毎日の生活ペースもなんとか元に戻りました。それでも今日みたいに暖かな日差しをフロントガラス越しに浴びると、ホワホワホワっと眠気が襲ってくるのは、まだまだ正月気分が抜けていないということでしょうか。ビシッとしなくちゃいけませんね。
もちろん、昨晩突然呼び出されて開催(笑)されたS君、K君との新年会で飲んだ適量(笑)のアルコールがいくぶん残っていたせいもあるのですけど・・・・
やれ少年の包丁ふり回しやら、多発する火事・遭難やら、相変わらずの子供への虐待と新年早々いやなニュースも多く、新聞を開くたびにため息が出そう。
そんな中、昨日の朝日新聞に出ていた記事3題のお話です。
同面に掲載された3題で
まずは、以前紹介した夢枕獏氏の『和服で寄席』と同じシリーズ記事『男の夢ファッション』でありますが、昨日は日野輝正の紋付き袴姿が載っておりました。
「若い子は、黄色い髪ではないのに金髪にする。だけど。ダメはダメなりをちゃんと見せれば、モテるようになるよ。僕も昔は青二才で、はやれば耳輪までつけてましたけど。結局、魅力は人間同士の対話で分かる。音楽やスポーツや演劇はコミュニケーションで成り立っていて、服装も同じです。・・・・・」
「なるほど、日野テルも年相応におとなしくなったんだね」なんて、年下の私はほざいたわけで、
というのは、私が高校生の頃、日野兄弟が田舎に公演にまいりまして、私のバイト先のジャズ喫茶に来たことがありました。その時、若いお二人のヤンチャぶりはなかなかのものであったのですよ。(もちろん酔っぱらってですけど)
詳しく何があったのかはご本人の名誉のために伏せさせていただきますが、誰しも若い頃はヤンチャなものですものね。もちろん許される範囲のヤンチャではありましたよ。(笑)
次の記事は『至福の一品 ~多機能ナイフ~ 使い方は発想次第』というもの。
多機能ナイフは私も持っているのですが(もちろん某有名メーカーのものではありません。たしか結婚式の引出物だったような?????なんちゅう結婚式じゃい)、未だに活用したことがないんですよねぇ。
もらった当初は部屋の隅にぶら下げておいたりもしたのですけど、結局、趣味部屋の隅に常備している工具セットを出した方が早く、それで間に合わなければ納戸からもっと大きな工具箱を持ってくるといった感じ、多機能ナイフが顔を出す間がありません。かといってポケットに入れていつも持ち歩くにはちと重すぎるし・・・・・
多機能ナイフを有効に活用している方ってどういう使い方をしてるんでしょう?
「今、道具が手元にあったらいいのに」というもどかしさを、この一本が解消してくれそうだ。
と結ばれたこの記事、活用できずにいる私は、やはり発想力に乏しいしいうことなのでしょうか?
最後の記事、じつはこれが最も興味をひいた記事でありまして
元NHKの報道記者でもあった池上彰氏の『新聞ななめ読み』というシリーズコラムです。
元日の新聞に載った出版社の全面広告を「各紙読者の本のお好みは?」という、本当にななめな目線で見たものでした。
例えば、講談社の広告だと、朝日には「書き下ろし100冊」、読売には「少年マガジン」、毎日には「各種コミック」、日経には「大人向け雑誌3誌」だったそうで、ここに講談社が各紙の読者層をどう見ているかが見えてくるというものです。
集英社が日経に出した広告も面白い、「各種女性誌」の広告を載せているのだそうで、
集英社は、日経新聞の女性読者をターゲットにするという、新しい戦略を打ち出したのですね。日経にとっても、「うちには女性読者も大勢いるんです」というイメージアップにつながるというわけです。
と、おっしゃっています。
出版各社が、各新聞の傾向をどう見ているか。比較すると読めてきます。
なるほど、今まで広告にまで気を配って新聞を読んだことはありませんでしたが、また一つ面白い新聞の読み方を教えていただいたようで、何だか嬉しくなってしまいました。
さすが、『こどもニュース』時代から、我が母が大好きだった池上さんだけありますねぇ。
いずれにしても、いろんな目線で新聞を読み解く、それだけで新聞が私達に与えてくれる情報は格段に増えるのかも知れません。
「どれどれ、日野テルも多機能ナイフも、新聞を斜めにして・・・・・」
私には何も新しいものが見えてきませんでした。
・・・・う~ん、凡才はやはり凡才かぁ
さて、今日の一枚は、ヒース三兄弟の次男坊ジミー・ヒースです。
日野兄弟もそうですが、ヒース三兄弟も私と違って凡才ではありませんでしたね。ただ、ジミーはそれ故に薬に走ってしまったのか?服役も含め6年というブランクが、知名度を下げている原因でもあります。
でも、コルトレーンも影響を受けたという彼の実力は、リヴァーサイドに残る6枚のアルバムを聴いても明らかです。
その6枚のうち、最もメジャーなのは5作目「SWAMP SEED」でしょうか、バイト先でもよくかけた一枚だったと思います。
「ならばそれを紹介しろ!」
と言われそうですが、今日は、ヒース三兄弟そろい踏みのこのアルバムを選びました。
兄弟とシダー・ウォルトン、このリズムセッションがとても良い。やはり血の道なのでしょうかねぇ(笑)
ジミー、フレディー・ハバードももちろん良いのですが、ジュリアス・ワトキンスのフレンチ・ホルンが効いてます。
凡才じゃない兄弟が集まれば、これほどまでのアルバムが出来上がるということです。お勧めします。
THE QUOTA / JIMMY HEATH
1961年4月14,20日録音
JIMMY HEATH(ts) FREDDIE HUBBARD(tp) JULIUS WATKINS(frh) CEDAR WALTON(p) PERCY HEATH(b) ALBERT HEATH(ds)
Jimmy Heath(ts)
1.THE QUOTA
2.LOWLAND LULLABY
3.THINKING OF YOU
4.BELLS AND HORNS
5.DOWN SHIFT
6.WHEN SUNNY GETS BLUE
7.FUNNY TIME
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