あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

神の国の旅 4

2015-11-09 | 
極論を言おう。
本州と北海道では全く違う神が住む。
スピリチュアル的に言えば、一緒くたに同じ国であることがおかしい。
行ったことはないが、多分沖縄も同じことで琉球の神がいるのではないかと思う。
極論を続ける。
北海道、独立すれば?
だってもともと倭人の土地ではないでしょうに。
江戸時代に青森から倭人が来てアイヌを追いやって開拓をした。
それまでは日本から見れば未開の地で、たぶんアイヌが平和に暮らしていたのだろう。
アイヌから見れば、ある日突然日本人がやってきて、ここを開拓するからお前らどこか行け、と理不尽に追いやられた。
欧米諸国がやってきたこととなんら変わらない精神構造、それは全て自分達さえよければいいというエゴだ。
イギリスやフランスが黒人を奴隷として扱ったこと、スペインがインカやアステカを滅ぼした事、アメリカがインディアンを迫害したこと、オーストラリアがアボリジニを追いやったこと、中国がチベットやウイグルでやったこと、みーんな同じ。
日本もアイヌや琉球民族に対し同じ事をやってきた。
そしてそれは今もなお続いている。
他人のことは言えないぞ。



北海道は独立してもやっていける国だろう。
でも今の日本政府は絶対にそれを認めないことも理解できる。
それは権力や経済、その他もろもろが中央に集まる社会の構造にも問題がある。
社会の構造を作っているのは人間の思考だ。
東京に住む人が地方を低く見るのと同様、北海道の中でも同じようなことはある。
札幌という中央まで新幹線を開通させようとやっきになって、地方のローカル線はないがしろにされている。
程度の大小はあれど、根本は同じことだ。
いつの世も末端は犠牲にされ、中央で資本家をはじめ権力者は肥え太っていく。
今まではそうだった。
だがこれからは違う。



北海道も沖縄も独立して自分らしさというのを表にあげていく社会というのを僕は夢見ている。
それはアメリカの価値観を押し付けるグローバルというものと正反対に位置する。
グローバルが平ら、均一にするものに対し、僕が唱える物は凸凹だ。
地域性や民族性という物を重視して、違うことを互いに認める。
それにはやはり精神性の高さが必要だ。
人を差別する心が少しでもあったら成り立たない。
相手を認めるということは自分も認めることであり、客観的に自分の内面を見なくてはならない。
自分自身に対して恥ずかしくない生き方をしているか、自分を正当化して言い訳をしていないか、自分がやるべき事をやっているか、そういった自分自身によるチェックを全ての人がクリアーしないと先の世界はない。
新しい世界には国境もパスポートもなく、今の世でいう国という概念はない。
国はないが、地域性や民族性は色濃く存在し、互いにバランスを保ちながらやっていく。
地域性、民族性で独立できるぐらい際立った場所、分かりやすい例だと大阪なんかそうだろう。
北海道や沖縄より先に大阪、独立すれば?
バチカン市国だってあるんだから大阪市国、あってもいいんじゃない?
こういう話をすると「難しい問題だ」と分かったように言う人がいる。
全然難しくない、難しい問題にしているのはその人の心だ。
実際には簡単なことなのだが、人間はわざわざ難しくして物事を複雑化させている。
そしてまた、一番簡単な事は一番難しい事でもある。
ああ、また禅問答になってしまった。



本州での八百万の神、そして北海道のアイヌの神を肌で感じ、ニュージーランドに帰ってきた。
それから半年、時間が思考を熟成させるのか、僕は以前にも増して神という物を考えるようになった。
それは目に見える物、キリスト像や大仏や神棚を拝むだけでなく、目に見えなくともそこに存在する物、それは自分自身の心の中にあり、自分の存在も神なのである。
私が神ならあなたも神、あいつもそいつもどいつも全て神だ。
ちなみに自分で言うのもなんだが、僕は福の神である。
その証拠にお昼時など、数あるお店でどれにしようか迷い、あまり混んでいないお店に行き注文をするとお客さんがどやどやとやって来て満席になる。
そんなことがとてもよくある。
お店の人は僕が福の神などとは知らないものだから、普通に料金を取る。
間違っても「ああ、あなたが福の神さんですか。今回のお代は無料とさせていただきます」なんてことにはならない。
なんたって七福神の一人、大黒様が守護神だもの。
いかにも福っぽい姿かたちじゃあーりませんか。
行くとこ行くとこで人に幸せをもたらす福の神。
これからも人を幸せにしていくように、そして幸せのバイブレーションは波紋のように万人に広がっていく。
その先には常に明るい光あり。
八百万の神もアイヌの神もマオリの神も僕の背中を押してくれる。
神に背中を押され、前に進んで行こう。



全ての民に光あれ。


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