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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11巻の感想レビュー(ライトノベル)

2016年10月15日 23時56分55秒 | ライトノベル・小説
GA文庫のラノベ、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか11』(大森藤ノ先生原作、ヤスダスズヒト先生イラスト)が発売中です。
表紙は、ベルくんと異端児(ゼノス)達。
彼らと真の意味で手を取り合うことが出来るのか、ここが正念場ですね( ゚д゚ )クワッ!!

お話的には、モンスター側の味方をしたということでオラリオ住民たちから白眼視されるベルくんでしたが、誤解を晴らすことも出来ないまま、異端児達を無事にダンジョンに帰すためにロキ・ファミリアをはじめとした冒険者たちと一戦交えることになって……という異端児編クライマックス展開です。

ファミリアの“家族”達はもちろん、今まで関わってきた人々が理解者としてベルくんを支えてくれる様子に心温まりましたね。
レコードホルダーやらなんやらと勝手に持ち上げていた人々が、急に手のひらクルー状態になってしまったのは気持ち的に腹ただしかったですが、リアルでも迂闊な発言で一気に炎上するということがままありますし、一般市民の反応としては極めて妥当な範囲内だったかと。
これがせめてダンジョンの中だけの出来事であれば、まだまだ実感が伴わない噂話という感じで済んだのでしょうが、安全圏であるはずの生活の場が脅かされる恐怖は、理性云々でどうこうできるものでは無かったわけで。
事情を聞いてもらいたいけど説明するわけにもいかないという矛盾がもどかしかったですね。

なかでも、やはり憧憬の対象たるアイズとの関係がどうなってしまうのかが今巻の大きな見所かと。
なんだかんだで優しい彼女なら、誠意を込めて説明すれば判ってくれそうにも思えましたが、彼女の生い立ちや生き様、剣姫としてのありかたが、何時になく冷酷(極めて常識的)な方法による解決を強要してくる皮肉。
好きな人から完全に拒絶されるとか、下手したら再起不能やでぇ!という感じでしたが、それでも一度守ると決めた異端児達のために信念を貫こうとするベルくんがカッコ良かったです。
孤立無援の絶対的なピンチでも、ベルくんならなんとかしてくれる!と読者が期待してしまうのは、まさしく彼が英雄の器の持ち主だからこそでしょうし、口先だけではなく実際にその身を削りながら行動し続ける姿に、強い意志が感じられて胸熱(;゚∀゚)=3ムッハー

アイズだけではなく、ロキ・ファミリア全員が敵になっているのが今巻の無理ゲー度を跳ね上げているわけですが、フィンの指揮能力高すぎィ!
ソードオラトリオのほうでアレだけ頼もしかった彼を敵に回すということがどういうことなのか、身を持って知ることになりましたね。
ひたすら強さを求めて英雄になりたいベルくんと、種族復興のために勇者となったフィンでは、そもそも方向性が違うわけですが、そんなふたりが対立せざるを得ない状況に追い込まれた時、どのような選択をするのか、ギリギリまで先の読めない展開が続いてドキドキさせられました。
というか、まともにやったらベルくんが力でねじ伏せられる展開しかないわけで、そこをどう綱渡りで回避していくのか?という1落ち即ゲームオーバー確定という状況がスリリング&超・エキサイティン!

愚者と勇者の読み合いに、神々の思惑が重なっていつものダンジョン以上の混沌さになった今回ですが、前回様々な経験をしたウィーネの成長、黒い猛牛との因縁、疎遠になりかけた人々との関係性の変化等、ここまでにまかれた伏線もきっちり回収して頂けたので満足度が高かったです。
色々な意味で原点回帰がテーマと呼ぶに相応しい盛り上がりっぷりには、某美の女神様同様、惜しみない感謝を贈りたいというか、本シリーズで一番盛り上がったシーンを更に盛り上げる形で再演するとか凄すぎるゥ!のひとこと。
クライマックスの神がかった一戦が、神々の思惑の埒外で繰り広げられているという事実に(・∀・)ニヤニヤしてしまいますね。
次巻から新章ということで、オラリオ全市民の目を釘付けにしたベルくんの活躍から、まだまだ目が離せません!


気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(GA文庫)_PV


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2 コメント

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こんばんわ (黒い人)
2016-11-03 19:24:34
正直に申しまして、ここしばらくの暗い展開はつらかったです。このまま、暗いなら作品から離れようかとも思っていました。
けしかし、今回は冒険してくれたり、メインヒロインと熱いやり取りがあったりで面白かったです。やはり、メインヒロインさんは、オッタルが鍛えた方でしたか。
アイズさんに不良認定された場面が笑えました。今回は遭遇していなきけど、最強の敵たりえる酒場の娘さんもいるんですよね。
やはり、ヘルメスさんは駄目ですね。
>黒い人様 (gurimoe)
2016-11-06 18:21:02
コメントありがとうございます(`・ω・´)ゞ
最近は鬱展開が続いていたので、自分が読んでる時もページをめくる手が止まりがちになった感は否めなかったですね。
と言うか、おそらくはこういう逆境すらバネにして、人々はもちろん、神の思惑すら超えていくベルくんを描きたいんだろうなと予想しながら読み進めていたので、ドラマチックな展開ながらもそこまで物語に入り込めなかった部分もあったり。
真のヒロインさんはもちろん、他の異端児にしても、ここで一気に存在を認められてめでたしめでたし……とはせずに、今後の冒険で絡むこともありそう!な形でまとめられたのは、個人的に意外で新鮮に思えたので高評価(;゚∀゚)=3ムッハー

自分は、外伝も含めて最後まできっちり追いかける気マンマンです(ブログの更新頻度は下がりまくっていますがw)ので、仮に黒い人様が様子見モードに入られたとしても、あ、やっぱりダンまち面白そうだから読んどこうポチー((o(´∀`)o))ワクワクと思って頂けるような感想を書いていけるよう、頑張りたいと思います。


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