ほぼ週刊イケヤ新聞ブログ版

コピーライター・ミュージシャン池谷恵司の公式ブログです。
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滝沢のレジは、ホテルのフロント

2005年03月18日 15時26分12秒 | 映画レビュー
談話室「滝沢」、それは極上のおもてなしによる、大人の癒し空間である。
なんたって、談話室なのだ。なにしろ腰を下ろす抹茶色のソファーも凄いが、
接客の好感度ぶりには仰天する。昭和時代のぬくもりがある、
古い、なじみのホテルのようだ。
(伊集院静 なぎさホテル)

そして、その集大成はレジの部分かもしれない。
この写真のように、ほとんどホテルのフロントである。
電話がかかると、ここから「○○様~ お電話です」と
館内放送が入る。さらに商談用に使用するのか、
原稿を送るために使用するのか、レジ横には
ファックスまで設置されている。

時間無制限で和めるという特性から、
原稿書きの場所として愛されていた
という話も聞くが、それを裏付けるような
ファックスである。

スタッフの接客のクオリティを保てないので閉店する。
ひいては客層のクオリティも落ちたので閉店する、とも。

そのうち、
スタバ、ドトール、マクドナルドあたりでしか、
珈琲を飲めなくなる日も近いのか。
あの「喫茶店です」という独特の雰囲気は、
もう絶滅寸前なのかもしれない。
いや待て。私たちには、まだ、『ルノアール』がある。