C’est joli ここちいい毎日を♪

セジョリ♪映画三昧・舞台三昧・食などなど自分の好きなことを!映画はネタバレありが多いです。

11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち

2012-10-18 20:09:16 | CINEMA(日本)
11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち
'11:日本


◆監督:若松孝二「キャタピラー」「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」
◆出演:井浦新、満島真之介、岩間天嗣、永岡佑、鈴之助、渋川清彦、大西信満、地曵豪、タモト清嵐、寺島しのぶ

◆STORY◆仮面の告白」「金閣寺」「憂国」など、次々に話題作を発表し、人気絶頂期にあった文豪・三島由紀夫。時は学生運動全盛期。三島は文筆業の傍ら、民族派の若者たちを組織化し、有事の際には自衛隊と共に決起すべく訓練に励む。しかし、警察権力の前に、自衛隊は出動の機会すら得られない状況が続き、苛立ちを募らせる三島と楯の会の若き隊員たち。そして、ついに、決断の時が訪れる。

文豪として確固たる地位を築きながら、私兵的団体「楯の会」を結成した三島由紀夫とメンバーの姿を追ったドラマです。

富山のフォルツァ総曲輪で映画の上映会とトークショー、
また台風のおかげでといっていいのか・・・上映会後サイン会も開かれました!!

実はNakajiは、よく知らないんだよね~
三島由紀夫って人は作家で、割腹自殺をした人ってことしか知らないんだよね。。。
正直、Nakajiの年齢には、右翼・左翼って言われてもさっぱりわからないんだよね~
周りにもこの話をする人いないしぴんとこなかったんだけど、
前に遊びにいった、神谷バーに行ったときに、
たまたま隣にすわった品のいいおじいさんと話をしていたら、
なんか知らないけど、一緒に行った人と右・左の話になりました。
右?左?って感じでこの二人の論議を聞いていたんだけど、
んーーーこの話をする人っていうか、この時代を生きていた人は熱いな~って思いました。

映画は、「楯の会」と共に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に籠城した果てに自決を遂げた彼の胸中を、『キャタピラー』『海燕ホテル・ブルー』の若松孝二が迫っていきます。

この映画は三島さんの美学を全面的にだしているわけではなく、
たんたんと、彼の生きた時代を描かれていたような気がします。
だからなお、三島由紀夫って人がわかったような気がします。

70年に東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地に立てこもり割腹自殺した衝撃的な事件から42年。なぜ今三島なのか。。。
「連合赤軍の映画を撮った時から、楯の会も撮らなければと思っていた。思想は違っても国の行く末を憂い、怒る姿は同じ、右か左かは後付けみたいなもの、
赤軍だけ撮って、右側を撮らないのは不公平だから」

たしかにこの映画をみていると、とにかくこの時代の人は純粋なんですよね。
バカみたいって言われても自分の信じるところにのめりこんでいく姿ってなんか
怖いくらいの純粋さを感じます。
この「楯の会」のメンバーでこれだけの情熱をぶつけてられた三島さんは、
自分がこの会を終わらせるには、これしかなかったんだろうな~
って思ってしまいました。
若松監督も言っておられましたが、この時代の人たちの情熱はかっこいいって言っておられました。
今の私たちにはないだろうな~って思いながらみてた私も、
たしかにこれだけのめり込めるものがある人ってすごいなって改めて思います。

三島を信奉していた政治活動家・森田必勝を演じた満島真之介さんって、
満島ひかりの弟さんなんだね~
朝ドラの山倉さんのイメージが強かったからびっくりしました。

そしてこの映画はとにかく新さんがすごい!!
三島さんの姿に詳しくない私でも、三島由紀夫に見えてしょうがなかったです。
新さんは「エンドロールで流れる、三島由紀夫を演じた役者の名前がアルファベット表記はおかしいと思った」ってことでARATAから井浦新に改名されたそうです。
力はっているのは本当にわかるくらいです。
「自分なりの三島を演じることができた。若い世代に見てほしい」って言っておられました。
また、新さんは若松組に呼ばれるようになってから、俳優としてのありかたも変わられたそうです。若松監督は、資金集めから製作、配給までを自身で手掛け、自ら全国の上映館を行脚してPR活動に回わらるそうです。
たしかに80歳ちかい若松監督からはとてもパワーが感じました。

