goro's 花 Diary

東京の街を彩る花たちを追っかけています。

変身した木

2007年05月17日 | 07 花たち
♪ある日突然~ 花が変わったの~
 あんなに楽しみに していた花が~
 どうしてなのか 分からないまま~
 別の花に変わったの リラが~

というような経験をしたことがあるんですよ。

近所にある団地が建て替えられたとき、小さな公園も整備されました。
桜、花水木、花海棠、姫林檎、楓などとともに、白いライラックの木も植えられました。
ライラックの記事のときにも書きましたが、私の生活環境のなかには、満足できるようなライラックの木がないのです。
ましてや白い花を咲かせる個体は、他でみたことありません。
毎年花の季節には、テニスコートの行き帰りに楽しみにしておりました。

それがです、ある年から、まったく別の花が咲きだしたのです。
お見せします。
 



白い花ではありますが、ライラックとは違った花です。
植え替えたわけじゃないんですよ。
同じ場所に、同じ木がずっとあったんですから。

私も一瞬巡らしましたよ。
昨年の開花のあと、ライラックの木は枯れちゃったのかな?
それにしては、樹形などはあまり変わっていないしな。
ちゃんと剪定作業をして、形よく整えられているのにな。

ひょっとして私がライラックだと思っていただけで、実は最初からこの木だったのか?
いやいや、そんなことはない、確かに昨年まではライラックの花が咲いていた。
少なくともこの花じゃない、別の花だった。

なんだかキツネにつままれたような、そんな気分でした。

幻の白のライラックは忽然と姿を消してしまい、この花が毎年咲き続けております。



【イボタノキ・水蝋の木】モクセイ科

ライラックがイボタノキに変身してしまいました。

どうしてこんなことになっちゃったのかなの積年の疑問が、解決しました。

幻の白いライラックは、私の思い込みでもなかったこともわかりました。

園芸店などで売られているライラックは、イボタノキを台木にした接ぎ木のものがほとんどなんですって。
その台木として使用されてるイボタノキは元気がよくて、下から枝を成長させるんだそうです。
剪定のとき切り落とすのを忘れちゃうと、その枝がどんどん育っちゃって、接ぎ木したライラックに取って代わることになっちゃうんだそうです。
あまり大きく育てたくないと、高さを調整してると、こんなことが起こりやすいということでしたよ。
そんな失敗をしたという記事が、検索すると出てきました。
ライラックを植えたはずなのに、ようやっと花が咲いたら、別の花だったというものとかね。





確かにね、ライラックだと思って育ててたのに、イボタノキの花が咲いたんじゃ、がっかりするでしょうね。
育ててたわけじゃないけど、現に私はがっかりしましたから。
いえいえ、最初からイボタノキだとわかっていればそんなこともないでしょうけど、途中で変わったんですからね、私の場合は。

接ぎ木の場合は、ライラックに限らずですが、こんなことが起こることはあるようですね。

でもさ、公園に植えられていたライラックだしさ、剪定したのって、きっと業者さんでしょう?
何故こんなことになっちゃったんだろうね。
こんな場合って、損害賠償とかで訴えたら、勝つよね。

イボタノキは、毎年白い花を咲かせます。
可愛い花ですよ。