ジージのドイツ散歩

散歩中に見た物を写真に撮って、記事にしています。

団塊世代の主張 その2

2012-12-21 | 特別編

大学紛争が始まり、警察側も取り締まりに乗り出しましたが、
相手は大学生で、今後の日本を背負って立つかもしれないため、
初期のころの取り締まりは緩やかでした。
しかし過激派の学生が現れて、取り締まり側に亡くなった人が
出るようになると、取り締まる側の態度も必然的に過激になり、
今度は学生側にも亡くなった方が出ました。

     過激派の学生たちがテロに走ると、反体制運動に
     参加していても、ある程度の結果を見ることが出来たため、
     過激派から次々と人が離れていき、過激派はテロに走ります。
     そして過激派は赤軍となり、しばらく日本でテロ活動をしたあと、
     世界に、多く中近東に舞台を移し、テロ活動を続けます。

          アメリカには、長期化、泥沼化したベトナム戦争により
          反戦運動が広がって行きます。
          やがてギターを片手に音楽で反戦運動をする人が出てきます。
          その筆頭はジョーン・バエズとボブ・ディランですね。
          有名な歌に“風に吹かれて”がありますし、皆様も
          ご存知だと思います。
          ジョーン・バエズは“花はどこへ行ったの”を何ヶ国語かで
          歌っていますね。ドイツ語での“花はどこへ行ったの”
          もあります。

このギター片手での反戦歌は、ベトナム戦争終結後も、
アメリカで独自の路線を維持して、今に至っています。
そして日本でもギター片手に反戦歌を歌う人が現れます。
ボブ・ディランがギターを弾きながらハーモニカを吹く、
このスタイルを最初に取り入れたのが、吉田拓郎ですが、
彼は反戦歌でなく、独自の歌詞をつけたのです。

     それ以降、南こうせつとかぐや姫、さだまさしなど
     いろいろな人がこのスタイルを取るようになりました。
     アルフィーの坂崎幸之助は、この吉田拓郎のスタイルに、
     そして字余りの歌詞を無理やり音に押し込むのに
     驚いたといわれています。
     字余りの歌詞を無理やり音に押し込むのは、中島みゆきも
     そうですね。そして彼女の歌詞の方が、余りが多い(大笑)

          “外は白い雪の夜”、1979年篠島オールナイト
          コンサートの模様です。歌詞は松本隆。
          このコンサートで、吉田拓郎は咆え、そして泣いています。
          ぜひ聴いていただきたいコンサートです。


南こうせつです

かぐや姫はデビューしたあと、長くグループを
続けないで解散してしまいました。
そしてかぐや姫=南こうせつ、と思っている方が
多いと思いますが、伊勢正三も歌っているし、
歌ってはいませんが、グループには山田パンダもいます。


伊勢正三です

     伊勢正三とかぐや姫、“置手紙”です。
     伊勢正三は歌手としても活躍しましたが、作曲家、作詞家
     としても名を残しています。イルカも伊勢正三の曲を
     歌っていますね。



          これも伊勢正三とかぐや姫“なごり雪”です。
          この曲はイルカが歌ってヒットしました。
          伊勢正三もいいですよね、パルセットもきれいだし。
          この他に伊勢正三の作品として“22才の別れ”が
          ありますし、僕も好きです。リンクをあえて
          作りませんでした。興味のある方は探してください。

さて、さだまさしです。



故意にこの写真を選んだわけではなく、
カッコいい写真が見つからなかったのです。
これはさだまさしの“しらみ騒動”の1シーンです。

    さだまさしは、デビュー当時、吉田正美(現吉田政美)
    とグレープというグループ名で歌っていました。
    代表作の“精霊流し”です。


精霊流しの1シーンです

    これはグレープとしてではなく、さだまさしとして
    歌っている“退職の日”です。
    僕はこの歌を好きですね。



          さだまさしは若い頃の方がいいですね。
          まるで咆えないし、淡々と、そして高い
          音からも平気で歌い始めます。
          パルセット(裏声)も全く地声と変わらないし、
          音域は南こうせつよりも広いのではないでしょうか。
          さだまさしは“北の国から”の音楽担当も務めました。
          その他、“しらみ騒動”という曲もあるのですが、
          あまりにもくだらないので、リンクを付けませんでした。
          もし興味のある方がいらしたら、探してください。

