皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

春が待っている

2024-01-23 23:12:17 | 生活

市内を歩くと所々梅の花が咲いています。ここは清善寺。大寒を過ぎて立春が近づいています。

春を待つ人の心は穏やかで、厳しい寒さを忘れさせます。空の青と花の色が対をなしていっそう際立つようです。

こちらは昨日訪れた横浜市緑区の梅の様子です。渋谷から三十分ですが田園都市線沿いの町並みは見る限り美しく、都会の印象を今でも受けます。
三十年ぶりに大学のたまプラーザキャンパスまで足を伸ばしました。外観が新しくなっていましたので当時の雰囲気とはまた違った印象ですが、1990年代バブルが終わったあとも団塊ジュニア世代がこぞって大学を目指した頃で多くの大学が埼玉千葉神奈川の東京郊外にキャンパスを増やしていました。

子供の数が減るとわかっていたのに大学の数を増やしていたのはなぜなのでしょう。やはり教育の産業化ということだったのでしょうか。
大学が社会的に必要とされるには適正な規模と適度な競争力を保ちながら、研究や教育的成果を発信していくことなのでしょう。
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小寒 末候 雉始雊

2024-01-16 16:41:58 |  久伊豆大雷神社

今年は暖冬傾向で寒中の厳しさをさほど感じません。先日夕刻に一時小雪が舞うことがありましたが、積もるには至りませんでした。小寒から大寒までの三十日間が『寒の内』と呼ばれ一年で最も寒さの厳しい時に当たります。この時期に出すのが寒中見舞いです。小寒の時季は時に大寒よりも寒く感じられることから「小寒の氷、大寒に解く」ともいわれ転じて物事が必ずしも順序通りにいかないことの喩に使われます。

小正月の十五日から四日間の間を雉始雊(きじはじめてなく)と呼ぶそうです。日本の国鳥である雉が鳴き始めるころの時候です。実際に泣き始めるのは弥生を迎える頃で、雄は雌を求めて「ケーン、ケーン」と甲高く鳴き、美しい羽根を「ホロロ」と打ち鳴らします。

頼み事やを不愛想に断るさまを『けんもほろろ』と表現しますが、これは雉の鳴き声や様を表したことが語源となっているそうで、雉の鳴き声が人の耳に尖って聞こえることから来たようです。また雉は田んぼや畑を走り回ることから食用狩猟の対象となってきました。よって『雉も鳴かずば撃たれまい』ともいわれ昔からその鳴き声は印象的に響いていたのです。
近隣の蝋梅が花を咲かせています。文末にて失礼いたしますが、寒中お見舞い申し上げます。寒中の折どうぞ皆様お身体ご自愛の上お過ごしくださいませ。

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新年のご挨拶

2024-01-02 21:40:29 | 日記

令和六年甲辰の年頭に当たり皇室の弥栄と皆様方のご健勝を祈念申し上げます。
また北陸地方の震災に際し心よりお見舞い申し上げます。
元旦に歳旦祭を執り行いました。昨年奉納された大幟が青空に映える様子です。ただし強風にあおられ、大晦日の晩はほとんど眠れないほど旗のことを心配している次第でした。神社にしろ、赤子にしろ誰かが面倒を見なくちゃならん。そんなことをお世話になった神社総代さんから聞いたのは何年前になるでしょうか。誰かの世話をして一人前と聞かされてああそういうものかと漠然と感じておりましたが、自分も五十歳を過ぎてそういう立場になったのだと改めて思います。

皿尾城から見える景色はいくつになっても変わることがありません。東の秩父連峰と北の赤城山。
この景色を見ながらゆっくりで構わないので少しずつでも歩みを進めたいと願います。


初日の出は拝めませんでしたが元日の美しい夕焼けを眺めながら日々の暮らしに改めて感謝する次第です。
いつも拙いブログにお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和六年 正月
皿尾城 久伊豆神社大雷神社合殿 二十三代宮司 青木孝茂
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