浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「ブッダのことば」より。

2017-05-09 00:03:50 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

       ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~

   
               第四 八つの詩句の章 

               13、並ぶ応答――長篇

898、戒律を最上のものと仰いでいる人々は、
      「制戒によって清浄が得られる」と説き、誓戒を受けている。
      「われらはこの教えで学びましょう。そうすれば清浄が得られでしょう」といって、
      〈真理に達した者〉と称する人々は、流転する迷いの生存に誘(ひ)き込まれている。

899、もしもかれが戒律や誓戒を破ったならば、
      かれは(戒律や誓戒の)つとめにそむて、おそれおののく。
      (それのみならず、)かれは「こうしてのみ清浄が得られる」と称えて
      望みを求めている。
      たとえば隊商からはぐれた(商人が隊商をもとめ)、
      家から旅立った(旅人が家をもとめる)ようなものである。

900、一切の戒律や誓いをも捨て、
     (世間の)罪過あり或いは罪過なきこの(宗教的)行為をも捨て、
     「清浄である」とか「不浄である」とかいってねがい求めることもなく、
     それらにとらわれずに行え。
     ―――安らぎを固執することもなく。


               ~ 感謝・合掌 ~


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする