わたしの随筆  雪  地  風

心に浮かんだことを気ままに

花は花として

2016年04月24日 | 随筆

 大被害をもたらした熊本地震も依然、余震が続き、今日迄で860回を超えている。被災からの復旧作業、避難生活など、本当に大変なことだ。可哀そうなことだが、今も15万人の児童・生徒が授業を受けられないでいる。また、世界で起きる、死者100人を超える大地震の五分の一が日本で起きていると聞き、あらためて地震大国なのだと愕然とする。そして、近年、約7年間隔だったのが、5年間隔までに。環太平洋地震帯の国、日本を憂う。

 

  そんな特異な国柄が、地震や津波、火山など気象についても科学的な探究、認識を深めてきたことは間違いないだろう。とにかく、少しでも被害を小さくするため、様々な自然災害に対し、多方面から有効に対処していくしかない。一方で、原発再稼働、秘密保護法、安保法制、メディア規制・・ハァー?という気持ちになる。  人災なら、知恵で防げる!

 

 そういう自然災害というさだめの国・・それでも、やっぱり好きな国。春が来て、夏が来て、秋を迎え、冬へ。そして、また、花咲き乱れる春へとくり返していく。いつかまた、美しい草千里、阿蘇を長閑に眺めていることを想像する・・。挫けないで、がんばろう!

 

   ♪ ・・涙流れてどこどこ行くの  愛も流れてどこどこ行くの  そんな流れをこの胸に 

      花として 花として   迎えてあげたい  泣きなさい   笑いなさい

      いつの日か  いつの日か   花を咲かそうよ

     

      花は花として  笑いもできる  人は人として  涙も流す

      それが自然の歌なのさ  心のなかに  心のなかに   花を咲かそうよ

      泣きなさい  笑いなさい  いつの日か  いつの日か  花を咲かそうよ    泣きなさい  笑いなさい    ~ ~

      

                                                    嘉納昌吉 / 作詞・作曲 「すべての人の心に花を」 から抜粋                        

   

       花が咲く

                                               

                    ①                  ②                  ③                 ④

 

                                

               ⑤               ⑥               ⑦                ⑧               ⑨

                                             

                                     

                                   DATA

                                       CANON  IXY    写真 ① ⑨

                                       FUJIFILM X-E1

                                         elmar-c  90mm  f4  (leitz)    写真 ② ⑤ ⑥ ⑦

                                         summicron-c  40mm  f2  (leitz)    写真 ④

                                         zoom-nikkor-c  43~86mm  f3.5  (nikon)   写真 ③ ⑧

                                           *3本ともオールドレンズのため、絞り、ピントなどマニュアルで撮影

                                       撮影日    2016.4.21  写真 ① ⑨

                                                〃  4.22  写真 ② ⑤ ⑥ ⑦

                                                〃  4.23  写真  ④

                                                〃  4.24  写真  ③ ⑧


自然とは

2016年04月18日 | 随筆

 春がどんどん先へと進んでいく。畑でも野原でも森でも農作物、草花、樹木が勢いよく成長しているように見える。穏やかな春だなーと思っていると、ぽつりぽつりと雨しずくが落ちてきたりする。春の雨は植物にとって恵みの雨だろう。穀物をうるおす春雨を穀雨と呼ぶ。

 そんな春の日々を、花を中心に時々写したりする。いろんな草花や木々が生きている。花畑の中を車椅子の人たちや子どもたちがゆっくりと進んでいく。笑顔も見える。ハイポーズ。和やかな時間である。

 

 突然、熊本で大地震が起きた。その後も本地震などが相次ぎ、大きな被害が出ている。11万の人々が疲労の募る避難生活を余儀なくされているという。ライフラインが遮断され、不足する物資等々、様々な面で不自由な生活を強いられているのである。

