思うまま

考え中。

彼岸の入り

2011年03月19日 | 歳時記

震災より一週間が経った午後2時46分まだ見つけられない被災者の方々を思い黙祷を捧げる。

毎日のように流されるTVや新聞の情報に胸が傷みますが一週間経っても家族がばらばらのまま不自由な生活を送られている方達を思い

いまさらながらの被害の大きさになす術のない現状に心が重いままです。(救援隊の方達の必死の活動には感謝の気持ち一杯ですが)

自分に出来る事は何かと考えて、必要最小限度の生活を送る事と自分で決めてこの一週間を過ごしました。

計画停電で2度ほど電気のない夜を過ごしました。ローソクと電池だけの真っ暗な時間を心細くはありましたが被災者の方々を思えば

何のこれしきと過ごせます。待てば明るくなるのですから。

 

18日は彼岸の入りでもありましたのでお墓参りに何時も誘い合っている義妹に出かける日を決めようと電話をしましたらこの時期だから

電車を使ってくる事もないと言ってくれました。代表して行ってくるからとも。舅、夫、娘がねむっていますが心に残りますが今回はお仏壇

にお参りする事にしました。ここでもまだ見つからない家族のことをおもえばお仏壇にお供え物をしてお迎えできる有り難さを感じます。

お仏壇を綺麗にして花を飾りり入りのおはぎをお供えしました。

 

夫は非常時に備えていつも揃えている人でした。私はそれを見ているだけ。

さすがにのんきな私も改めて非常袋を見直してみました。揃え始めの頃は何回か入れ替えはしていましたが最近はトンとしていません。

この機会に夫に背中を押された気持ちで自分なりに揃えなおしました。これが役に立つと言うような事は遭って欲しくはありませんが

準備して置けば心強いものです。

近くに住む息子も今度の5月連休に我が家の点検をしてくれるとの事。無駄な家具を整理して何もない部屋を用意すると言うのです。そこ

に休むようにとのこと。大きなお世話と思うのですが今回の震災のあとでは素直に親切と受ける事にしました。

一人暮らしは心細い、不安、この言葉に甘えていました。家を守ると言う事は万全を期しておくということ。強くならなければいけませんね。

この震災で教えられました。そしていつも見守っていてくれる夫にも。

 

 

 


ひな祭り

2011年03月03日 | 歳時記

今日は3月3日女の子のひな祭りです。

日頃は面倒くさがり屋の私ですがこの時季になるとおもむろに押入れの中にしまっている箱から取り出して飾ります。

40年目になるでしょうか、重い病を持って生まれた娘に元気になるようにとの願いを込めて姑が買ってくれたお雛様です。

残念ながら4回飾っただけで娘は逝ってしまいました。最後に飾った時は私のお雛様と言って喜んでいたことをいまも憶えています。

以来その想いを引き継いで飾っています。はじめのうちは飾る事自体が辛かったのですがお雛様の優しい表情に励まされながらいまに

続いています。

このミニ雛は友人の手作りや買い集めたものです。それぞれの表情がとても可愛い。

敷き物は母の結婚式のときに締めていた形見の帯です。箪笥にしまいっぱなしだったのですが思い出して飾ってみました。

よくみたら丁寧に刺繍が施されていて見直してしまいました。箪笥のこやしになっていたのがようやく陽の目を見たというわけです。

 

お雛様を飾るだけではと思ってチラシ寿司を作りました。ついつい作りすぎてしまったのですがお嫁さんに声を掛けたら喜んで

取りに来てくれました。残ったのはこれだけ。

娘と母を思い出しながら一人ひな祭りの宵を過ごします。

 

 


蕗味噌

2011年03月01日 | 料理

春の香りといえば真っ先に浮かぶふきのとうを友人のaraさんにいただきました。

私はこのほろ苦さと香りが大好き。

頂く前日にスーパーでパック入りのふきのとうを買って天麩羅にしたばかりなので、これで蕗味噌を作る事にしました。

新しくて瑞々しいので湯がかかずにそのまま使います。自家製の手前味噌を使いました。甘みを抑えてウーン、美味でございます。

このままでも良いし、焚きたてのご飯の上に乗せていただくのもまた良し。おむすびにして表面に塗って焼きむすびもいけます。

このように季節を呼び込む惣菜っていいですね。

色々手を加えて調味料を使って仕上げる料理もいいですがシンプルに仕上げたもののほうが私は好きですね。

我が家の庭にもふきのとう毎年出て来ていたのですが昨年庭を手入れした時に傷めてしまって残念ながら収穫に至りません。

人様に頂いたものをありがたく思いながら作るほうが貴重価値が上がります。

これだけ作れましたから暫く楽しめます。araさんありがとう。