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機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン第24話『BEYOND』の感想レビュー

2009年03月23日 03時15分16秒 | 機動戦士ガンダム00 2ND SEASON
さすがに予想出来ませんでした。
…まさかラスボスがガンキャノンだったなんて(^~^)

短い時間の中に無数のサプライズが織り込まれていて、1秒たりとも目が離せないお話だったと思います。

リボンズ達がイノベイターなのではなくて、人類からイノベイターが生まれるように導くイノベイドだったのにも驚かされましたが、リボンズ自身はイノベイターをも凌駕する『イノベイドを更に越えたイノベイド』、とも言える存在になっていたとは!

いきなりの新情報にはちょっとズルい気もしましたが、話の流れ的には今までも来たるべき対話が云々ということを度々言っていたので、うまい説明かなとも思います。
人類の発展を願って作られた存在が、自我を持って自分の優位性を理解し、人類の自体を管理しようという構図自体は目新しいものではなく、寧ろSFの王道とも言える展開ですね。
人類をどうこうするといったような破滅的な独裁を目指すのではなく、ただひたすら人類を効率良く、思った通りに成長させるために暗躍していたリボンズ達。
ビリーのような知性の高い人物ですら、それが最もムダの無い、すばらしい考えだと支持する始末でしたが、彼自身も言っていた様に、それは不自由を強いた世界の中でだけの自由に過ぎません。
人間自体の意志に価値を認めず、檻の中でしか暮らせないペットのように扱う訳ですから、極めて独善的な行為ではないでしょうか。

人間自身の力を過小評価し、自力での成長を認めないリボンズと、人間自身の力を信じ、リボンズの支配から抜け出すために戦い続ける道を選んだ刹那達。
真逆の立場からの真っ向勝負という構図が改めて浮き彫りになったのが印象的でした。

個人的にはぶっちゃけ、来たるべき外宇宙からの存在との対話の時までに必ず全人類の意思が平和的に統一されていなくてはならない…とは思わないです。
その存在が友好的か非友好的かは判りませんし、その存在との邂逅をキッカケに人類全体に新たな考え方が定着する可能性だってあるとも思います。

ただし、唐突に対話が始まった後で、人類自体が一つにまとまる間も無く、取り返しのつかないミスを犯す危険があるのも事実でしょう。
そういう意味では、人類同士の争いの時代は終わらせた後の万全の状態で対話に望むのがベストなのは至極当然の成り行きだと思います。

今回のお話の中にも、人類全体がGN粒子を用いて意識の拡張が出来るようになれば、争いあっていた者同士が手を取る事が出来る…という実例が沢山ありましたし、そんな経験を経た後なら、よりスムーズに外宇宙からの存在とも対話出来るのではないでしょうか。

ヴェーダと意識を融合させたティエリアの言からも、イオリア計画の真の目的はそれだったことがうかがえます。
結局、簡単に言えばリボンズは手段と目的が逆になってしまった、という事なのでしょうね。

トランザムバーストの超効果を筆頭に、やられたと思ったアンドレイの何気ない復活、いきなり発生したラッセの生存フラグなどなど、今回は唐突な展開が多かったのも確かですが、長い間かけて描いて来たイオリア計画の伏線の回収がうまくいったのは良かったと思います。

また、刹那とリボンズの両名がそれぞれの種族の先へと進んだことをはじめ、ダブルオーは最強の力を手に入れ、沙慈・ルイス、ビリー・スメラギさん、マリー・アレルヤ、アレルヤ・ハレルヤ、マリー・アンドレイの各組は対話&和解し、ティエリアは肉体から脱却してヴェーダとなり、ライルはアニューへの思いを胸にニールの仇を討ち…と、数多くのキャラが一歩以上先へ進んだのは、サブタイトルの言葉通りでしたね。

次回、最終回(第25話)、『再生』では、サブタイトルがピッタリ当てはまるようなエンディングを迎えられると良いなと思います。

いよいよ完結ですが、今回助かったキャラ達が来週消えてしまう!という展開にだけはならないで欲しいです。
外宇宙との対話まで描かれるのかどうかも気になりますが、結局マリナの歌が最後にどう物語に絡むのかが個人的に気になります。
頑張れ、メインヒロイン(*^-^)b



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2 コメント

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Unknown (westernblack)
2009-03-24 08:11:19
やっぱりSFファンにはそんなに評判悪くないですよね、今回。私も「ああ、こういう話になるのね」と、ごく自然に受け入れてしまいました。GN粒子の「光の翼」の描写は綺麗でしたね。しばし映像と音響の競演に酔いました…
でも、各所で物凄い賛否両論が(笑)ガンダムに求めるものの違いもさることながら、「いきなり『異星人とのファーストコンタクトの可能性』とか言われても…」という向きが一般的ですよね(汗 私もUFO=異星人の乗り物という説には懐疑的ですが)
でもアニュー死亡回(あれも賛否両論凄かったですね)で脚本意図をよく汲み取られていたので、今回もgurimoeさんはそんなに悪評ではないだろうと思っていましたが、案の定でした
ただ、確かに駆け足展開は残念でしたね
それでは失礼します
>westernblack様 (gurimoe)
2009-03-26 12:21:34
・コメントありがとうございます。

キャラクターの1人1人に対して一期から思い入れの深い方たちにとっては、最近の人員整理的退場について怒りたくなるのも無理は無いかなと思います。
出番を出し惜しみしつつ、後半まで長々と引っ張ってきた事を考えれば、散り際にはもっと劇的な展開があるだろうと視聴者的に期待してしまうのが当然かなという気がしますし、自分自身もちょっとがっかりしてしまっている部分は多いです。

ただ、ダブルオーという作品全体で見た場合は、次の最終回で一つの答えを出さなければならないところだと思います。
今回のお話をその前フリとして考えれば、次回への繋がり方次第で納得いくかいかないか、評価が大きく変わるんじゃないかとも思ったので、あまり否定的な意見でまとめないようにしてみました。
逆に言えば、今回のお話に否定的な方が次回のお話で絶賛するような結末を描ければ、作品としてのステータスはかなり上がるのではないかと。
既に死亡したキャラについては残念ですが、ハム様の活躍とコーラさんの奇跡の生還(あるならば)という切り札2枚を上手く使えば、キャラ主体の面白さを求めている方の信頼に対しても、まだまだ挽回可能かなと思います。

武力介入という手段をとった刹那達がテレビ的に許されるのか?ということを考えれば、マイスター達がこのまま欠けることなくエンディングを迎えられるかどうかもやや危ういかなと思いますが、そこも含めて好き嫌いは別にして、お話としての筋が通っていると良いなと思います。

不安があるとすればトランザムバーストがリボンズの強さが出る前に解禁された事かなという気がします。
リボンズの強さが先にあって、それに対抗するために刹那が覚醒という流れならあの強さも納得ですが、リボンズが次回それを上回る強さを持っていたら、流石にパワーアップ合戦をやりすぎかなという気がww
劣勢になった刹那をマリナの歌がバックアップして超パワーでリボンズを撃退!みたいな展開でしょうか?
まさかマリナが撃墜されてそれを見た刹那がキレる・・・とかはないと思いますがww

ともかく、視聴者の多い作品なだけに、他のブロガー様の反応も含めて見所の多い作品だと思います。
今から最終回が楽しみですね。

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