妹と関西方面の旅行に行って来ました。
一番の目的は昨年粉砕骨折の手術をした叔母の見舞いです。
80歳を越しての大変な手術だったのですが前向きな生き方で乗り越えてくれました。
亡き母の弟のつれあいですが、子供の時から可愛がって貰っていた大好きな叔母です。
大阪に住んでいる従兄弟夫婦も一緒で久しぶりの再会に話が弾みました。
お互いに昔の思い出話を持ち寄り懐かしさに時間の経つのも忘れるほどでした。
JR東海の新幹線とホテルがセットの2泊3日の格安ツァーを使いました。
人気のツァーで中々希望の時間が予約出来ずに京都到着が午後という慌しい一日目でしたが
元気になった叔母に会える目的が果たせた満足の一日目でした。
叔母の住んでいる大阪から京都に戻ったのは21時を過ぎていましたが何年か前にリニューアルした京都駅は
外国人も多くさすが観光地を思わせる駅です。夜空に浮かぶ京都タワーが幻想的です。
ホテルも駅の真ん前でアクセスもよく2日間を有効に使えそうです。
2日目
涼しさを期待していたのに夏を思わせる程暑い京都です。
今日の予定は寺社見物ではなく前から楽しみにしていた季節限定の京の社家と町家をたずねてという
ツァーです。前も利用したのですが、時間を有効に使えて、ツァーは便利です。コースも沢山有ります。
バスもほぼ満席で柔らかな京都弁のバスガイドさんの案内で出発です。夕べ見た京都タワーも違う顔で
見送ってくれます。
コースは次のとおりです。
伏見稲荷大社 荷田春満旧宅・お茶屋 → 長江家住宅 → 泉仙(昼食) → 鶴屋吉信(菓子と冷抹茶) →
上賀茂神社と社家・梅辻家住宅 → 京都駅 行程6時間半
日頃見る機会の少ない夏時季限定と謳っています。
先ずは伏見稲荷大社。ここは外国人が好む処だそうです。社殿の朱赤が良いのかなー。
神社はまず狛犬ですがここは狐がでんと構えています。狛犬はあ、うんがシンボルですが、この狐は口に加えるものが
鍵、稲穂、玉、巻物、子狐、とあるそうです。
強い陽射しの中、涼やかな着物姿の女性を多く見かけます。周りの景色ととても似合っていました。
私は汗ビッショリです。
伏見稲荷といえば、千本鳥居が有名ですがツァーの悲しさ時間制限でカットです。仕方ありませんね。
荷田春満旧宅、この読み方はかだのあずままろきゅうたくと何とも舌を噛みそうな読み方です。
伏見稲荷大社を守る社家に生まれた江戸期の歌人、国学者です。
書院造の建物は園遊式庭園とともに落ち着いた佇まいでした。ここでもボランティアの方の柔らかな京都弁の説明が
あります。
ここは、長江家住宅です。
典型的な職住一体の呉服商家の佇まいを残す町家。江戸期から明治・大正にかけて建てられた建物で
京都市指定有形文化財です。家の中は期待通り、歴史を残す立派なしつらえでした。
10月になると家の中のしつらえも夏から秋へと変わります。写真厳禁でお見せ出来ないのが残念です。
お腹も十分に空いて昼食は大徳寺の山内にある泉仙で鉄鉢料理を頂きました。
精進料理で物足りないかなと思っていたのですがなんのなんの十分満たされました。
このお鉢は托鉢僧のお鉢からヒントをえての器です。最後には総て重ねて一つの器になります。
次は鶴屋吉信でお茶を頂きます。お腹一杯でも別腹がありますから。
この鶴屋吉信は享和3年(1803年)創業の京菓子の老舗です。私もデパートなどで買い求めますがここは本店で
店構えも立派です。出された、冷お抹茶が暑さにばてた喉を潤してくれました。ついている和菓子は
京の夏の旅ツァーのために特別に創作したとお見せの人が説明してくれました。
さあ最後の上賀茂神社に向かいます。バスの移動ですが結構歩く事が多く膝が痛みはじめました。頑張れ。
この上賀茂神社は正式名称を 賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)と呼ばれるそうです。これまた舌を噛みそうです。
世界遺産に登録されています。
側を流れる明神川沿いに神官の屋敷が立ち並ぶ社家町は伝統的建造物群保存地区に指定されていて風情ある町並み
を残しています。
陽を遮るものもなくひたすら歩くのみの道は相当堪えて写真も余り撮れませんでした。
上賀茂神社はさすがに立派でここが最後のコースとしっかり見てきました。
予定通りのコースをこなして16時30分京都駅に到着しました。
駅の前のホテルは本当に便利です。なぜかといいますとこれから夜のコースがあるのです。
ホテルのロビーにもう一人の従兄弟が待っていてくれました。前日都合で会えなかったので高槻から来てくれたのです。
早々に荷物を置いて夜の京の町に繰り出します。私元気だなー。
敢えてタクシーに乗らず地下鉄を利用します。街が碁盤の目のようになっているのを実感すると言う訳です。
アクセスもよくやはり観光の街です。京都にあかるい従兄弟の案内で周りをキョロキョロです。
ここは京都の台所おばんざいの材料を売っている錦市場です。
時間も夕方を過ぎているのでお店もそろそろ仕舞い始める頃なので駆け足で巡ります。
京都ならではの食品が並んでいて楽しい。
お目当ての予約してあるお店は、錦市場を通り抜けた所にありました。
京都だから和食と思っていたのですが洒落た居酒屋風洋食です。
従兄弟もお酒がいけるほう私も。
久しぶりの再会に乾杯。
冷えたビールが美味しい。何でも注文してや、おことばに甘えて次々に平らげていきます。
本当にたまにしか会えないのに全然距離間の無いのはそこは血の繋がりのある従兄弟だからでしょうか。
彼は従兄弟の中の一番の年長なので、母の若かりし頃の事や、家族のルーツなど詳しい事。
楽しい会話とアルコールの酔い気分に2日目の京都の夜が更けていきました。
つづく