~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
10、死ぬよりも前に
857、諸々の欲望を顧慮することのない人、
―――かれこそ〈平安なる者〉である。
とわたくしは説く、かれには締めの結び目は存在しない。
かれはすてに執着を渡り了(お)えた。
858、かれには、子も、家畜も、田畑も、地所も存在しない。
すでに得たものも、捨て去ったものも、かれのうちには認められない。
859、世俗の人々、または道の人・バラモンどもがかれを非難して
〈貪りなどの過ち〉があるというのであろうが、
かれはその(非難)を特に気にかけることはない。
それ故に、かれは論議されても、動揺することがない。
~ 感謝・合掌 ~