が来たからですよ~」と言いたいのをぐっとこらえる(^^)

宿は「不老不死温泉」、日本海の波しぶきを浴びながら黄金色の土のような錆のような露天風呂につかります。

夜はこのような献立。はっきり言って多過ぎ~(><)。

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東北の海と森①山形~鶴岡~酒田

2014-06-09 22:34:49 | 一泊以上の旅行記

6月7日(土) 小雨

いくら晴れ女でも、この降り続く雨に対抗するのは無理~と半分あきらめ気分、雨にけぶるみちのくの旅もいいだろうと、出発。

上野から新幹線を使い10時半山形着。 駅でレンタカーを借りてまずは鶴岡市へ向かう。

山形駅にはサクランボがた~くさん売られていました☆地元産でもやはりちょっとお値段はります;;。

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山形道を走ってゆくともっとひどくなると思っていた雨が上がってきて。うっすら月山もみえるようになり、あちこちで鳥のさえずりが聞こえてくる。

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出羽三山(月山・湯殿山・羽黒山)の合間を縫うように走り、ひっそりとした鶴岡の町へ。

なぜ鶴岡かといえば、大した意味はなく、実母の旧姓と同じだから、という他愛ないきっかけ。

庄内藩・酒井家9代目が城主であった頃、創設した藩校・致道館、縄文土器や戊申戦争の資料館となっている群役所、大宝館、お堀端に建てられた近代的な美術館や大学校舎などが、城址公園近辺に並んでいる。

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致道館の内部↓ 

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庭には芭蕉の碑も

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藤沢周平、高山樗牛も鶴岡市出身。

駅の方向に足を向けると、鄙びてはいるが電線が地下に埋められすっきりした商店街。

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ちょっと路地を入ったお店でお昼ご飯。

お味噌汁の具にニシンの切り身が入ってました@@!

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お昼を食べて街中を歩いてから鶴岡を出発。20分ほどで酒田市へ。

最上川が日本海に注ぐ大漁港。北前船の寄港地で大阪の堺と肩を並べるほどに栄えた町。

酒田の米蔵、山居倉庫。

JR東北のポスターで吉永小百合さんが写っている場所で現在も使用されています。

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中には資料館も併設されていて、小作人の女性が一俵60キロもある米俵を6俵も背負っている姿も再現。

ちなみにお試しで背負ってみたらわたしは30キロでも持ち上げるのが大変だった・・。

いろいろ見ていくうちに日本人とお米の関係を今一度見直しましたよ。

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雨が細かく降ってきていっそう風情が・・(^^)

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宿に着く頃には雨があがって雲が切れてきました。翌日に期待!!

さあて、夕食。

お味噌汁の中に枝豆が皮ごと入っている!こちらの食べ方なのかしら?。

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もちろん酒どころ、地元のお酒も忘れずに(~~)!

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↓ 「麓井」・・これはかなり美味しかったです!

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山北から丹沢の緑に抱かれる 

2014-06-01 20:25:53 | 日帰りドライブ

今日から6月。

暑いけれど、どこかの湖に行きたい、と思いました。

地図を開いてみていくうち、近くてまだ行ったことのない丹沢湖にしよう!と決定。

車で東名を大井松田で降り、JR御殿場線の山北駅まで約2時間。

静かで時が止まったような街、山北。(日焼け防止グッズに身を固めた変なおばちゃんが立っておりますね~;)

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ここから丹沢山麓にあるたくさんのハイキングコースに取りつけます。

あまりに暑いので、今回は2時間くらいで往復できる洒水(しゃすい)の滝と河村城址公園までを歩くことにしました。

洒水の滝までは家々の前に流れる小さな美しい用水の音をききながら、また釣りでにぎわう酒匂川を見下ろしながら、気持ちのいい風の中を歩く。

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洒水の滝への坂道を上がると、最勝寺への石段。疲れそうなので登りませんでした^;;~.

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道が整備されていないので滝壺までは行かれなかったけれど、水と緑のひんやりした清々しい空気の充満する世界。ありがたいなあ。

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けっこうあちこち歩いてますが、日本ってほんとに緑あふれる素晴らしい国ですね~。

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道端の露店に地元の山菜野菜が売られています。

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安い!思わず買ってしまった「フキ」と「ウドの葉」「エシャロット」「梅干」^^。軽いのでリュックに入れてもらって今度は河村城址公園へ。

これがけっこう急峻な山道!ゼイハー;;;。

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残念なことに黄砂のせいか富士山や周りの峰々の眺望がよくない。

河村城址は思っていたよりもずっと広々した山城でびっくり。

しばらく休憩したあと、転げるように降りて山北の駅に戻り、今度は車にて丹沢湖へ。

丹沢湖は丹沢ダムによってせきとめられた人造湖。この湖底に沈んだのが旧世附村とのこと。「よづく」村と読みます。なんとなくわたしの住む町と似てるような気がして親近感★

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湖を一回りしてから再び東名に乗って帰宅。

5時前には着いたのでさっそくフキの下拵えをして味付け、ウドの新芽は天ぷら、エシャロットは生のままお味噌で。

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ビールもさることながら冷えた日本酒にぴったりな夕餉でございました♪