瞼越しにも、何となく薄明るい。
頭の中がだんだん、明瞭になってきた。
そろそろ起床時間かな?
目を開けて、ケータイで
時間を確認すると、五時十五分。
まだ、そんな時間なのか。
だけど、もうひと眠りという気にはなれず。
ユイはそのまま寝返り、
仰向けになった。
点滴をみると、薬液の水位が、夕べよりも
上がっている。
夜中に取り換えられたんだな。
基本的に朝は苦手なタイプで、
小学校の時から、遅刻の常習犯。
それなのに、時々、
今日みたいに、物凄く早く目覚める日があるんだ。
「あの子、大丈夫なんですか?」
「何が?」
「精神面が。夕べも、酷くうなされていましたよ。」
「うん。ちょっと不安定かな?」
「いいんですか?放っておいて。ご両親も心配されていますし。」
「うん、不登校の事だろ?もう、一年近くなるとか。」
「お言葉ですが、一度、専門家に回すべきでは?」
「・・・・・。」
シャ!カーテンが開いた。
看護師さんに、お医者さんも!
「ユイちゃん、もう起きてたの?」
い、いけなかったかな?
少し顔色が変わったのを読みとられたのか、
「ううん、いいのよ。」
と、看護師さん。そして二人で、
「おはよう。」
優しい口調の挨拶を投げかけられた。
看護師さんはともかく、
こんな時間にお医者さんが来るなんて。
どう言う事なのかな?
それも、白衣を着ているだけの、
ほぼ手ぶらの状態で。
いずれにせよ、あまり良い事ではないのは
はっきりしている。
早く目が覚めたのか?眠れなかったのか?
月並みな質問を並べながら、
瞼をめくったり、
聴診器をあててみたり、一応、
診察のような事をして、
「大丈夫そうだね。何かあったら
ナースコールを押して。」
とだけ言い残して、去っていった。
・・・一体、何だったのかな?
日が昇り、どんどん明るくなる室内。
そう、明けない夜はない。
夜明けは必ず来る。
私の人生だって。
だけど、私の望む夜明けは、
どんなものなのかな?
学校へ行けるようになること、
安心して家庭で過ごせること、
勉強に励めること・・・・
まだ良くわからないけど、
その日を目指して、懸命に生きて行かなくちゃ。
どうやらそのまま、また眠ったらしい。
気がつけば、七時半。
ガラガラガラ!
朝食のカートがやってきた。
頭の中がだんだん、明瞭になってきた。
そろそろ起床時間かな?
目を開けて、ケータイで
時間を確認すると、五時十五分。
まだ、そんな時間なのか。
だけど、もうひと眠りという気にはなれず。
ユイはそのまま寝返り、
仰向けになった。
点滴をみると、薬液の水位が、夕べよりも
上がっている。
夜中に取り換えられたんだな。
基本的に朝は苦手なタイプで、
小学校の時から、遅刻の常習犯。
それなのに、時々、
今日みたいに、物凄く早く目覚める日があるんだ。
「あの子、大丈夫なんですか?」
「何が?」
「精神面が。夕べも、酷くうなされていましたよ。」
「うん。ちょっと不安定かな?」
「いいんですか?放っておいて。ご両親も心配されていますし。」
「うん、不登校の事だろ?もう、一年近くなるとか。」
「お言葉ですが、一度、専門家に回すべきでは?」
「・・・・・。」
シャ!カーテンが開いた。
看護師さんに、お医者さんも!
「ユイちゃん、もう起きてたの?」
い、いけなかったかな?
少し顔色が変わったのを読みとられたのか、
「ううん、いいのよ。」
と、看護師さん。そして二人で、
「おはよう。」
優しい口調の挨拶を投げかけられた。
看護師さんはともかく、
こんな時間にお医者さんが来るなんて。
どう言う事なのかな?
それも、白衣を着ているだけの、
ほぼ手ぶらの状態で。
いずれにせよ、あまり良い事ではないのは
はっきりしている。
早く目が覚めたのか?眠れなかったのか?
月並みな質問を並べながら、
瞼をめくったり、
聴診器をあててみたり、一応、
診察のような事をして、
「大丈夫そうだね。何かあったら
ナースコールを押して。」
とだけ言い残して、去っていった。
・・・一体、何だったのかな?
日が昇り、どんどん明るくなる室内。
そう、明けない夜はない。
夜明けは必ず来る。
私の人生だって。
だけど、私の望む夜明けは、
どんなものなのかな?
学校へ行けるようになること、
安心して家庭で過ごせること、
勉強に励めること・・・・
まだ良くわからないけど、
その日を目指して、懸命に生きて行かなくちゃ。
どうやらそのまま、また眠ったらしい。
気がつけば、七時半。
ガラガラガラ!
朝食のカートがやってきた。