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太田川ダム ひび割れ

2009年04月24日 | ◆Weblog
太田川ダム ひび割れ

2009年04月24日

 県が森町に建設した太田川ダム(高さ70メートル、長さ290メートル)の本体にひび割れが発生し、補修後も新たなひび割れが起きていることがわかった。ダムは現在、本格運用を前に水をためる試験湛水(たんすい)をしている。県はひび割れは表層的で「安全性に問題はない」としているが、建設に反対してきた住民団体は「このような状態で東海地震が襲った場合、激甚災害発生の恐れがある」として24日、湛水の即時中止を県に求める。

 「太田川ダム研究会」と「グループ太田川水未来」が23日、県への情報開示請求の結果を踏まえて公表した。それによると、昨年5~6月の調査で、上流面に130カ所、下流面に164カ所のひび割れを確認。このため、日本コンクリート工学協会の指針でひび割れ時の補修・補強対象とされている幅0・2ミリ以上の計40本に超微粒のセメントを注入するなど、施工業者の負担で補修が行われた。

 両団体は、今年1~2月の再調査の結果も入手。前回と比較すると、補修の必要なひび割れが新たに4カ所確認されたほか、補修したのに拡大したのが13カ所、幅0・2ミリ以上に開いたのが22カ所あった。最長二十数メートル、最大幅3ミリ、深さ最大3・5~4メートルのひび割れもあったという。

 太田川ダム研究会の責任者で、理学博士の岡本尚さん(79)=森町=は「コンクリートが固まる過程の温度差で亀裂が入ることは一般的にあるが、太田川ダムの場合は長かったり斜めだったりするのが特異だ。亀裂の原因は温度差だけでなく、地盤の沈み込みが原因ではないか。一部で漏水も起きており、このまま水をためるのは許されない」と主張している。

 住民団体の主張に対し、県太田川ダム建設事務所(森町)は「ひび割れは表層的であり、ダムの安全に影響を及ぼすものではない。堅固な岩盤上に建設しており、耐震性にも問題はない」としている。ひび割れの数については「全国のダムを知っているわけではないので、何とも言えない。補修は終えているが、今後も監視を続けていきたい」(工事課)と話す。

 治水・利水用の太田川ダムは重力式コンクリートダムで、02年10月に本体工事に着手。総貯水量1160万トン、全体事業費は385億円とされる。試験湛水では安全性を確認するため、ダム湖の水位を上昇・下降させる。最高水位(深さ)66メートルに対し、現在約62メートルまで水が入り、今年度中に本格運用される予定。

asahicom太田川ダム ひび割れ-マイタウン静岡

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