虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

映画の話 いろいろ

2011-09-25 | 映画・テレビ
往年の日活青春スター山内 賢さんが亡くなった(がん)とのニュース。まだお若い67歳。ご冥福をお祈りします。

山内賢は、よく和泉雅子と共演し、「二人の銀座」は大ヒットした。和泉雅子といっしょに出るなんて、くやしい!と生意気高校生は思っていた(和泉雅子ファンだったので)。今東光原作の映画「悪太郎」も見た。山内は戦前の不良中学生を演じていたが、これも和泉雅子共演、いい映画だった。山内賢の代表作かもしれない。

このころの日活映画は、札幌の「日活館」というところでよく見た。封切り映画館ではなく、古いのを3本立てくらいで上映していた。日活スターや日活映画はすきじゃないのだが(時代劇がないし)、安いのでよく通った。「花と龍」「男の紋章」なんか印象に残っている。「日活館」なんて、とっくの昔になくなっているのだろうな。

最近、昔のテレビや映画の俳優の死亡記事が続いている。わたしたちが昔、親しんだ俳優たちが亡くなる、そういう時期になったのだろうか。杉浦直樹さんも亡くなった。「岸辺のアルバム」が代表作になっているが、山口 瞳の「江分利満氏の優雅な生活」がテレビドラマになった時も主役のサラリーマンを演じていた。山口瞳、江分利満氏はわたしの父親と同じ世代で、その平凡で猛烈で哀しいサラリーマン生活像は父親の姿と重なって見えた。山口 瞳ももう忘れられた作家になりつつある。

話は変わるが、先日、時代劇「一命」が新聞の広告に出ていた。
大昔、小林正樹監督の「切腹」のリメーク版だ。監督は、なんと、あのリメーク版の「十三人の刺客」を作った人。主役は海老蔵。ぜったい、見ない(笑)。ビデオが出ても借りない。認めない。

映画「切腹」は暗い題材だけど、時代劇映画としては秀作だった。仲代達矢、いろいろな映画に出ているけど、たぶん、この一作を越える作品はないだろう。風吹く草原での丹波哲郎との決闘場面がよかったな。見たのは中学生の時だったけど、いい映画は子供でもわかる。

今度の「一命」は立体映画だという。それがどうした。総天然色であろうと(古い言い方)、立体映画だろうと、白黒映画の「切腹」には遠く及ばないのは明らかだ。
また、悪口になってしまった。ご無礼つかまつった!



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