前に見た映画シリーズ
「ハドソン川の奇跡」<★★★☆☆>
まず事実として事件そのものが十分にドラマチックである。
あり得ない危機、全エンジンのバードストライクによるエンジン停止。
そして瞬時の判断でハドソン川に飛行機が着水する。
ありえないような奇跡。
そしてハドソン川で救助に当たった人たちの迅速で確実な作業。
ヒーローと呼ぶに相応しい機長。
この映画が端正なのは、決して過剰ではなく淡々と事実を描くことに徹していること。
トム・ハンクスをはじめとするキャスティングはもうしぶんがない。
マスコミが美談として称えた裏では、現実には事故調査委員会が「適切な判断であったのか」を問い詰めるという、保険会社や訴訟が頻発するアメリカらしい事情が背景にあったのだなと思った。ただ、事実を追うだけなので、驚きはあるものの、あまりにもストーリーがフラット過ぎるとも思った。
そてにしてもこの映画のためにボーイングを買ったという監督のクイントイーストウッドはすごいな。
http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/