くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「お隣さんは、名探偵」蒼井上鷹

2016-05-01 07:35:12 | ミステリ・サスペンス・ホラー
 昨日は晴れていたものの、沼のほとりのスポーツ施設で一日風に吹かれていたのですごく寒かった。今日は朝から雨なので、部活はお休みです。
 で、久しぶりの蒼井上鷹「お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日々」(角川文庫)。
 わたしはマンションに住んだことがありません。この話の舞台、アーバンハイツ歌川は、大家さんが一部改装してシェアハウスにしようと画策しているようで、そのくせ何も説明がなく、住民たちは絶えず緊張にさらされているようです。
 そんな中、前の大家さん(現在の大家の父)のトカゲが逃げ出し、403号室の平本さんというおばあさんが捜索を依頼されたとやってきます。平本さんは洞察力に優れ、住民たちの秘密を次々と明るみに出していきますが……。

 わたしは、このマンションで隠れ家的な料理屋を営む一家を描いた「最後の晩餐」が好きです。
 天然うなぎを扱うため、お客は一日一組。うなぎのパプリカ詰めとかカブトとかおいしそうです。
 声の仕事をテーマにした「読み聞かせ」や、漱石の「こころ」を推察していく「『KOKORO』の奥に」もおもしろかった。
 蒼井さんのトリッキーさがよく出ていると思います。

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