「太平洋からの風が
房総半島に吹き寄せて
空にトンビを浮かばせる」
間所ひさこの詩、多田武彦の作曲、の混声合唱組曲「太海にて」の中に詠われている仁右衛門島。
あの詩と歌の風景に魅せられて当時の合唱仲間と訪れたのは30年以上も前のことだったか。このあたりにはそれ以前にも幾度か来ている。
和船でゆく小さな漁港と島との間は、矢切の渡しよりもっと短い距離。
それがちょっと哀しいような可笑しさ。http://www.niemonjima.com/
こんないいお天気の土曜の午後に船に乗るお客さんはちらりほらり。
「岩山のてっぺんに巣があるという
東京っ子にはのぼれない高さ」
・・と口ずさみながら
一回りで30分もかからない仁右衛門島を歩けば、アシタバの生い茂る島のあちこちから鶯の声。トンビやカモメが青い海原の真上に飛び交う。
若い頃の思い出も波の砕ける音に消されそう。
お昼は海辺のお店で金目鯛の煮付け(^^)v