わたしの随筆  雪  地  風

心に浮かんだことを気ままに

長野へ (1)

2017年07月03日 | 随筆

  先日、黒部ダムへ行った。信濃大町駅へ向かう電車の窓から長閑な景色が見えていた。バスで扇沢へ出て、そこからトロリーバスに乗り換えて関電トンネルを抜けた。バスを降りて直ぐに登った二百数十段の階段はちょっときつかった。生コンを運搬した黄色いバケットが太いワイヤーなどと一緒に置いてあった。そこからダムが見下ろせる。ダムが完成するまでバケットで17万8千回も運搬したという。1956年着工で63年に竣工している。まさに、こういう工事こそ<岩盤に穴を開ける>という言葉が合うだろう。現政権よ。

 

                                              

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  放水してたので少し下りてみた。ちょっとスリルがあった。また、ダムの上に出て下を覗いた。水しぶきが霧のようになり、虹が架かっている。スケールの大きい工事だなーと感心しながら暫く眺めていた。ダムの横に溶けずに残った巨大な雪の塊が見えた。ここはまだ早春なのかなと思った。

  

                              

 

 

   ダムのある黒部湖から地下ケーブルカーで黒部平へ上がった。雪渓の見える立山連峰が美しい。ぐるりと見渡すとダムの向こう側に針ノ木岳が見えていた。黒部立山アルペンルートでここから富山の宇奈月温泉まで6~7時間ばかりのようだが、午前中早く出ないと着けないコース。

  トロリーバスの方へと急いで戻って行った。扇沢から電気で動くトロリーバスだけの進入になっているのは自然環境を大切に守るためという。トンネル内の青く光った破砕帯をまた通過しながら、先人たちの偉業に思いを馳せていた。

   

                             

 

 

                                    DATA  

                                       CANON EOS kiss X7

                                         canon zoom lens 18~55mm       11枚の写真

                                       FUJIFILM X-E1

                                         fujinon super ebc xc 16~50mm    f 印のトップの写真1枚

                                       撮影日     2017、6、29