hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

感覚の交換

2019-07-07 04:58:00 | 日常
矢代秋雄曰く、「作曲とは、聴覚で感じる音楽を視覚で読む楽譜に置き換える作業」と話しているが、演奏することはそれとは逆に、視覚で楽譜を享受したものを、聴覚で感じる音にするという作業になるだろう。
 
 
読譜が早く、正確に演奏できることは、演奏家にとって必要な能力で、音楽大学などでもそのための訓練をするものだが、しかし読譜に長けることと、音楽の能力、知識を身につけて感性を磨くこととは別の話で、別の能力と言えるかもしれない。