皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

朝顔の咲く暮らし

2023-09-22 22:23:01 | 生活

朝顔に つるべ取られて もらい水
井戸に水を汲みに行ったところ朝顔の蔓がつるべに巻き付いているので、とってしまうのはかわいそうななので、お隣まで水をもらいにいくことにしました。
江戸時代の俳人である加賀千代女の美しい俳句は日本人と朝顔の関係を表す名句として知られます。せっかく咲いた朝顔の花をあわれに思う気持ちが滲み出ています。私が子供の頃(昭和50年代)すでに水道が整備されていますが、井戸水も残っていて『水を汲む』ということがどういうことだか実際にわかります。

朝顔の種を日本に持ち込んだのは遣唐使だそうです。奈良時代末期のことですが、平安時代になってから入ったとも言われ、その場合朝顔と呼ばれていた花は桔梗を指すそうです。

夏の花の印象がありますが俳句の季語としては秋の季語になります。

毎年自宅と神社境内の境の垣根に朝顔の種を撒きますが、秋の彼岸を迎えて美しい花を咲かせています。残暑も厳しい中で、爽やかな朝顔の花が境内に咲くことで美しい彩りを与えているようです。
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地元の梨直売所

2023-09-14 18:06:31 | 物と人の流れ

行田市内に野菜や果実の直売所は何店舗あるのだろうと思ったりします。無人の露地野菜の販売所をよく見かけますが、なかなか利用することはありません。自分も畑をやっているからでしょうか。こと梨に関してはだいぶ以前から、門井町の直売所にいきます。結婚した当初この近くのアパートに住んでいてその頃からあったと記憶しています。

最近ではシャインマスカットも売っていて、この日は試食もいただいたのでひと房買ってみました。(1300円でした)
行田と鴻巣の間、旧吹上町の通り沿いにあります。聞くと騎西町の農家さんでご家族でやっているそうです。秋月一袋五個入りを買うとひとつおまけしてくれました。

生鮮果物はこれからも需要伸びるでしょう。加工食品では味わえない美味しさがあります。すでに超高齢化社会ではこうした生鮮果実野菜などの直販所が憩いの場となっています。
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長月花手水

2023-09-06 22:24:53 |  久伊豆大雷神社

社頭の花手水を始めて三年目を迎えました。令和三年の夏ごろから本格的に始めましたので三度目の秋になります。行田市の花手水の取り組みは商工会を中心に多くの人々の手によって保たれています。無理のないようにとの思いから、夏場の7月8月はライトアップを含めて基本的にお休みの期間です。水温が高すぎて花が傷んでしまうからです。9月も厳しい残暑が続いていますが、日陰であればある程度日持ちするようになりました。皿尾城前の田んぼの稲穂も実りの時期を迎えています。九月は長月と称しますが「夜長月」から名がついたそうです。暑さもひと段落しますので、日暮れ後の自分の時間を大事に過ごしていきたいと思っています。手水舎の装飾もひまわりから一足早く紅葉へと差し変わっています。
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鯨に鯱

2023-09-04 19:27:08 | 心は言葉に包まれて

今日九月四日は語呂合わせから「鯨の日」。地球上でもっとも大きい生物シロナガスクジラの体長は、新幹線車両一両分に相当するそうです。鯨が哺乳類であることは小学校で習いますが、今年高校受験の年を迎えた長男は小さいころ非常に生物に興味があって、魚図鑑をよく読んでいました。五年ほど前でしょうか、南紀白浜に旅した際、大地くじらの博物館まで足を運んだことは良い思い出です。

海のギャングとも称されるシャチは、非常に頭もよく、群れをつくって自分よりも身体が数倍大きい鯨を狩ることで知られています。数年前NHKでシャチが鯨を狩る様子をドキュメンタリー番組で放送していました。

シャチは群れをなして一頭の鯨を囲み時間をかけて急所を突きながら鯨の体力を奪っていきます。

その様子が「鯨に鯱(しゃちほこ)」ということばを生んだそうです。集団で執拗にまとわりつき、付きまとって害を与えること。また転じて付きまとって離れないことのたとえをさします。

いつ生まれた言葉かわかりませんが、NHKの番組を思い出し、リアルな鯱の強さを思い出した次第です。

大きくとも穏やかな鯨が好きな我が家でした。

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