hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

教員と学生と_二日目

2009-01-31 08:34:51 | 尚美
昨日は洗足高校の授業、大学生のレッスンの後に尚美へと向かい、吹奏楽の演奏会の練習2回目。

本番は来週なので、気持ちを切り替え集中してのぞみたい。

わかりづらいが、写真左側のオレンジのセーターを着た人はコンマスの中村先生。

2008年度洗足一年生実技試験

2009-01-30 06:49:26 | 洗足
昨日は洗足一年生の実技試験。
40人以上いるので、一日がかりで審査を行った。

デザンクロやイベールを演奏する学生もいて、総じてレベルは高く感じた。
これからが大変かと思うが、色々な壁を乗り越えて経験を積んでいただきたい。

プロの質が

2009-01-29 08:18:14 | 日常
昨日は尚美サクソフォーンアンサンブル定期演奏会を聴きにバリオホールへ伺った。

今回で21回目を数えるそうで、時の経つのを感じてしまうが、今の学生にとっては目の前の演奏会に臨むだけなのだろう。
客席には石渡先生、中村先生、小串先生までもお越しになっていた。

先日の協会主催のアンサンブルコンテストでも感じたことではあるが、学生やアマチュアのレベルの高さと同時に、彼らのプロのサックス奏者へのまなざしも強く感じた。
もちろんそれは昔からあることなのだが、私自身もそれを肌で感じるようになったということは、審査や演奏会で様々な演奏にふれる機会が増えたということもあり、歳を取ったということもあるのかもしれない。

私のような母校や音大に勤めている人にとって学生を教えるということは、直接的に重要なことではあるが、プロとしての質の高さというものも、間接的にではあるが重要なのだと思うようになった。
それは演奏だけではなく、サックスに対する姿勢とでも言うのだろうか。
個人それぞれの問題ではなく、プロアマ問わずサックスに関わるすべての方々に少しずつ関係していることであり、昨日の演奏を聴きながら、自分自身に対しても気を引き締めなければと感じた一幕だった。

テープ審査

2009-01-28 10:09:14 | 日常
昨日はサクソフォーン協会主催アンサンブルコンクール、テープ審査をアクタスにて行った。

中学生から大学一般まで、レベルの高さに驚き難しい審査だった。
本選は三月一日(日)洗足学園音楽大学の大講堂にて開催されるそうだ。

写真は休憩時間に、若手審査員二名のうしろ姿。

生きる力

2009-01-27 18:57:09 | 携帯
一昨日、ミューザ川崎で開催された「子どもの音楽の祭典」では、とても楽しく演奏させていただいた。

演奏した「ラテンフィエスタ」は、ことあるごとに色々な団体と共演してきたが、今回の川崎市の中高生有志112名による吹奏楽はおそらくこれまでの最多人数共演となった。
それでも、バランス等の余計な心配をすること無く自由に演奏することができたのは、バランスを考え、お洒落に編曲した鈴木英史さんの妙があり、指揮の小林恵子さんの技術やご指導があり、何よりも演奏者である中高生の気持ちの高さがあったからだろう。

終演後、サックスパートの生徒さんの一人が、私と共演したくてこのバンドに参加したと話してくれて、私としては嬉しいやらはずかしいやら、くすぐったい気分だったが、こうして各々に何かしらの目的や希望を持って集まり、それが形となってあらわれた時の満足した表情を見ることができ、若者の生きる力を感じることができた.

指揮の小林さんのご活躍には以前から興味があり、今回の共演で、色々お話できたことも嬉しかった.

そういえば、小林さんのような本職の指揮者と共演するというのも私としては珍しいことで、リハーサルでは口数少なかったが、言葉ではなく出てくる音に対して反応してくださるのも、我々としては当然のことではあるが、とても新鮮で楽しかった.

小林さんもやはり指揮者らしく生きる力がみなぎっていた.

終演後の打ち上げでは、実は同い年だということが発覚し、演奏は終わってしまったが更にボルテージが上がった.

いつの日か再び共演できることを祈りつつ今後のご活躍を祈念したい.

写真は小林さんと.

尚美授業2008年度27日目

2009-01-26 15:49:03 | 尚美
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授業メモ

一、二年生共
・CD:J.Naulais: Frissons(池上政人)

一年生
・トリルの練習(各指)
・ヴィブラート(ミ、ファ、レ)
・「プロヴァンスの風景」譜読み(Ⅰ、冒頭~4まで)

二年生
・トリルの練習(各指)
・二重奏
 J.S.Bach: Wohl mir, Cantata #147
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学生たちはサックスアンサンブルの定期演奏会を明後日に控えており、そこで演奏する四重奏(Bozza: Andante et Scherzo)をお昼休みから午後の授業に差し掛かりながら聴かせていただいた。

実技試験も2月末に控えて慌しさのピークにある授業日だった。
何よりも風邪をひかずに元気に過ごしてほしいと願うばかりだ。

体育館練習

2009-01-25 07:23:58 | 日常
昨日の川崎ジョイフルバンド練習風景を後ろから撮影。

中学生だけかと思いきや中高合同選抜メンバーだそうで、バンドと合唱で総勢120名ほどで今日の演奏会を迎える。

中高生との共演

2009-01-24 08:34:43 | 日常
明日、ミューザ川崎シンフォニーホールにて川崎市内の中高生の吹奏楽と鈴木英史さんの「ラテンフィエスタ」を共演させていただく。

