子宮頸がんの予防に、HPVワクチンは必要ありません

子宮頸がんの予防に、HPVワクチンは必要ありません。
20歳からの定期的な併用検診(細胞診+HPV・DNA検査)で、子宮頸がんは、ほぼ100%予防できます。

HPVワクチンの重篤な副反応の発現リスクは、勧奨中止前の平成25年5月16日の段階で(厚生労働省発表)、インフルエンザワクチンの、サーバリックス(GSK社)が52倍、ガーダシル(メルク社)が22倍です。ワクチン接種後に起こった重篤な症状に対する治療法は確立されておらず、現在も、多くの少女たちが元の生活に戻ることができず、苦しんでいます。深刻な症状の改善を求めて医療機関を受診しても、外来受診等の医療費の支給も滞っており、親御さんたちにかかる負担は、物心ともに大きくなっています。

たとえば、
●国立がん研究センターの中釜斉理事長は、子宮頸がんはHPVによる感染症であり、定期的な検診が有効だと述べています。→こちら 

●同センターHPでも、子宮頸がんの予防には、定期検診と禁煙などが必要であると記しています。→こちら

どちらも、ワクチンには触れていません。

また、
●HPVワクチンの添付文書には、「本剤の接種は定期的な子宮頸癌検診の代わりとなるものではない。本剤接種に加え、子宮頸癌検診の受診やHPVへの曝露、性感染症に対し注意することが重要である/本剤の予防効果の持続期間は確立していない」と明記されています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)は100を超える型がありますが、その中の十数種類(約15種類)のハイリスク型に対しても、ワクチンは、その全てをカバーすることはできません。(現段階では、16型・18型の2種類だけ)

そして、
重要なファクトは、
HPVに感染しても、90%は自然排出し、残りの10%が持続感染し軽度異形成になっても、90%は自然治癒します。さらに、軽度異形成になっても、子宮頸がんになる人は1%程度と言われており、

従って、
◆ワクチンを接種してもしなくても、
◆HPV16型・18型に感染しても、
99.9%以上はがんにならないのです。

つまり、
子宮頸がんの予防に、ワクチンは必要ないのです。

子宮頸がんの危険因子として国立がん研究センターのHPでは、「低年齢での性体験、性的パートナーが多い、多産、HPV以外の性行為感染症に感染していること、喫煙、経口避妊薬の使用」などが指摘されています。

中釡理事長が講演で示した「がんを防ぐための新12か条」を紹介します。子宮頸がんの予防のためには、ぜひ、こちらを参考にしてください。

〈がんを防ぐための新12か条〉
1条 たばこは吸わない
2条 他人のたばこの煙を避ける
3条 お酒はほどほどに
4条 バランスのとれた食生活を
5条 塩辛い食品は控えめに
6条 野菜や果物は不足にならないように
7条 適度に運動
8条 適切な体重維持
9条 ウイルスや細菌の感染予防と治療
10条 定期的ながん検診を
11条 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
12条 正しいがん情報でがんを知ることから

最後に、
検診について、強調しておきたいのは、子宮頸がん検診は、5大がん検診の一つに分類されていますが、がんを発見する所謂「がん検診」とは異なります。定期的な検診で、前がん病変を発見し、経過観察のうえ、必要な治療を行っていく、子宮頸がん「予防検診」です。

従って、
セクシャルデビュー後、例えば20歳からの定期併用検診(細胞診+HPV-DNA検査)で、子宮頸がんは、ほぼ100%予防できるのです。政府がやるべきは、ワクチンの勧奨再開ではなく、非常に抵抗があり受診率が向上しない検診の受診率の、飛躍的向上をはかるための環境整備(女性医師等の確保など)です。

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