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男女の賃金格差是正、婚姻率へ影響も 古い結婚観根強く

2024年01月30日 06時35分42秒 | 日本の衰退
日本の少子化が加速している。婚外子が少ない日本では、婚姻率が出生数に大きく影響する。人的資本開示が始まり、男女賃金格差の是正は待ったなし。しかし実は、それが婚姻率を下げる要因になりかねない。解決のカギは「下方婚」を認める社会的な意識の醸成だ。

厚生労働省の人口動態統計によると、2022年の出生数は前年より4万863人少ない77万759人となり、初めて80万人を下回った。23年上半期の出生数は約35万人で、22年をさらに下回って推移している。原因の1つとして挙げられるのは、20〜21年に婚姻数が減ったこと。婚外子が出生の2%ほどにとどまる日本では、婚姻数の減少が続けば、少子化のさらなる加速が懸念される。

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出生数は16年に100万人を下回り、22年には80万人を割った

婚姻率が上がらない理由の1つとして、経済力への不安が挙げられている。不安解消のためには賃金の全体的な底上げはもちろんだが、男女の賃金格差を是正することも重要だ。

23年3月期決算以降、大手企業4000社を対象に人的資本開示が義務化された。定められた開示項目の中には「男女賃金格差」が含まれるのは、情報を開示することで、格差是正への取り組みを各社に働きかける狙いがある。厚労省の賃金構造基本統計調査によると、22年の賃金の平均は男性が34万2000円、女性が25万8900円。男性を100とすると、女性は75.7となり、25ポイント近い差がある。

賃金格差是正に取り組んでいる資生堂は、男性の平均年間賃金を100とした場合、女性は75.3(22年度)。差異が生じている主要因として、女性管理職の割合が約3割にとどまっていることから、30年までにあらゆる階層で男女比率を50対50にすることを目指す。

メルカリは23年9月に初めて男女賃金格差を公表した。男性の平均年間賃金を100とすると、女性は62.5。中途採用が9割を占める同社では、入社前の給与を考慮して賃金を設定することが多かった。そのため、前職での賃金格差を引きずってしまう傾向がある。採用時の賃金の見直しなどを行いながら格差是正に取り組むという。

賃金格差是正で婚姻率は低下?

男女の賃金格差是正は待ったなしだ。しかし実は、それが逆に婚姻率の低下や、ひいては少子化の加速を招きかねない「不都合な真実」がある。『少子化問題の社会学』などの著書がある東京大学大学院人文社会系研究科の赤川学教授は「賃上げは、男性にとっては婚姻率が上がる恩恵があるかもしれないが、女性の婚姻率上昇には効果があまり見込めない」と話す。なぜか。

実は女性の所得が高いほど、婚姻率は下がる傾向にあるからだ。総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」を分析すると、女性は年間所得が上がるにつれて、配偶者がいる割合が低くなる傾向がある。年収が上がると配偶者がいる割合が高まる男性とは逆の傾向だ。

なぜ未婚女性の方が所得が高い傾向にあるのか。未婚女性は自分で生計を立てなければならないことが多く、必然的に所得は高くなる傾向がある。一方の既婚女性は、結婚や出産を機に仕事を辞めたり、パート・アルバイトなどの非正規雇用になったりする人も多い。

だが、こうした事情を差し引いたとしても、所得の高い女性に未婚者が多い理由がある。それは、多くの女性は自分よりも学歴や収入がある男性と結婚する、いわゆる「上方婚」を望んできたからだ。女性がキャリアを持てず、収入が少なかった頃には、結婚の「経済的メリット」があった。しかし、女性活躍が進むと、金銭的な魅力は減る。男女の賃金格差が縮まる中で上方婚を求め続けると、収入が低い男性は見向きもされなくなる。結婚への意識を変え、上方婚と逆の「下方婚」を増やすことが、婚姻率を上げるカギと言える。

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男女平等社会で女性の上方婚志向が残ると、どうしても結婚できない人が出てくる(赤川教授作成の図をもとに日経ビジネス作成)

男性も同様に結婚への意識を変える必要がある。マーケティング支援のナイル(東京・品川)が運営する恋愛・婚活メディア「出会いコンパス」が23年9月に実施した、20〜40代の男女を対象にした調査では、交際相手に望む年収は「自分よりも高い」と答えた女性は51.7%、男性は8%だった。交際相手に望む年収は「自分よりも低い」と答えた男性は34.7%、「自分と同等くらい」は56.3%。3人に1人の男性が自分より稼ぎの低い相手を求めており、「男性が女性を養う」という考えはいまだ根強く残っている。

結婚相談所では年収以外の条件に誘導

ある大手結婚相談所は「相手の理想の条件を聞けば、誰もが年収は高いに越したことはないと思っている。現実には、どこまでその条件を緩められるかだ」と話す。女性の下方婚を増やすには、年収以外の条件をいかに引き出すかが重要だ。

