goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

キンポウゲ、仲間たち

2007年05月25日 | 07 花たち

○○科という科名になっている植物についての思いは、つい最近も記事にしたばかりです。
基本の花だと思っておりますのでね。

キンポウゲもそうです。キンポウゲ科の基本の花です。

goro's Diary では、これまでにも数多くのキンポウゲ科の花たちに画面を飾っていただいております。
今年になってからも、【(クリスマスローズ)ヘルボルス・フォエチダス】、【クレマチス アンスンエンシス】、【福寿草】、【クリスマスローズたち】、【ヒメウズ】、【クレマチス・アーマンディー】、【二輪草】、【セリバヒエンソウ】、【苧環】などをはじめ、たくさんのキンポウゲ科の花たちに登場願ってます。

でも肝腎のキンポウゲは、過去に一度も紹介したことがありません。
理由は簡単なことです、出会えていなかったのです。

キンポウゲを調べてみると、私の知ってる花たちのあれやこれによく似た花です。
ひょっとしたらこの2年の間に出会っているかもしれないのですが、これがキンポウゲですよって自信を持って紹介できるほどの確信を持てないというのも、紹介出来なかった隠れた理由だったりします。

今回は大丈夫です。
小石川植物園で、しっかり確認してまいりましたのでね。


【ウマノアシガタ・馬の脚形】キンポウゲ科

【馬の脚形】とは、また珍妙な名前ですよね。
黄色い花からはでは、とても想像も付かないような名前です。
「根生葉の形が馬のひずめに似ているための命名」とのことですが、写真中央下の葉っぱが根生葉なんだけど、似てません。
名前の由来を記述しているサイトでは、一様に似ていないと書いてます。

えっ?何ですか?
馬の脚がどうしたという花のことではなくて、キンポウゲの花の紹介をするんじゃないのか?って、そういうことですか?

お待たせいたしました。

【ウマノアシガタ】こそが、【キンポウゲ・金鳳花】そのものなのです。
ただしこれも単純な話じゃなくて、本来は、「八重のウマノアシガタ」のことを「キンポウゲ」と言うらしいのですが、検索画像で出てくるものは、ほとんどがこの「ウマノアシガタ」か、↓下で紹介する八重のラナンキュラスの画像が出てきます。
但し書きが付いてはいますが、「ウマノアシガタ」=「キンポウゲ」という記述が多いです。

ということで、goro's Diary でも「ウマノアシガタ」を「キンポウゲ」ということで紹介させていただきます。

光沢のある花びらが、5月の陽を浴びて輝いております。

私の環境では、自生しているものとの出会いはなかったなと、小石川で見て確信いたしました。
似ていると思ったのは、キツネノボタンのお仲間たちだろうと思います。



【キツネノボタン・狐の牡丹】

        キツネノボタンもキンポウゲ科で、ウマノアシガタとは極近縁種です。  

            


【ハイキンポウゲ・這金鳳花】

茎を伸ばして這うように増えていくことから、這う金鳳花、ハイキンポウゲと名付けられたようです。
キンポウゲより二回りくらい大きな花、3~4センチはあるかな。

私の周りでは、こちら、ハイキンポウゲを見かけることが多いです。
自生種ではなく、明らかに人為的に植えられたものだと思いますけどね。



【ラナンキュラス・ゴールドコイン】

ラナンキュラスのレペンスの突然変異で、園芸種として扱われています。

いわゆるラナンキュラスが球根植物であるのに対して、こちらは宿根草です。
蔓(シュート)を伸ばして増えていくのは、ハイキンポウゲと同じです。

写真だと花の大きさがわかりませんが、せいぜいが2~3センチの小さな花です。

「花金鳳花」「八重金鳳花」の和名もあるようですが、【ラナンキュラス・ゴールドコイン】のほうが一般的ですかね。

「八重のウマノアシガタ」の花は、【ラナンキュラス・ゴールドコイン】とよく似ております。


赤い実異聞

2007年05月25日 | 07 花たち



【イイギリ・飯桐】イイギリ科

「赤い実同盟」の優等生くんです。
枝が車輪の軸のように外側に向かって伸びているので、裸木になる冬の頃でも絵になる木です。
名前の由来(大きな葉でご飯を包んだ)になっている葉の大きさや、木肌にも特色があるので、私はいまや遠くからでもイイギリを特定できるまでになりました。

先週の日曜、目黒の「林試の森」に行って来たんですが、鬱蒼とした森のなかを巡る遊歩道に、イイギリの花がたくさん落ちておりました。

(アップしている画像は、「林試の森」のものではありません。
撮影はしたのですが、密植された樹木が絡まりあり薄暗くて、いい写真が撮れませんでした。)

  
【雄花】

「林試の森」の遊歩道に落ちていたのは、この雄花です。
花の形そのままの姿で、無数に撒き散らされておりましたよ。


【雌花】

昨年もイイギリの花には出会えたのですが、雌雄異株のこの木の、雄花しか紹介できませんでした。
今年は雌花も撮れましたのでね、両者を紹介することができました。


先の冬場には、東京では赤い実異変があって、それぞれの赤い実たち、そうそうに姿を消したんです。
一昨年の冬場、青空をバックにしたイイギリの赤い実たちをみて感動したものです。

そんな風景があちこちで見られたのですが、この冬はそんなシーンに出会えませんでした。
いち早く鳥たちに食べられてしまったようです。

来るべき冬の青空のもとでは、赤いイイギリの実を目にすることはできるんでしょうかね。

リースや正月飾りの素材としても使いたいのでね、鳥たちには少々遠慮して欲しいんだけどな。