一般的に、キクといえば栽培されているものを指すが、
これは和名をキク・菊(またはイエギク ・家菊)という。
野生品は存在せず、
中国で1500年ほど前に交配によって生まれたとされている。
交配親はチョウセンノギクとハイシマカンギクとされる。
(Wikipediaより)
日本国民なら誰もが知っている花ですよね。
でも「菊」が日本の国花だということ、ご存知でしたか?
恥ずかしながらですが、おじさんは今回初めて知りました。
日本の国花は「桜」だとばかり思っておりましたのでね。
もちろん「桜」が国花であることには違いありませんが、「菊」も国花なんだそうです。
日本には「桜」以外に、もうひとつの国花があったんですね。
国花とは、その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花である。
選定方法は国によって異なる。日本の場合、法定の国花はない。(Wikipediaより)
日本には法律で決められた国花はありませんので、一般的(慣例的)に、「桜」と「菊」のふたつの花が国花として用いられているんだそうです。
初めて知った事実ではありますが、「菊」が国花だということは、すんなり受け入れることが出来ます。
「国歌」の問題ともリンクするようなきな臭さが匂いはしますが、先に花ありきです。
特定の誰かさんを讃えるために作られたものでは、ありませんからね。
春の「桜」、秋の「菊」が、日本を象徴する花だということについては、誰も異論は挟めないでしょう。
好みを言い立てたら、きりの無い話になっちゃいますからね。
【キク・菊】キク科キク属
菊の花は、東洋では最も古くからの観賞植物のひとつとも言われ、日本には平安時代にやってきています。
すぐに改良が進み、数多くの品種が作り出されています。
中国では、菊には不老長寿の薬効があるとされ、9月9日(陰暦)の重陽の節句の日に、花を浮かべた「菊酒」を飲んで長寿を祈願していました。
その風習が日本にも伝えられ、「重陽の宴」が催されるようになりました。
日本には野(性)菊の仲間たちが350種ほど自生していますが、ヨメナやヨモギなど若い芽が食用にされることはあっても、花を観賞することはありませんでした。
「重陽の宴」とともにやってきた菊が、観賞用として初めて栽培されるようになりました。
以上のような経緯もありまして、菊の花が渡来した当初は、もっぱら上流階級の貴人たちに独占されておりましたが、庶民レベルが親しむようになったのは、室町時代からだといわれています。
国民的な花になったのは江戸時代の半ば過ぎからです。
庶民の手によって盛んに栽培、観賞されるようになったようです。
各地へと広がった菊は、それぞれの地方で改良が重ねられ、江戸菊、嵯峨菊、肥後菊、伊勢菊などと呼ばれる系統の品種が登場し、綿々と続いて現在に至るということでしょうね。
このあたり「菊の歴史」の詳細は、Wikipediaの記事でご確認ください。
goro’s 花 Diaryではキク科の花たちを散々紹介しております。
今年は「菊の仲間たち」をシリーズ化していましたのでね、特に多いと思います。
ところがです、ブログを開始して3年と8ヶ月になりますが、本家本元、キク科キク属の「キク・菊」の花にご登場願うのは、今回が初めてです。
意外な事実をカミングアウトしちゃいました。
理由はね、色々ありますが・・・ まあ、それはそれということで。
街角で咲いていた菊の花たち、主に小菊を中心に集めてまいりました。
花色も多彩だし、形状も一重八重、変わり咲きなどもあり、日々進化?している様が見られましたよ。
たっぷりと集めてきた菊の花、じっくりと観賞していただきましょう。
いかがでしたか?
あなたのお眼鏡に叶う菊には、出会えましたでしょうか。
「キク・菊」の名前は、漢名の「菊」をそのまま音読みしたものです。
漢字の「菊」の下部は、手の中に米を丸めて握ったさま表しています。
草冠を加えた「菊」の文字には、「多くの花をひとまとめにし、丸く握った形をした花」との意味があります。
球状花序の形が、名前の由来になっています。