あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

7月26日 The Remarkables

2020-07-27 | 最新雪情報
土曜日にクィーンズタウンへ移動して、日曜日にリマーカブルスにサダオと滑りに行った。
サダオは同じ会社に勤めるガイドである。
お人好しと言うかなんと言うか、リフト券を持っているのに、わざわざ僕のハイクアップに付き合ってくれた。
結果から言うと自分のスキー人生で一番きつい登りだった。
苦行のようなスキーの1日だった。
まあこういう日もある。


上の駐車場は一杯なので下に車を停めてバスでスキー場まで行く。帰りは車まで滑れる。


スキー場に着いたらシールを付けて準備。


テアナウから旧友トーマスが娘のマキを連れてきていたので合流。


懐かしいヘルメットを見た。マキのヘルメットは娘の深雪のお下がりである。


最初はコース上を登る、リフトで滑っているトーマスとマキが滑ってきた。


レイクアルタまでは圧雪してあるので楽に登れる。


リフトの終点からトラバースをすればレイクアルタまで滑ってこられるのでトーマス親子と休憩。


そこからは苦行のような登りが1時間以上。僕もサダオも夏の間、ガイドをする場所で普段なら45分ぐらいで登れるが雪の状態が悪く苦戦した。


登りきった所で景色が広がる。遠くにはアオラキマウントクックまで見える。


登りが終わりトラバースでコースに戻る。やれやれ。


絶景ポイントで一休み。


滑って行くと車が見えてきた。銀八号、目立つなあ。


車に戻った時には疲労困憊。2人とも「はあ」というため息しか出ない。
これはこれで忘れられない1日になった。
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7月24日 Porters

2020-07-25 | 最新雪情報
プライベートのスキーの日は良い天気を狙って行く。
旧友ブラウニーを誘ってポーターズへ行った。
火曜日に雪が降り、コンディションはまずまず。
いつもより雪は少ないが、やっとベースができつつある。
ローカルの山ではローカルの友がいる。
そういった友と出会い、語り、山頂で同じ時間を共有し、一緒に滑り、酒を飲む。
スキーの楽しみは滑ることだけではない。
僕の場合、自分の人生に深く関わっていることでもある。
私事だがこれから3週間ほどクィーンズタウンへ仕事に行く。
スキーの仕事ではなく酒造りの仕事だ。
ブロークンリバーもオープンしてこれから冬本番というところだが、しばらくカンタベリーの山ともお別れだ。
8月半ばに帰ってくるころにはもっと雪もあることだろう。


こういう雄大な景色の中では、人がポツリといるぐらいの方が絵になる。


大工のスワンピーはポーターズローカルの一人。マウンテンホストはボランティアスタッフのようなものだ。


一人で行く山も良し、朋と行く山も良し。


ビッグママはまだ開かず。


友達のレネ、サム、スワンピー、みんな日本が大好き。そんな人達にはこれでしょう。


ブラウニーと裏の景色を見ながら滑る。


スキーは早めに切り上げて、午後はバーベキュー。ブラウニーが撃った鹿のたたき。ワサビ醤油、しょうがごま油、にんにく醤油で。


お土産に鹿のもも肉をもらった。タルタルステーキをやってみよう。
ブラウニーとの友情もまだ続きそうだ。
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7月11日  Porters

2020-07-12 | 最新雪情報
毎年のことながらシーズン頭は雪が足りない、という現実に慣れてきているような気がする。
異常気象は世界中で起こっていて『今までに無い』という事柄はこれからも起こるのだろう。
逆に言えば、今まであったものが無くなる可能性もある。
今まではそこに雪がたくさん降ったからスキー場ができた場所でも、これからは雪が無くなるということはあり得る。
実際にどこのスキー場でも昔より、はるかに雪は少なくなっている。
この現象を一言『温暖化』で片付けてしまうのも何か違うような気がする。
人間の社会も含めて地球というものが変化している時なのだろう。
ともあれこちらの冬休みに合わせて、ポーターズが開いたのは嬉しいことである。
残念ながらブロークンリバーをはじめクラブスキー場はまだオープンできない。


Tバーリフト脇には守り神のように古いK2のスキーが立っている。信仰ってこうやってできるのだろうか。


名物コースビッグママは当分開きそうもないな。


学校は冬休み。子供が多いスキー場っていいな。


ポーターズは今年から経営陣が変わり犬も連れて上がれるようになった。ハスキーも雪の上で嬉しそうだ。


今年もまたこの景色の中に身を置けることに無上の喜びを覚える。


ライブとはライフ、生きる証とはこのことだ。
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冬支度

2020-07-04 | 日記
南半球では冬至も過ぎ、いよいよこれからが冬である。
冬に至るで冬至なのだ。
冬が来る前にやっておかなければいけないことが多々ある。
スバルのアウトバック銀八号は車検も通し、マフラーの錆を直し、エンジン周りも見てもらった。
冬用にタイヤをスタッドレスに替えて、スキーボックスを載せた。
このタイプのこの色はとても数が多く、ショッピングモールの駐車場では同じような車が何台もある。
間違えて他人様の車を開けようとしたこともあった。
冬はラスタカラーのスキーボックスを載せるので一目瞭然、遠くからでもすぐに分かる。
ペイントがかなり剥げてきているが、まだまだ健在である。
目立ちすぎるので知り合いはすぐに僕だと分かる、よって下手な運転はできない。
割り込みとかあおり運転はせず、スキーボックスを着けていない時よりかなりの頻度で他の車に道を譲ってあげる。
スキー仲間はこの車を「ラスタカラーの棺おけ」と呼ぶ。



愛用のスキーはいつものとおり、友達のスキー職人ハンピーにチューンナップを頼んだ。
その時にビールを差し入れして、あれやこれやお喋りをするのも毎度のことだ。
冬用のバックパック、シャベル、雪崩ビーコン、捜索用のゾンデ棒、ハーネス、スキーブーツなどの虫干し。
雪崩用のキットは、シーズン前にちゃんと機能するかチェックもする。
救急用のキットもそうだが、こういったものは持っていて使い方を知っていて、それでいて使わないというのが望ましい。
道具には手袋やスノーブーツといった革製品もある。
こういったものはしっかりと油を塗っておく。
愛用のスノーブーツはソレルというカナダのブランドだ。
これもそろそろ20年選手だが雪の上を歩くのが多いので靴底も減らない。
僕が生きているうちは充分に使えるだろう。



こうやって冬の支度をしているといやが上でも気分が盛り上がってくる。
今年はやっぱり雪不足でスキー場のオープンが遅れている
道具、モノに対する愛というものは確実に存在する。
それが全てのモノに対して行き届けばいいと思うのだが、そうなったらそれはそれでモノが捨てられなくなり大変だ。
山の道具もそうなのだが、冬用の道具は直接自分の命を守ってくれる道具でもある。
なので自分が信頼できるものを使い続けるのである。

そうしているうちにポーターズが開いたというニュースが入ってきた。
ブロークンリバーは未だオープンできない。
今週から学校は冬休み、遠くテアナウから友達が子供を連れてスキーにやってくる。
子供たちに山頂からのあの景色を早く見せてあげたいな。
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