ドコモ版のGalaxy S23 Ultraに発売以来3回目のソフトウェアアップデートの配信が2023/9/4から開始されていた。前回のアップデートの配信開始日が8/16、わすか19日しか空いていない。定期的にアップデートの有無を確認しているのだが、今回は配信4日後に端末上のアップデート通知を見て知った次第。完全に虚を突かれた。
これだけ短期間だと緊急性の高い脆弱性を修正する内容が含まれているのかと思ったが、ドコモがWebサイトで公開している改善される事象は、セキュリティパッチレベルの2023年8月への更新と「より快適にご利用いただけるよう品質を改善します」の2点だけ。au版Galaxy S23 Ultra SCG20のアップデート内容も確認したが、こちらにも特段の記載は無い。ちなみにau版も2023/8/8に続いて2023/9/5で短期間でのアップデートされている。Googleが発表しているAndroidの2023年8月の月例セキュリティ速報を確認してもCriticalが4件あるものの例月と違う雰囲気はないように思える。
更新ファイルのサイズを見ても今回が1191.64MBで前回が1816.63MBなので、ファイルサイズの問題ではないとは言え、この情報もヒントを与えてくれるものではない。
最後にソフトウェア情報を比較してみよう。
ベースバンドバージョンは、SC52DOMU1AWG2からSC52DOMU1AWH7に今回も末尾2文字だけの変化だ。カーネルバージョンやビルドバージョンも同様で、この部分を見る限り大きな変化はなさそうだ。カーネルバージョンに含まれる日付は2023/7/10 8:06から2023/8/22 5:21に進んでいて、こちらは40日ほどの差異がある。SE Androidのステータスに含まれる日付も同じくに2023/7/10から2023/8/22に変化している。
セキュリティソフトウェアバージョンは5行目のASKSがv6.4 Release 20230515からv6.9 Release 20230718に更新されている。前回はバージョンは同じだったが今回はバージョンを含めて変化している。最終行のAndroidセキュリティパッチレベルは2023/7/1から2023/8/1に更新されている。
ソフトウェア情報まで見た上で、今回のアップデートは例月のセキュリティ更新のみだったと推測されるが、2、3月の周期が空くこともあった更新が、これを機に毎月実施されていくのであれば、Galaxy S23 Ultraを安全に利用する安心感の面からは歓迎すべきことだ。次回の配信タイミングに注目したい。
参考
- Galaxy S23 Ultra SC-52DがAndroid 14にOSアップデート (2023/12/9)
- Galaxy S23 Ultra SC-52Dに2回目のソフトウェアアップデート (2023/8/27)