自力解決・・・そんなものはとっくに不可能だということは、とっくに自覚してる。解決してたらもうバリバリ仕事していて、ジョブサポートセンターになんて行っていないし。何より、「助けますから」と言ってもらえたことが本当によかった。苦しんで苦しんで困り果てて・・・涙が出そうになりながら、私は三十代になって初めて、自分の味方をしてくれる大人の人たちに出会えたことに心から感謝した。
考えたら、私の周りの大人は酷い人ばっかりだった。
ハルカ、十歳。小学五年生。
廊下って、ついつい走らないといられなくなっちゃうんだよね。
『バン!』
あいたたた・・・向こうから走ってきた、クラスメイトのヤマダ君とぶつかって、二人ともこけてしまった。
「いてててて。」
私が先に謝ろうと立ち上がったその時、担任のノムラ先生!私の腕をつかんで、上体だけを起こしたヤマダ君に、
「どうしたの?」
「え?あ、走っててぶつかって。」
先生は鬼みたいな顔して私に怒鳴りつけた。
「ツキシロさん、謝りなさい!」
「私、今・・・」
「謝りなさい!」
私は謝ろうとしていたところだったのに!それに、ヤマダ君も走ってきた、それなのに私だけが悪いみたいに言われたのが納得できなくて、
「お母さん!」
家で相談してみたけど。
「そりゃ、ハルカが、先生が来る前に謝ったらよかった話でしょ?先生のおっしゃることのほうが正しいと思うわ。」
「そうだ!ハルカが悪い!」
大人は何でも私を悪者にしようとするんだ。ねえ、どうして私の話をきいてくれないの?一番ひどいのは担任のノムラ先生。
「はい、この問題の答えは?・・ツキシロさん?」
わざと難問を私に振って、
「へぇ、あの難しい塾に通っててこんな問題も解けないの!」
ゲラゲラゲラゲラ!何かとチャンスを見つけてはみんなの前で恥をかかせるように仕向けて。そう、進学塾に通わされてることも、この担任がみんなに言いふらした。
大人なんか大嫌い!大人は私の敵!・・・だけど私は辛くない。
「シオリちゃん、おはよう!」
そう、友達がいるから。シオリちゃんと友達になったことで、ナツコちゃんって言う新しい友達も出来たんだ。
「何する?今日雨だし。」
「トランプ!」
「いいね、やろう!」
私たちは仲良し三人組。学校にいる時間はずっと一緒だ。
考えたら、私の周りの大人は酷い人ばっかりだった。
ハルカ、十歳。小学五年生。
廊下って、ついつい走らないといられなくなっちゃうんだよね。
『バン!』
あいたたた・・・向こうから走ってきた、クラスメイトのヤマダ君とぶつかって、二人ともこけてしまった。
「いてててて。」
私が先に謝ろうと立ち上がったその時、担任のノムラ先生!私の腕をつかんで、上体だけを起こしたヤマダ君に、
「どうしたの?」
「え?あ、走っててぶつかって。」
先生は鬼みたいな顔して私に怒鳴りつけた。
「ツキシロさん、謝りなさい!」
「私、今・・・」
「謝りなさい!」
私は謝ろうとしていたところだったのに!それに、ヤマダ君も走ってきた、それなのに私だけが悪いみたいに言われたのが納得できなくて、
「お母さん!」
家で相談してみたけど。
「そりゃ、ハルカが、先生が来る前に謝ったらよかった話でしょ?先生のおっしゃることのほうが正しいと思うわ。」
「そうだ!ハルカが悪い!」
大人は何でも私を悪者にしようとするんだ。ねえ、どうして私の話をきいてくれないの?一番ひどいのは担任のノムラ先生。
「はい、この問題の答えは?・・ツキシロさん?」
わざと難問を私に振って、
「へぇ、あの難しい塾に通っててこんな問題も解けないの!」
ゲラゲラゲラゲラ!何かとチャンスを見つけてはみんなの前で恥をかかせるように仕向けて。そう、進学塾に通わされてることも、この担任がみんなに言いふらした。
大人なんか大嫌い!大人は私の敵!・・・だけど私は辛くない。
「シオリちゃん、おはよう!」
そう、友達がいるから。シオリちゃんと友達になったことで、ナツコちゃんって言う新しい友達も出来たんだ。
「何する?今日雨だし。」
「トランプ!」
「いいね、やろう!」
私たちは仲良し三人組。学校にいる時間はずっと一緒だ。