 時折、テレビに映し出される赤と青の画面の緊急地震速報。それをホワン ホワンという不安な警報音の中で見つめる。あの3.11東日本大震災の頃の記憶がだぶって目に浮かぶ。そして、倒壊した多くの家屋や土砂崩れの現場、捜索活動や避難生活の画像を茫然とした気持ちで見入る。

 穏やかで美しい春の情景の奥底にも、容赦しない自然の激甚さがあることを普段、感知することはできない。だが、突如として引き起こされる大災害を知ることで、自然の脅威を新たに認識する・・・。ただただ、一刻も早く、救援支援が行き届き、以前の穏やかな生活に戻れることを祈るばかりである

 

         花花と草木

                                  

                          ①                ②                 ③                 ④

                                  

                  ⑤                ⑥               ⑦                ⑧              ⑨

      

                                    DATA

                                         FUJIFILM X-E1   (2016.4.15 写)

                                           fujinon super ebc xc 16~50mm      写真 ④ ⑧ ⑨

                                         CANON  IXY       写真 ② ③   (2016.4.16 写)

                                         CANON EOS  kiss  x7   (2016.4.17 写)

                                           canon zoom lens 55~250mm      写真 ① ⑤ ⑥ ⑦

 

                                        


チューリップ

2016年04月13日 | 随筆

   昨日から新年度が始まったので、都内へ勉強に出かけた。久し振りに講義を受けて疲れた。予習、復習と苦労することもあるが学ぶことも多いのでずっと続けてきた。

 年を取ってくると、いろんな事に対しての適応力が落ちる。体力、学力、精神力、記憶力・・いろんな力が低下する。自然なことかも知れないが、あまり落としたくないと思う。いろんなことに興味、関心、探究心をもっていた方が生き生きする。

 チューリップ畑へ散歩に出た。今年もいっぱい花を咲かせていた。桜の花が殆んど散った里に、今度は単純明快、可愛らしいといった感じの花が咲いた。そんな春の趣である。

    ♪ さいた さいた チューリップの花が

        ならんだ ならんだ  あか しろ きいろ 

       どの花みても  きれいだな

                                                                                         童謡 「チューリップ」

       

 

   さくらの花散る里にチューリップが咲いた   

                              

 

                                               DATA

                                                  CANON  EOS  kiss X7

                                                    canon zoom lens  55~250mm

                                                  撮影日  2016、4、13

                                                  

 


花は散ったが

2016年04月11日 | 随筆

 満開であった桜の花は舞い散り、野辺の若草はいっそう緑を深め、木々の若葉は更に大きくなった。ピーヒョロ ピーヒョロ ドンドンと賑やかだった八雲神社などの春祭りも昨日で終わった。祭りのあとの静けさが漂う。今日は風が強くなり、道の片隅にはピンク色をした花びらが吹き積もっている。花散里である。

 桜の開花は例年より早く、その後は花冷えのする日が続いたりしたので咲いていた期間は長くなった。森の方では山吹が黄色い花を付け、若葉が清々しい。花の色はうつりにけりないたづらに~などと桜ばかりを眺めている間に、チューリップ畑は色とりどりで華やかになっていた。

 時節柄、すべてのものが生き生きとなっていく。夏へ向かって、めまぐるしく変化、成長している。厳しい冬を乗り越え、希望の春を進む新年度はとうにスタートした。若さは春の如し。いろいろあるだろう。そして、光陰矢の如し。失敗を恐れず、果敢にチャレンジすることも必要だ。きっと多くのことを学ぶだろう。

 紛争、テロ、難民、安保法制、核実験、米大統領選、目に余る格差とパナマ文書・・ 。そんな流れの中での明るいニュースだろう。G7外相が平和記念公園(原爆資料館)を訪問し、「核兵器のない世界」をアピールする広島宣言を発表した。次から次へ、危険な方向へ流れている昨今の世界情勢を、少しでも阻止するため、平和の尊さを再確認せねばならない。二度と悲惨な歴史へと後戻りさせてはならない。世界へ向けた、核廃絶はもちろん、どんな戦争もしない、させないというわが国の強い決意と方向付けこそ真の勇気によるものなのである。  生命よ、散り急ぐことなかれ。況や、不条理で! 前向きに進んで行こう!

