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ひつじの執事室2016年夏ver.。兄妹で鉄道旅を満喫中

 ひつじの執事室の夏ver.への模様替えが、今年も7/1の午前0時から行われた。ひつじのしつじくんと妹のメイドのメイちゃんが鉄道旅に出かけるという趣向の企画だ。
 恒例により、午前5時台の朝の場面から2人の旅路を追いかけていこう。

■ボックスシートと車窓だけで展開する24時間の列車旅

 午前5時。朝焼けの中、走る車両の中でひつじのしつじくんはまだ眠っている。これまでの執事室ではひつじのしつじくんは必ず5時に起きていたので、うたた寝とは珍しい演出だ。
 6時になってぱっちりと目を覚ますと、車窓には朝日に照らされたビル街が見えてきた。2015年春ver.以来の登場となるNTTドコモ代々木ビルらしき影も見える。
午前5時台。朝焼けの中を走る。 午前6時台。ひつじのしつじくんが起床


 7時台になると列車はトンネル区間を走行する。前後の時間帯の車窓から見て地下だろうか。また、結構な頻度ですれ違う対向列車の走行方向からこの路線は右側通行で日本国内ではないと判断できる。
 明るくなったところで改めて車内設備を確認してみよう。座席上部のフレーム部分や化粧板にはニス塗りの木材が使われているところから旧型の客車だろうか。アルミサッシ製とみられる窓をトンネルでもお構いなしに大きく開放しているのでSLが牽引しているのではなさそうだ。
 ひつじのしつじくんは、カップで朝のコーヒーをたしなんでいる。車内販売がありそうには見えないので自宅から持ち込んだに違いない。
午前7時台。列車はトンネル区間を走行中 トンネル区間ですれ違う列車


■夏駅でメイドのメイちゃんが合流

 午前8時になると列車はビル群を縫うようにターミナル駅に向かって走る。車窓に鉄製の架線柱がしっかりと描かれているところは興味深い。
 9時ちょうどに駅に停車した。駅名標は「夏」で、一つ手前が「春」、次の駅は「秋」と表示されている。路線カラーは青で関東なら京浜東北線か東京メトロ東西線、名古屋で言えば地下鉄鶴舞線かあおなみ線といったところ。向かいのホームに目を向けると妹のメイちゃんが浴衣姿でキャリーバッグを転がして歩いている。この駅で乗り込んでくるようだ。ひつじのしつじくんはドコモのスマホの画面を眺めている。
8時台はビル街を走る 夏駅でメイドのメイちゃんが乗り込んできた


 10時台。夏駅で合流したメイちゃんがボックス席の向かいに座る頃、列車は長い橋梁を通過している。併走する道路を走るトラックや乗用車を列車はどんどん追い抜いていく。11時台になると橋梁がようやく終わり、海沿いを走る。海面からジャンプして飛び上がってくるのはシャチのようだ。
 ちなみに、夏ver.執事室にひつじのしつじくんがかりゆし姿、メイドのメイちゃんが浴衣姿で登場するのは2010年から7年連続である。
10時台には道路と併走する長い橋梁を通過する 11時台はシャチのジャンプを楽しみたい


 2016/7/1の午前10時半すぎに、最近Twitter上でのアクティブ率が低下しているひつじのしつじくんが公式Twitterアカウントで模様替えを宣言した。ツイートの中で「電車での旅」と言い切っているので、乗車しているのは電気機関車牽引の客車列車と理解しておこう。
2016/7/1 10:32にひつじのしつじくんがツイート


 正午を回ると、一転して空をカモメが飛び交うのどかな光景になる。
 そして列車は午後1時台から再び長いトンネル区間に入った。さすがに飽きてきたのか、ひつじのしつじくんは分厚い本を開き、メイドのメイちゃんはピンク色のスマホ(タブレット?)に夢中だ。
12時台はカモメが空を覆う 13時台は再びトンネル区間を走行


■「2時の虹」を継続する職人魂に心を熱くする

 午後2時。2010年以来のお約束「2時の虹」の時間である。今回は海とのコントラストが美しい演出だ。兄妹は遅めのお昼ご飯を食べているのだが、ひつじのしつじくんがものすごいスピードでお弁当にパクついているところがツッコミどころだ。
 午後3時を回ると、ひつじのしつじくんはうたた寝してしまうが、車窓は緑豊かな丘に変わる。いったいどこに向かっているのだろう?
2時の虹でホッと一息 15時台は一転してのどかな地域を走行


