筑西の里山 五郎助山&丸山 スタッフブログ

「NPO法人里山を守る会」のスタッフが、行事予定、活動報告、里山の自然など、旬な情報をお届けします。

春の植物観察会

2018年05月16日 | 自然体験活動

5月12日(土)

ミュージアムパーク茨城県自然博物館学芸員の

小幡和男先生を講師にお迎えして,

「春の植物観察会」を開催しました。

 

 

まずはドングリの枝の葉っぱ比べ

片方の枝をよく観察すると,

先のほうに小さな実がなっています。

 

ピンボケですみません。

クヌギの赤ちゃんです。

 

次に,芽生え探し。

お子さんたちが,ドングリの木の近くに生えていたのを発見して

持ってきました。

細長い実がついています。

コナラの芽生えでした。

 

殻を取ると,二つにパカッと割れました。

「これは何だろう?」

という小幡先生の問いかけに

すかさず「子葉!!」と答えたお子さんがいました。

「良く知ってるね。

 やさしく言えばふたばだよ。

 アサガオを育てたこと,ある?

 双葉が出たでしょう。」

と小幡先生の解説が続きます。

 

 

 

クヌギとコナラのお話で盛り上がったあとは,

池の周りへ。

 

おなじみのシロツメクサ。

いろいろな状態の花があるけど,

咲く順番に並べるとどうなるかな?

わいわいい言いながら並べ替え。

 

マメ科の植物なので,咲き終わった花の下にサヤができているそうです。

 茶色くなっているところを丁寧にむいてみると・・・

これはびっくり!

2ミリくらいの長さのサヤが出てきました。

 

オオバコ。

葉っぱを裂くと,糸が出てくるよ。

 

花はどこかな?

 

カラスビシャク。

ウラシマソウの仲間なんですって。

小さな球根は,生薬として使われているそうです。

(「半夏」)

 

 

   カナヘビちゃんをゲット

    

 

次は山菜採り

ウドです

ウルシです

食べられません。

かぶれやすいので,さわらないほうがいいです。

 

山菜を摘んでみよう!!

手で触れて,ポキッと折れるところを探そう。

ウコギをゲット

ウドやタラノキもあります。

 

天ぷらにして食べよう

天ぷらバイキング

何気ない道端の植物が

こんなに面白いんだ!

と実感したひとときでした。

 

 

植物観察会終了後は,

小幡先生とスタッフとで,

植物モニタリング調査を行いました。

エリア内の植物の種類や草丈を調べて記録。

芽の状態で植物を見分ける小幡先生,

さすがです。

とても勉強になります。

 

昨秋,丁寧に草を刈り,落ち葉をさらいました。

ササバギンランは株数が増えましたが,

キンランは横ばいか減少。

ここは,18本から29本へ株数を伸ばした

ササバギンランエリア。

 

キンランを増やすには,

草刈りだけはなく,木の枝おろしや伐採も含めて,

検討が必要だそうです。

 

 

 

 


2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レポートご苦労様です・・・ (土浦・さくらい)
2018-05-17 08:10:58
 レポート解り易くて・・・ありがとうございます。「テンプラ」は、食べたいですね!
機会があれば、野草テンプラ食べてみたいですね・・・・・。
あちがとうございます (おおくぼ)
2018-05-19 06:55:04
里山の野草は
一部の毒草を除けば,
ほとんどが食べられるようです。
(味は別として。)
なかでも,山菜として利用されているものは,
苦みも少なくておいしいです。
今回は取り上げられていませんが,
個人的にはタンポポの花の天ぷらが
おすすめ。

コメントを投稿