ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

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「ハドソン川の奇跡」<★★★☆☆>

2017年01月06日 11時38分35秒 | 映画レビュー

前に見た映画シリーズ

「ハドソン川の奇跡」<★★★☆☆>

まず事実として事件そのものが十分にドラマチックである。
あり得ない危機、全エンジンのバードストライクによるエンジン停止。
そして瞬時の判断でハドソン川に飛行機が着水する。
ありえないような奇跡。
そしてハドソン川で救助に当たった人たちの迅速で確実な作業。
ヒーローと呼ぶに相応しい機長。

この映画が端正なのは、決して過剰ではなく淡々と事実を描くことに徹していること。
トム・ハンクスをはじめとするキャスティングはもうしぶんがない。

マスコミが美談として称えた裏では、現実には事故調査委員会が「適切な判断であったのか」を問い詰めるという、保険会社や訴訟が頻発するアメリカらしい事情が背景にあったのだなと思った。ただ、事実を追うだけなので、驚きはあるものの、あまりにもストーリーがフラット過ぎるとも思った。

そてにしてもこの映画のためにボーイングを買ったという監督のクイントイーストウッドはすごいな。

http://wwws.warnerbros.co.jp/hudson-kiseki/

 


逃げるは恥だが役に立つ3 「好きの搾取」「やる気の搾取」

2017年01月06日 08時18分36秒 | DIARY

逃げるは恥だが役に立つ3



このドラマのラストは、
●主人公がリストラにあう
●家事代行の延長上にある給与が出る契約結婚が、本当の結婚になって契約解除をしようとする

ということになる。

つまり給与が出る家事を、結婚することで結婚することで給与のない家事とし、
その分を貯金や子育てに回すということになる。
それについての疑問が「もやもや」として呈される。
ドラマの中では「好きの搾取」「やる気の搾取」などと言われていた。

これは深遠な視点だ。

ボランティアと労働。対価がある、なしで、勤労意欲がどうかわるか。
評価、自己評価。

ここでハナシは切り替わり。給与を出す、もらうという「雇用関係」から
「共同経営」とするというコンセプトがもたらされる。
そして家事は給与のでない労働となり、夫婦がシェアするタスクとなる。

しかしもともと家事代行をするぐらいの星野源だし、
仕事にのめり込みがちで実は家事が好きではないみくりなので
あまりうまくいかない。最終的に

「家事は全部やります。でもボランティアです。ボランティアだから、ご飯作りたくないときには作りませんし、掃除をやりたくない日はやりません。やってなからって文句言わないでください」というのがこの論議の最後の言葉になり、その後は二人の関係は終わりそうになる。

では、どうすべきだったのだろうか。

続きます。