現時点、スマートフォンではPC向けのWebサイトやTwitter等を使った情報収集は便利に行うことが出来るが、メール配信やiコンシェルのようなプッシュ型の情報配信サービスがほとんど揃っていない。
そこで、いったん解約していたiモードと、iモード向け有料メニューのNHKニュース&スポーツを再度契約した。こういう利用法は「スマートじゃない」と2010/11/25のエントリーで書いたが、もはやそういう事態ではない。なお、申し込みには、iモードにアクセスできるフィーチャーフォンが必要である。
まず、iモードはMy docomoからのオンライン申込ができないため、ドコモショップの店頭かインフォメーションセンターに電話をかけて申し込む必要がある。私は、ドコモインフォメーションセンターに電話した。本人確認等の手続きのやり取りをして、電話終了後5分程度で利用可能になる。
続いて、スマートフォンで利用するspモードのアドレスで配信されるメールを受け取るため、いったんspモードのメール設定サイトから、spモードで利用しているメールアドレスとiモード用に新規に割り当てられたメールアドレスを入れ替える。spモードで使うメールアドレスでサービスを契約するためだ。
ここまで準備を進めたあとで、初めてFOMAカードをフィーチャーフォン側に差し替えて、NHKニュース&スポーツのサービスをマイメニュー登録する。再度、スマートフォン側にFOMAカードを挿入し、再びメールアドレスの入れ替えを行って作業完了だ。
昨日(2011/3/15)も、首相の国民向けメッセージや東京電力が行う計画停電の実施に関する情報、それに夜に発生した静岡県内での震度6強の地震の情報などを、spモードメールを介してSH-03Cで受信することができた。
また、ウィジェット「spモード(詳細)」をホーム画面に設置すれば、メールを開かなくても送信者や件名を把握することが出来て便利だ。ただ、ニュース速報メールの本文に記載されているURLをタップしても、「NHKニュース&スポーツ」PC向けのサイトに飛ばされ、サイト自体はスマートフォンに対応していない。
【参考】
- NHKニュース&スポーツがAndroidスマートフォン向けサービスを開始 (2011/3/26)
- 「NHKニュース&スポーツ」のAndroidスマートフォン対応が間近? (2011/3/19)
これだけ地震が頻発すると、緊急地震速報を配信するエリアメールに早期に対応してほしいと切に願う。
現時点で、緊急地震速報に対応しているスマートフォンは、auのIS02、IS03、IS04、IS05の4機種のみであり、SH-03C(LYNX 3D)はもちろん、XperiaもiPhoneも対応していない。(【2011/3/16 7:30修正】:auの緊急地震速報対応スマートフォン機種名を修正しました)
下の写真は、フィーチャーフォンF-03Bで受信したエリアメールである。フィーチャーフォンでは、緊急地震速報のサービスに対応した端末がドコモ、auから多数発売されており、緊急地震速報の発表時には市街地では着信音を聞くことも多くなった。一方で、急速に普及拡大しているスマートフォンへの対応は遅れていて、BluetoothのDUN機能と同じく時計の針を戻す事態になっている。
もちろん、現在は東日本大震災で大きな被害を受け、被災地で厳しい生活を強いられている被災者の方々や、捜索活動あるいは復旧活動に従事されている関係者の方のために、一刻も早く携帯電話のネットワークを復旧することが最優先事項であることは言うまでも無い。
その次の対応として、または可能であれば並行して、スマートフォンへのサービス拡大を早期に進めていただきたい。
【参考】
- SH-03Cが機能バージョンアップで緊急速報エリアメールに対応 (2011/10/7)
- 一刻の猶予もないスマートフォンの緊急地震速報対応 (2011/4/11)