リクルートが運営する結婚相談所サービス「ゼクシィ縁結び」では、相手に求める条件をヒアリングする際、年収の条件が高い人には、年収以外にも目を向けるように意識して提案している。初回の面談では過去の交際相手についても聞くため、これまでの傾向と照らし合わせながら、本当に譲れない条件は何かを探す。担当者は「『以前お付き合いしていた人は理想の年収より低かったけど、金銭で困ることはなかったな』と気づいてもらえると、年収以上に何を重要視したいかが見えやすくなる」と言う。

高い年収を望む人は、「今の生活水準を落としたくない」「結婚すると生活費が2倍になる」といった生活費の心配をする人も少なくないという。そういう人に対しては、「家賃は単純に倍増するわけではない」など安心材料を提供しているという。担当者は「年収は重視しなくていいかもと条件を緩める人は、意外といる」と話す。

東京大学の赤川教授は「女性が下方婚を敬遠するのは、家族や友人、職場の人などの影響も大きい」と指摘する。社会制度にも「男性が女性を養う」という考えが色濃く残る。例えば遺族厚生年金の受給要件。女性は夫の死亡時に30歳以上であれば子どもの有無にかかわらず受給できるが、男性は妻の死亡時に55歳以上でなければ受給できず、支給は原則60歳からだ。

そもそも結婚願望がない人もおり、単一の結婚観を強要することはできない。しかし、日本の人口減少と労働力不足を少しでも緩やかにするためには、結婚したいと思える環境整備は不可欠だ。「男性が女性を養う」「上方婚」といった既成概念を変えるためには、まず古い制度の改革から手をつけるべきだろう。

(日経ビジネス 藤原明穂)

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GPIF、24年度に外債先物と為替フォワード取引開始へ-理事長

2024年01月22日 08時12分36秒 | 年金対策

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長は19日午後、年頭の記者会見で、運用の高度化に向けた施策として、2024年度から新たに外国債券先物と為替フォワード取引を始める計画を明らかにした。

  宮園氏は、運用高度化の一環としてリバランス精緻化の取り組みについて紹介。現物に加えヘッジ手段として先物取引も活用することで、GPIFが保有資産をリバランスする際に市場への影響を抑えながら取引量を増やすことができるようになる。すでに株価指数先物の取引は開始している。

  また、自社運用では発注や取引処理を統合化したシステム上で行うことにより、業務リスクを削減しているなどと説明した。データマネジメントなどの専門人材を増強する方針も示した。

  GPIFは23年9月末時点の運用資産額が約220兆円に上る世界最大の年金基金だ。日本銀行が金融緩和政策の転換時期を探り、日経平均株価がバブル崩壊後の最高値圏に回復する中、巨額資金の運用動向が注目されている。

  GPIFでは日本株のアクティブファンドの選定を進めている。宮園氏は採用規模について「どのくらいの数になるかは分からないが相応の数になる」と言及。ただ、採用数の目標は定めないとした。北米株と先進国株(除く日本)では、22年秋以降にそれぞれ19本と14本のアクティブファンドを採用している。

  一方、国内金利が上昇傾向にあるなど市場環境が変化する中、宮園氏は20年度から採用している現行の基本ポートフォリオについて、「現段階では見直す必要はない」と述べた。現在は資産配分を国内外の債券と株式に25%ずつ等分に振り向けている。

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いまどきエクセル作業でマウスを使う人は残念すぎる…マンガでわかる「超効率的エクセル操作法」

2024年01月10日 06時34分26秒 | お役立ち情報

エクセル作業を効率化するにはどうすればいいのか。公認会計士の羽毛田睦土さんは「マウスではなくキーボードを使うことを意識してほしい。頻繁に行う操作をキーボードに置き換えられると、仕事のスピードが格段に上がる」という――。

※本稿は、羽毛田睦土監修、あきばさやか漫画『マンガでわかる Excel』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

エクセルを「使いこなせている人」は少数派

「Excelを使ったことがありますか?」と聞かれれば、たいていのオフィスワーカーは「使ったことがあります」と答えるだろう。しかし、実際には「使いこなせている人」は少数派だ。たとえば、Excel上のカーソル操作(選択しているセルを変える操作など)ひとつをとってみても、「使いこなせている人」と「使いこなせていない人」の差は歴然だ。

初心者は、セルを選ぶとき、該当するセルをマウスでクリック。下に移動するときはマウスをぐるぐるするだろう。たいていの方は、Excelを使い始めたときにそう動かせたから、ずっとそうしている。しかし、実際にはキーボードでもっと速く正確に操作できる。

 

「仕事でExcelを使いだした」「使わざる得なくなった」という方が、つまずくのがトラップだ。「効率悪いよなぁ」と思いつつ、ごまかしごまかしやってしまう。なんとなく「使えなくはないけど使いこなせていない」状態のまま今に至る。何度も「メインの仕事に時間をとりたいのに!」と思いながら後悔する。

