F life

藤枝MYFCとフェラーリF355という二つの『F』の話題を中心に適当に語ってます

天皇杯2回戦 清水エスパルス戦2

2013-09-09 11:42:21 | 藤枝MYFC

前述の藤牧のサイドでの起用。
確かにフィードやGKは藤牧をターゲットに合わせていた。
局面では藤牧は競り勝っていた。
しかし、そのボールを収めるもう一人がいなく、相手ボールに流れることが多かった。
フォーメーションから言えば、村瀬や両ボランチがその役割だっただろうが、そこまではカバーできなかった。
個人的には藤牧をトップ下に置き、そこをターゲットにした方が効果的ではなかったかと感じた。
藤牧の落としたボールを両サイドに展開。
そして藤牧は前線に行き、クロスに合わせる。
しかしそうなると、現在の藤枝の選手陣容、フォーメーションでは厳しいのも事実。
ケルロンがいれば・・・
ただケルロンがいたら、守ってサイドを使ってカウンターと言うプランはそもそも成り立たない。
ケルロンを中心とした、中盤を活かしたサッカーとなる。
やはりJFLの中では選手層が厚いとは言っても、J1相手に通用するまでの選手層、色んなゲームプランを可能にする選手層とは言えないのか。

そして選手交代。
前半を0-0で抑えたのは理想通りだったが、逆にそれが交代を難しくしていた。
0-0で先に藤枝は動けない展開となっていた。
選手の運動量、集中力は良く保たれており、交代にリスクがあるのは明らかだった。
守りきることは可能だったかもしれないが、点を獲りに行くオプションができなかった。
スタメンで0-0のまま90分凌いで、延長勝負、そんな雰囲気もあったが、失点によりそのプランが崩れてしまった。
さらにその直後の2失点目でゲームは決まってしまった。


藤枝が清水対策を講じてきたことは明らか。
そしてそのやりたいサッカーもほぼできていた。
J1の清水相手でも、手も足も出ないと言う試合展開ではなかった。
藤枝もカウンターで惜しいチャンスはあった。

では、なぜ負けたか?
大きな差はないが、小さな差はあった。
その小さな差の積み重ねが、選手個人のポテンシャルの差であり、チームとしての成熟度の差となる。

例えばトラップ。
清水の選手はひどいトラップミスはしないで、ほぼコントロール下に収めている。
しかし藤枝の選手はトラップが流れ、次のプレーが遅れたり、相手ボールになってしまったり。

例えばフィード。
藤枝のフィードは相手ボールになってしまうことが多い。
言ってみればフィードと言うよりは、苦し紛れのクリアーになってしまう。

例えば一歩の出だし。
ルーズボールに対する一歩の出足、予測が遅くなってしまうのでセカンドボールをなかなか拾えない。

そんな小さな差の積み重ねが、今の藤枝と清水の差だと感じた。

しかし負けていたことばかりかと言えば、そうではない。
明らかに藤枝の方が勝っていたこともある。

前線の運動量。
西山、久富のスピードは藤枝の武器。
リーグでは途中で運動量が落ちてしまうこともあるが、この日は全く落ちることなかった。
最後までよく走り、清水ディフェンスを慌てさせる局面も見られた。

そして一番はディフェンスを中心とした集中力。
相手を恐れることなく、下がりすぎることもなくよく集中力を保っていた。
ディフェンス面での凡ミスはほぼ皆無であった。
それどころか、リーグでは見られないような素晴らしいディフェンスを見せてくれた。

清水戦のようなプレーができれば、リーグで今の順位にはいないだろう。
前から言っているが、藤枝は上位に強く、下位に弱い。
均衡した展開には強いが、優位に進めると攻め急ぎ、ミスをしてカウンターを食らう。
これは技術面より、メンタル面の問題。
この1戦で感じたものを、今後のリーグ戦に活かせば、結果は自ずと付いてくるであろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