お寺のオバサンのひとりごと

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冥福を祈る

2012年11月21日 | 仏教
ご冥福をお祈りします
お悔やみの言葉として、決まり文句のように使われる言葉ですが

 仏教(仏の教え)では、決して、良い言葉ではありません。
むしろ、故人に、この上ない失礼な言葉です。


 何故か

 冥福を祈る とは、冥土(死後の真っ暗闇の世界)での、故人の幸福を祈るという意味だからです。

 特に、浄土真宗の教えは

 往生即成仏

 臨終と共に、浄土(覚りの境地・さとりの世界)にって、まれ
ただちに、(真理に目覚めたブッダ)とる のですから、

 尊い仏さまと成られた故人が、冥土なんぞ、ウロウロさまよっている暇は、ないし、
 まして、まだ覚りに至らない人間(凡夫)に、冥土での幸福なんぞ、祈ってもらわなくても大丈夫 

 と、仏(さとりに至られた覚者)と成られた故人が、苦笑されておられるような気がいたします。

 

 

コメント
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