そして吉田拓郎から始まった一連の流れが、
やがてJ-ポップとなり、ロックにまで発展します。
Exileやドリカムもいいですが、僕にとっては
拓郎の“きょうまでそして明日から”や“旅の宿”
かぐや姫の“赤ちょうちん”や“神田川”の方が
琴線に響きます。

          最後に、壊されてはならない物の写真です


東大寺金堂


東大寺法華堂(三月堂)


そしてもちろんこれ、東大寺盧舎那仏像、大仏という方がわかりやすいですね

         では次回をお楽しみに  

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5 コメント

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思いだされます (ゆずマム)
2012-12-22 01:11:48
フォークソングのことがいろいろ思い出されます
夢中になって聴いていたのは高校生の頃です
遥か彼方に霞んでいましたが、ジージさんのお話を読んでいて、また見えてきました

反戦歌というと、私はさだまさしさんの1曲が思い浮かびます 「フレディもしくは三教街」 お聴きになったことありますか?

シラミ騒動、調べてみましたよ~
面白い歌詞ですね
どうしてこの歌を書いたのか訳を知りたくなりますね~
しらみ騒動はちょっと… (ジージ)
2012-12-22 02:04:59
フレディもしくは三教街は知らないですね。あとで探してみます。
さだまさしは、知られていないけれど 退職の日 が僕は好きですね。
フォークソングは、僕の時代の人は、かなりのめりこんだと思いますね。
今回ブログを書くに当たって、いろいろ調べたのですが、
知らなかったこともたくさんあって、勉強になりました
いい曲ですね (ジージ)
2012-12-22 02:36:51
ゆずマムさん、
教えてくれてありがとうございます。
1度聴いたらすっかり気に入ってしまい、すぐにダウンロードしてしまいました。
あの曲を聴いている時に、“禁じられた遊び”と、ソフィア・ローレン
主演の“ひまわり”を思い出しました。
“ひまわり”はDVDも持っています
歌の歴史 (セツ)
2012-12-22 12:12:32
大学紛争の時代のこと、流れがよくわかり、勉強になりました。
ついこのあいだまで活発だった反原発集会となんだか少しだけ似ていました。
一時は10万人を超えたともいわれる反原発集会は、日本各地で静かに行われました。
決して暴力はふるわない、過激な人たちではなく一般の主婦などが子連れで参加できるデモでした。
Twitterなどで呼びかけられ、時折ニュースで取り上げられたりしていましたが、警察の不当な逮捕や車に乗ってやってくる怖い人たち(右)に爆音でお経を流されて声が届かなくなったり、何より、どんなに頑張っても結局原発は再稼働され、原発推進の自民党が今回圧勝したことで、すっかり下火になってしまいました。
元いたところに住めなくなって、もうこんなことを二度と起こしてはならない、子供たちのためにやめてほしい、そんな必死な声も、国にはちっとも届きませんでした。
日本はそんな国です。きっと、待ってたらいつかあきらめるわ、とでも思っていたのでしょう。

風に吹かれて、なごり雪、精霊流しは知っています。
大好きな曲です。
さだまさしさんの曲では、マグリットの石と、夢の吹く頃が大好きです。
日本人 (ジージ)
2012-12-22 22:03:47
原発再稼動は実に嘆かわしいですね。それよりも、それを推進
していた自民党を勝たせてしまった方がもっと嘆かわしいです。
喉もと過ぎれば熱さを忘れる、臭いものにはフタをしろ、
この2つが日本人の意識のどこかにあるのでしょうね。
それともちろん金儲け主義。僕はイヤですね。
マグリットの石と夢の吹く頃、調べて聴いてみます。
ありがとうございます。

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