こういった状況を打開するためには、Excelを知り、Excelを使うときの意識を変えることが重要だ。なかでも、公認会計士でエクセル講師でもある羽毛田睦土さんは「マウスではなくキーボードを使うことがまず大事だ」という。

効率よくカーソルを操作するには

マウスで操作するのは効率が悪すぎる

「方向キー」を活用して表の最後まで一気に移動

未来の「未」をオートフィルにかけると…

キーボードでセル上を高速移動

「扱うデータが多くて、選択セルを移動するのに時間を取られる……」

このようなExcelのイライラは、キーボードを効果的に使えば解消できます。

セルの選択を移動する方法

矢印キーを使っても、同じようにセルの選択を移動できます。使いやすい方を選びましょう。

セルの選択を楽に移動しながら入力する方法1

①Tabを使って、右のセルに移動しながら入力する

②行の最後まで入力したら、Enterを押す

③次の行の、入力はじめと同じ列まで、セルの選択が移動する

セルの選択を楽に移動しながら入力する方法2

①入力したい範囲をあらかじめ選択する

②Tabを使って、右のセルに移動しながら入力する

③行の最後まで入力したら、Tabを押す

④選択範囲の次のセル(次の行の先頭)にセルの選択が移動する

※Enterを押すと、すぐ下にセルの選択が移動する

文字修正もショートカットを活用

文字を修正したいとき、マウスでダブルクリックするより簡単に「編集モード」へ切り替える方法があります。

セルに文字を入力している途中で、前の方の文字を修正したいとき、←を押してカーソルを移動しようとしたのに、なぜか選択セルごと左に移動してしまった……という経験はないでしょうか。

Excelには「入力モード」と「編集モード」があり、これによって矢印キーの挙動が変わります。

入力モードで矢印キーを押すと、選択されたセルが移動します。これに対して編集モードでは、セル内の文字ごとにカーソルを移動できます。現在の入力モードは、Excel画面の左下に表示されます。


 

入力モードから編集モードに切り替える

①編集モードにしたいセルを選択し、F2を押す

②セル内でカーソルの移動ができる

③再びF2を押すと、入力モードに戻る

矢印キーをもっと便利に使う

キーボードの矢印キーを使えば、セルの上下左右へのジャンプや複数セルの選択など、さまざまな動作をマウスを使わずに行えます。

表の端まで一気に移動する

表の端まで一気に選択する

Shift+矢印キーは、隣り合ったセルを1つずつ選択できます。

同じ内容を一気に入力する

複数のセルへ同じ内容を入力する場合、入力したセルを1つずつコピーしていくのではなく、キーボードで一括して入力した方が、断然時短になります。

セルを複数指定して一気に入力する

①データを入力したいセルの範囲を選択する

②最初に選択したセルにデータを入力する

③Ctrl+Enterを押すと、同じ内容が一括で入力される

※②で数式を入力した場合、各セルには相対参照で入力される

飛び飛びのセルに一気に入力する

①Ctrlを押しながら、データを入力したいセルをマウスで左クリックする

②最後に選択したセルにデータを入力する

③Ctrl+Enterを押すと、同じ内容が一括で入力される

※②で数式を入力した場合、各セルには相対参照で入力される

連続データにはオートフィルを使おう

「月、火、水……」「5月1日、5月2日……」のような連続データは、「オートフィル」機能を使うと簡単に入力できます。

オートフィルで連続データを入力する

①連続データの先頭となる値を入力し、そのセルを選択する

②マウスポインタをセルの右下にある「■」に合わせると、「+」に変化する

③マウスの左ボタンを押したまま、上下左右(コピーしたい方向)にドラッグする

④連続データが入力される

※規則性が判断できない場合は、同じ内容がコピーされる

例えば4年間隔で西暦を入力したい場合、「2008年、2012年」など先頭のデータを2つのセルに入れておき、両方を選択した状態でオートフィル機能を使うと、Excelが規則性を判断して、連続データを入力します。

---------- 羽毛田 睦土(はけた・まこと) 公認会計士、エクセル講師 羽毛田睦土公認会計士・税理士事務所所長。アクト・コンサルティング代表社員。東京大学理学部数学科を卒業後、デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)勤務を経て独立。現在は、エクセルの研修を行うほか、エクセルVBAやGASのプログラム開発なども行っている。著書に『関数は「使える順」に極めよう!Excel 最高の学び方』(インプレス)などがある。 ----------

---------- あきばさやか イラストレーター 宮城県出身、東京都在住。仙台の広告代理店で、5年間企画営業として勤務後、イラストレーターに。2015年から独身会社員時代のしくじり体験をもとにした4コマ漫画「しくじりヤマコ」をSNS上で発信。働く女性を中心に共感を呼ぶ。現在は結婚・出産し、仕事と育児の両立に奮闘中。そんな日々の様子をブログでも更新している。著書に『服はあるのにキマらない!~おしゃれ迷子共感系日記~』、『おしゃれなママっていわれたい!』(ともにマイナビ出版)などがある。 ------

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