くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「不登校は99%解決する」森田直樹

2016-11-06 20:11:51 | 社会科学・教育
 不登校の問題は、学校関係者にはとても大きいことだと思います。
 いろいろあるけど、わたしも勉強のために購入しました。森田直樹「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する」(リーブル出版)。
 ネットで発見したのですが。著者は香川県でスクールカウンセラーをされている方で、どうもリーブル出版というのも、高知の地方出版社さんらしい? のです。
 でも、レビューをみるとすごい高評価。とにかく、これは読んでみなくては!

 非常に納得致しました。
 カウンセラーさんと話していると、「今はエネルギーをためる時期かもしれませんね」と言われることがあるのですが、この本では「自信の水」という表現をされています。
 毎日三つ以上、子どものよい点を伝えていく。そのとき、自分(親)の嬉しい気持ちも加えていくのだそうです。「世界一幸せなお母さんの気持ち」が大切。この声がけを「コンプリメント」といいます。
 そして、観察記録をつける。ノートを準備して、声がけの内容と子どもの反応や変容などを書いていくうちに、新しいアイデアが浮かんだり、うまくいく声がけの方向性が見えたりするのだとか。
 不登校の子どもたちは、どんなプロセスで学校に戻れるのか。
 それには、自分の力で不登校を克服したという自信が必要だということがよくわかりました。
 無理に連れて行ったり、薬の力を借りたりしても、その子自身が解決した自覚がなければ繰り返してしまうもの。
 原因を探しても意味はない、理由をみつけるよりも心の栄養をつけていく方が大切だというお話にも励まされました。
 何が理由か聞いても答えられない子、確かに多くなっているように思います。聞く度に理由が次々変わる場合もあるし……。
 コンプリメントが軌道に乗ったら、電子中毒から引き離すことも大切だそうです。
 たいへん参考になりました。子どもたちが自信の水を自分で作ることができるようになることが、彼らの自立につながっていくのだと思いました。
 それから、コンプリメントは不登校生徒だけに必要なものではないと感じます。教室や自宅でも意識してみたいと思います。

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