映画をつくったらまた富山にくるよ。
シネコンまわるより地方のこういった小さな劇場まわるほうが好きだって言っておられた若松監督、今日、突然の悲報でした。
富山に来られたのは9月の29日30日。。。また信じられません。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

若松監督の顔がかくれてしまいましたが。。。


Nakajiの満足度  ★★★★(4.5)  劇場鑑賞40作目
若松孝二11・25自決の日三島由紀夫と若者たち
若松孝二
游学社

11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち オリジナル・サウンド・トラック
SOLID
SOLID

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生はビギナーズ | トップ | 王様ソロ/王様&富山家来ズ/... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クマネズミ)
2012-10-19 04:58:32
お早うございます。
わざわざTBをありがとうございます。
そうですか、先月末には、若松監督は富山に行っていたのですか!
「80近い」にもかかわらず、全国行脚とは、すごいパワーの持ち主でした。
そんなに元気ならば、新藤兼人監督のように、100歳になっても問題作を次々に製作していったことでしょうから、本当に残念な事故です。
来春にはなんとしてでも『千年の愉楽』を見ようと思っています。
返信する
そうそうそう (sakurai)
2012-10-20 07:51:58
いつでもどこでもパワーあふれる舞台あいさつで、自分をさらけ出して、ぐいぐい来る爺さん!あんな人、いないですよね。
舞台挨拶は、三回聞きましたが、やっぱ「あさま山荘・・」の時が一番乗ってたかも。
今回は、新さんに皆の目が集中・・・・のはずなんだけど、ガンガン自分が喋ってませんでしたか?
その辺の容赦のないところも好きだったわ。

冷静に、そして熱く撮ってたイメージです。
本当に惜しいですね。
残念です。
返信する
若松監督の御冥福を祈ります。 (健太郎)
2012-10-28 22:01:53
『連合赤軍』と『キャタピラー』の監督さんなので、アレな方なのかな? と思っていたのですが、『11.25』のトークショウでじかにお話を聞き、とても楽しいおじいさんでした。
と云うか、元気な爺さんです。
僕と同じ宮城出身なので、話し方や訛りにも親しみを感じました。
「左の映画を撮ったから今度は右だ」
「キャタピラーが当たったから金ならあるぞ」
とても楽しいトークでした。

御冥福を祈ります。
返信する
>クマネズミさん (Nakaji)
2012-10-28 22:13:33
こんにちは。
こちらこそありがとうございます。
そうなんです。富山にこられたのも先月末で、なんか何週間前だったので信じられません。
台風で足止めになったので、予定してなかった回でもゲリラ部隊挨拶されたみたいでしたよ。

お話しも面白くて本当に元気になりましたね。
本当に残念な事故でしたね。。。
返信する
>sakuraiさんへ (Nakaji)
2012-10-28 22:15:38
そうそう本当にパワーあふれる方でしたね。
なんかあらたさんがめっちゃ慕っているのもわかりましたね~。
なんか親子みたいでほほえましかったです。

本当にガンガンしゃべっておられました(笑)
でもその話しが面白かったです。
返信する
>健太郎さんへ (Nakaji)
2012-10-28 22:30:15
「左の映画を撮ったから今度は右だ」
って富山でも言っておられましたね~(笑)
本当に元気な爺さんって感じな方ですよね。

本当に残念です。

返信する
ARATAさんてこの映画で改名したんですね。 (健太郎)
2012-11-01 20:38:42
トークショウでサインいただいて、握手してもらいまいました。
「同い年です」て云ったら「お互い頑張りましょう」と返されました。
とても素敵な方でした。

若松監督は元気なじい様で、しばらくは元気だと思ったんですけどね。
本当に残念です。
返信する
>健太郎さん (Nakaji)
2012-11-05 09:57:55
おおーーーーー!!
私も握手してもらいました。
もーーーー素敵すぎて声がでなかった(笑)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。