チラシをいただいていたので、こちらにも掲載したいと思う。

詳細はこちら

美酒のような

2009-01-23 09:19:50 | 日常
昨日は洗足の補講を行い、夜は東京文化会館へ。
都響、野原みどりさんの演奏する矢代秋雄の協奏曲を聴いた。

大きなホールも十分に響きを満たす素晴らしい演奏だった。
これまで野原さんのソロは何度か拝聴したことはあったが、オーケストラとの共演は放送で何度か聴いたことがあったものの実演にふれたのは初めてだった。

決して大音量、強烈な個性ということはなく、内面から作品の世界をしなやかに引き出し、その余韻がいつまでも残るような、そんな印象を受けた。

そんな中でふと思い出したのが、知り合いの洋食屋さんのご主人から聞いた「ロマネ・コンティ」の味についてだった。
口に含んだ際には、むしろあまり特徴の感じられないものだが、後味と残り香が並のワインとは明らかに違い、翌日になっても身体にその余韻が残っていたという。

先日のドゥラングルといい、素晴らしい演奏にふれた時には疲労や慌しさを忘れ、自分自身も奮い立つ思いだ。

教員と学生と

2009-01-22 06:45:50 | 尚美
昨日は尚美バリオホールにて尚美ウインドオーケストラ定期演奏会に向けての練習を行った。

今回は趣向を変えて、学生だけではなくディプロマ生、卒業生、教員も加わり、この学校でつながっている素晴らしいプレイヤーの選りすぐりで演奏会を催すこととなった。
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昨日は練習初日ということもあり楽しみにしつつ練習に臨んだが、特に教員の緊張感とテンションの高く、且つ和やかに練習が進んだ。

催しの豪華さの割には会場の客席数が少なく、チケット販売にも気を使っているようだ。

説法

2009-01-21 13:30:53 | 日常
昨日は期待どおり素晴らしい演奏会だった。

終演後に楽屋を訪ね少し話をしたが、一週間前から昭和音大の学生をレッスンを行い、疲れた中での演奏会だったそうだ。

ドゥラングル氏のCDと実演では、抱く印象が少しばかり違ったものになるが、どちらにしても聴いた後にはありがたいお説教をいただいたような気分になる。

帰りがけ、駅まで作曲家の夏田さんとご一緒になり、そこで「彼はいつ見ても若々しく歳を取らない。いずれ我々の方が歳を追い抜いてしまうのでは?!」などと話していたが、ドゥラングル氏にはまさに聖人のようなオーラを感じる。

来月にはパリでPh.ルルーの協奏曲の初演を行うそうで、今後のご活躍も楽しみだ。

新百合ヶ丘へ

2009-01-20 20:55:39 | 携帯
今日は尚美レッスン.

実技試験前ではあるが、その前にサックスアンサンブルの定期演奏会があるので、学生たちは練習時間の捻出に苦労しているようだ.

夜は新百合ヶ丘の昭和音大ユリホールで行われるクロード・ドゥラングル氏の演奏会へ.

尚美授業2008年度26日目

2009-01-19 15:42:46 | 尚美
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授業メモ

一、二年生ともに
・CD:Paul Hindemith(独1895-1963): Konzertstück(1933)(彦坂眞一郎、新井靖志)

一年生
・トリル(メカニカルな指の動き)
・音階
・強弱を伴ったロングトーン(高音ラ~ド)

二年生
・二重奏
 E.Elgar: Salute d'amour
J.S.Bach: Mer hahn en neue Oberkeet, cantata#212
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今年初の尚美授業。
とはいえ今日を含めあと5回で今年度終了となる。
実技試験、アンサンブルの定期演奏会等、慌しい中で練習や準備をしているようだ。

心持ち

2009-01-18 21:29:15 | 携帯
昨日は洗足おさらい会、尚美ディプロマ実技試験だった.

まずお昼から洗足4300にておさらい会が行われ、学生たちが実技試験をひかえて、これまでのおさらいを披露した.

もちろん実技試験に焦点をあてたものになるわけだが、これまで身に付けた技術や精神を確認する場でもある.

その後、昼過ぎから尚美バリオホールにてディプロマ一年生の実技試験を聴かせていただいた.

海や雪山を楽しむ術の一つに泳ぎやスキーの技術があるように、音楽を楽しむ術の一つにサックスを吹く技術があるのだろう.

モチベーションを維持できず辛く感じることもあるかもしれないが、壁や山を登れば、そこからまた違った風景が見えてくるものだ.

未来の香り

2009-01-17 06:35:21 | 日常
昨夜は知り合い三名がリサイタルを行い、トリプルブッキングの中でどちらに伺おうかと迷っていたが、結局ピアノの飯野明日香さんのリサイタルへと伺った。

飯野さんとは共通の友人を通じていつの間にか知り合いになっており、その明晰、優雅、親しみやすく活気に満ち溢れているところは、姿にも演奏にもあらわれている。
特に今年度は洗足にてレッスン室が隣同士だったということもあり、レッスンの空き時間には今回のプログラムを練習なさっているのが度々聴こえてきた。

今回はメシアン生誕100年にちなんだ2回に及ぶプログラムで、演奏はもちろんだが、その構成力の素晴らしさを感じた演奏会だった。
昨年から続く2回公演は完結したが、"Le parfum de futur"と題された飯野さんのリサイタル活動をこれからも注目していきたい。