くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

そのほか一月に読んだ本

2009-02-01 06:43:41 | 文芸・エンターテイメント
そのほか一月に読んだ本。

「夜露死苦現代詩」都築響一
新年早々に読むにはディープですかね。漢検で募集した誤変換のコーナーについては、読んだことのある本が底本になっていたので懐かしい。「チクり苦情大会」(「地区陸上大会」の誤変換)がわたしは好きなんだけど。


「深夜の恐怖」ドイル、久米元一訳 偕成社
古い子供むけの本で「緋色の研究」を読まねばならぬと思って探しだしたのがこの本。75年刊。
 本当はもう一冊くらい読んで比べたかったんだけど、残念なことにみつからなかった。ルーシーとホープの部分が、高校生のころは切なくて悲しかったんだけどやっぱり思ったよりあっさり。でも悪くはないです。


「イタリアののぞきめがね」 ファージョン、石井桃子訳 岩崎書店
 こっちを先に読んでいたら、多分ファージョンを追いかける気にはならなかったのではないかと。本と巡り会うタイミングって大事ですねー。牛乳屋さんの出番多し。彼が人形劇をする話が印象的でした。

「ムジナ探偵局」富安陽子 童心社
あるときは古本屋の店主、そしてあるときは探偵。そんなムジナさんと、小学生源太の事件帳。人気シリーズの一本めです。
小学生が読んだら夢中になると思う、明るい作品。ミステリなんだけど、依頼人や鍵を握る人物が化身であることも多いので、本格推理の好きな方には読めないかも。

「うす灯」田村理江 偕成社
骨董屋を舞台にした連作。イラストが東 逸子さんで美しい。しかし、店主のロイド眼鏡の男のしゃべり口が、東さんの絵と合わない……。どう見ても紳士的な男性が「~ですぜ」と話すのは、わたしには違和感があったのですが。
ひとつひとつの作品は結構好みなのですが、なんか「うす灯」の立地条件が矛盾しているように感じて、そこも今ひとつ釈然としません。幻想的な雰囲気を出すためにわざとそうしているんでしょうけど。
「肖像画家の館」がいちばん好きです。

「ドローセルマイアーの人形劇場」斉藤 洋
なんとなーく、こういう結末だろうという予測はついたのですが、それを「夢の実現」というテーマとつなぎ合わせる手腕が見事! ゼルペンティーナの造形がコケティッシュで、引かれていく主人公の様子がよく出ていました。

合わせて25冊。まんが、子供に読み聞かせた本はカウントしていません。
おもしろかったのは、「ゴールデンスランバー」、「女に生まれてみたものの」「消える人たち」ですね。
昔読んだ本や、少女期に読み損ねてしまった児童文学を結構読みました。子供のころには多分気がつかなかったことが、たくさん見つかりました。

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1 コメント

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Unknown (ミリオン)
2024-05-09 23:10:44
こんばんは。
本を読むのが楽しいですね。大好きです。頑張って下さい。あさって、土曜日の朝は、1週間分の「虎に翼」を見ます。

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