《たった1人の、運命に出会った
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語》
幼い頃にたまたま出会って、何度かの別れを経ながらも特別な関係が続く物語・・、出来過ぎ感はあるものの、都度都度の行動・感情変化が興味深く表現されていました。
我身においては・・、若い頃は濃かった人間関係が、行動力の減退・記憶力の劣化・大人の気遣い・・と共に薄くなっていくなぁ・・。
(画像借りました。)