 

    花祭りの頃に

                                              

                    ①                 ②                 ③                 ④

                                               

                     ⑤                  ⑥                ⑦                 ⑧

                                

                ⑨               ⑩               ⑪                ⑫              ⑬

                                                       

                                           DATA                                              

                                                     FUJIFILM X-E1

                                                zoom-nikkor-c  43~86mm f3.5  写真 ⑧ ⑪ ⑬

                                              CANON IXY  写真 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑨ ⑩ ⑫

                                              撮影日 2016、4、9  写真 ① ② ③ ④ ⑤ ⑦ ⑨ ⑩ ⑫ 

                                                      〃      写真 ⑥ ⑧ ⑪ ⑬                            

 

 

 


春の風

2016年04月07日 | 随筆

 今日は雨の天気。山は靄に烟り、桜も雨にしっとりと濡れている。土、日と町では宵祭り、本祭りとなるが、その時は桜吹雪となるのだろう。その時は、トントン ピーヒョロ ピーヒョロ  トントン ♪  山車の曳き合わせ、神輿の川入れと賑やかだ。

 肌色をした桜の木陰から山車や神輿などを眺めていると、長閑だなーと思う。春風駘蕩。春の色、春の風、春の花に愚(お)れてボケてても結構・・。これから、時代はどんな風に、どこへと流れていくのだろう。

  

        うつせみの  世にも似たるか  花ざくら

              咲くと見しまに   かつ散りにけり        読人しらず   

             

                 久方の  ひかりのどけき   春の日に

                しづ心なく   花のちるらむ            紀  友則

                                                     ( 古今和歌集より )

  近くに花見のできるところがあるので時間があると散歩する。そして写真を撮る。散らないでいて欲しいと思うけれども、自然はそうはいかない。時は止められない。いつまでもずっと眺めていたいような平和な時と事象を思いながら。

  

      桜 、 春の風  春の色  春の夢

                                                                                       ①                  ②                   ③                 ④  

 

                                                                                                    ⑤                                       ⑥                   ⑦                   ⑧

 

                                                                  ⑨                   ⑩                 ⑪                   ⑫

 

                                                                                                       ⑬                            ⑭

                                DATA

                                       FUJIFILM  X-E1

                                          zoom-nikkor-c  43~86mm f3.5  写真 ④ ⑤ ⑨ ⑩

                                                                                         KIYOHARA KOGAKU VK70R  写真 ② ⑫ ⑬ ⑭

                                                                                   CANON  EOS   kiss X7  

                                                                                                canon zoom  lens  18~55mm  写真 ①                                                                                                                                〃        55~250mm  写真 ⑥ ⑧

                                        CANON  IXY  写真 ③ ⑦ ⑪             

                                        撮影日  2016、4、6        撮影地  東京都羽村市・福生市

                        

                                               


さくら さくら(2)

2016年04月04日 | 随筆

 朝方からの雨は止んだ。用がてら、気になる桜を見ると、やはりカメラを出して数枚写す。土手沿いの桜。多摩川と桜並木と遠くの山々。ぼんやりとした風景もいい。花曇りだったり、春雨に濡れていたり、霞みに覆われていたり、春寒、花冷えの中に佇んでいたり。

 提灯の明かりで昼間とは様相が変わったりする。プーンという清酒の香りが漂う。楽しそうな笑い声。屋台や雑踏の匂いも。その後も、静かに闇の中で咲き続けている。ストロボを焚いたら、怖い感じがしたので直ぐ止めた。

 不思議な桜。しばし、今年も眺めていよう。桜も富士も・・奥深いなー。いや、見えるものすべてが・・。

 