 午後4時からは夕方の場面だ。再び海沿いの橋梁を通過する。車窓には客船とヨットがランダムに現れる。海面がキラキラと光る美しい場面である。橋梁は午後5時台も続くが、いったいどれだけ長い橋なのだろうか。夕陽を浴びて4羽のカラスが横切っていくが、今後はメイちゃんがうたた寝を始めた。
夕闇に照らされた船を見ながら16時台 17時台は夕陽を浴びてカラスが横切る

 
 午後6時台は、3回目のトンネル区間。トンネルの壁配線まで描かれているあたり、中の人の「鉄分」が高いのだろうか。
 夏の風物詩・打ち上げ花火は夜7時から9時までの2時間にわたって楽しめる。遠くの街灯りが動かないため、列車が停止しているようにも見えるが続く9時台の橋梁通過とあわせて考えると走行中と考えるのが自然か。メイちゃん花火が混じって打ち上げられるのも例年どおり。
 2014年夏ver.では7/7限定で天の川と織姫&彦星が登場するサプライズ演出があったので念のため確認したが、今年もなかった模様。
18時台は三度目のトンネル区間 19時と20時台は打ち上げ花火を鑑賞


 9時台は秋を思わせる大きな月が印象的だ。
 午後10時台。これも執事室でかなりの頻度で登場するUFOがお目見えする。この形状は2014年秋ver.の機体に近い。
21時台は大きな月を眺めながら橋梁区間を走行 22時台には、おなじみのUFO


 午後11台にはうっそうとした夜の森を抜けていく。垣間見える満天の星空が美しいが、メイちゃんは9時台からずーっと目を閉じている。もう寝てしまったのだろうか。
23時台はうっそうとした夜の森を抜ける


■宇宙空間に飛び出した?もはや理解不能な深夜時間帯

 日付が変わった午前0時。ひつじのしつじくんは背もたれにもたれかかって就寝している。満天の星空が思う存分楽しめるが、あれ? メイドのメイちゃんはどこへ行ったのか?
 …と思っているとロケット? 窓から顔を出しているのはメイド服姿のメイちゃん? いったいどうなっているのか。
午前0時。ひつじのしつじくんは就寝。外は宇宙空間? メイドのメイちゃんはいつのまにかロケットに乗っている


 午前1時台。車窓には無数の光が流れていく。タイムリープ? ワープ? 少なくともこの世のモノではなさそうだ。
 午前2時になると、宇宙服を着たお化けが窓から車内を覗き込む。え? え? どこを走っているの?
まるでタイムリープ!な午前1時台 宇宙服お化けが登場するのが午前2時


 午前3時台。窓の外をドーナツが流れていく。
 ・・・・もうお手上げです。誰か説明してください。

 午前4時になると途端に風景は夜明け前の山々に戻る。どうやら無事に戻ってきたもよう。いつのまにやら風鈴がぶら下がっているが誰が持ってきたのだろうか。午前4時台に明るくなるのも珍しい展開だ。
午前3時はドーナツの世界? 午前4時。夜明け直前に風鈴


 これで1日は終わるのだが、このほか執事の学校とデコメピクチャも夏バージョンへの更新やコンテンツ追加が追加されているが、ニーズはあるのでしょうかね。
執事の学校も夏バージョンに デコメピクチャがひっそり更新


 コンテンツとして気になったのは、兄妹の顔にかぶってしまう「夏ver.にサイトリニューアル♪ コンテンツを追加。」と表示されるニュース枠の取扱いだ。また、午後4時の場面では船と橋梁のレイヤーの重ね順が逆になってしまっているのも残念だ。どちらも、もう少し精緻な仕上げを求めたい。
タイトルが兄妹の顔に丸被り でも橋梁と船舶のレイヤーの重ね順が逆


■コンテンツにストーリー性やシーン毎の深みがほしい

 こうして見てくると1時間毎に異なる24種類のコンテンツが用意されていて、かなり贅沢な構成と言える。一方で、車窓の風景にしてもメイちゃんの行動にしても24時間分を繋げてみたところで、全体を貫くストーリーがあるわけでもなく不自然さを感じるし、それぞれのシーンにはこれといった深みはない。
 訪問者が執事室をパッと見で楽しみやすいという魅力もあるだろうが、展開が少なくても良いので1つ1つのシーンに見どころがある執事室も見てみたいところだ。


【参考】

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