    さくら  サクラ   桜   櫻

                       

                       ①               ②                  ③                 ④

                          

                          ⑤                     ⑥                   ⑦

                             DATA

                                CANON EOS kiss x7

                                         canon zoom lens 55~250mm  写真 ② ③ ⑥  

                                       FUJIFILM X-E1

                                         KIYOHARA KOGAKU VK70R  写真 ① ④ ⑤  

                                         Fujinon ebc xc 16~50mm 写真 ⑦   

                                撮影日  2016、4,4


さくら さくら(1)

2016年04月04日 | 随筆

  ♪ さくら さくら 

    やよいの空は 見わたす限り

    かすみか雲か 匂いぞ出ずる

    いざやいざや  見にゆかん

 この歌は、幕末から始まったという日本古謡、「さくらさくら」である。野山も里も、見渡す限りさくらさくらの花盛り・・というようなこの時期に、この歌を聞くとぴったりだなー思う。

 賑わう上野公園の花見客の六割は外国人だそうだ。さくらが一斉に咲いて、天国のようだと感動している客も沢山いるという。観光客は年間2千万人に近づこうとしている昨今、政府は、先々、年間6千万人を目標にしているという。これからもずっと、今迄のように和やかな花見が続くといいのだが・・。

 桜の木の近くで、ホーホケキョと澄んだウグイスの鳴き声が何度も聞こえていた。春告鳥とはよく言ったもの。鳴き声で花々がいっそう綺麗に見え始めた感じ。他の鳥たちも嬉しそうに飛び交っている。いつものことであるが、桜人となって出かけ ♪ そよや  花眺め そよや 不思議な時 そよや 写し止めん ♪ という上代、中古の勝手な催馬楽を想像したりして・・。 その時、写したさくらが下の写真。時の流れ、光、陰影の中で桜のみめかたちも変わるようで。変身! さくら さくら(2)へ続く。

 

    う つ ろ う 桜

                                        

                            ①                 ②                 ③                 ④

                                            

                         ⑤                  ⑥                ⑦                ⑧

                                             

                        ⑨                 ⑩                 ⑪                ⑫

 

                                  DATA

                               CANON IXY  写真 ② ⑪

                                         CANON  EOS kiss X7  

                                            canon zoom lens 18~55mm  写真 ④ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨

                                         FUJIFILM  X-E1

                                            fujinon super  ebc xc 16~50mm  写真 ① ⑩ ⑫

                                            KIYOHARA KOKAGU VK70R  写真 ③ ⑤   

                                          撮影日   写真 ⑫ ・・・ 2016、4,2

                                                 写真 ①~⑪ ・・・ 2016、4、3

                    

                                     

 

                                   

 


2016年04月01日 | 随筆

  用事で松本へ行った。三日程、子どもの楽しそうなスナップばかりを写していた。子どもの表情や動きは目まぐるしく変わる。そして、常に生き生きとしている。たとえ、子どもの表情が眠たそうになってきても。

 子どもの向こうに、雪を被った山が見える。松本ではどこでも直ぐにアルプスの山が目に入ってくる。松本へ向かう途中、八ヶ岳パーキングから南アルプスを、松本の城山公園からは美ケ原や北アルプスを撮ったりした。時々、春霞が立ち、美しい山々がずっと連なっていた。

 

        山

                                     

               ①                ②                    ③

                                     

               ④                  ⑤                 ⑥

                                                        

                     ⑦                                     ⑧

 

                              DATA

                                 CANON  IXY   写真 ⑧

                                                 CANON  EOS kiss x7

                                                     canon zoom lens 18~55mm  写真 ⑦

                                                       〃        55~250mm  写真 ①~⑥

                                                 撮影日   2016、3、29  写真 ①~⑤ 

                                           3、30  写真 ⑦

                                                             3、31  写真 ⑥ ⑧