【キチジョウソウ・吉祥草】ユリ科
今年もキチジョウソウの花を見ることが出来ました。
キチジョウソウが花を咲かせるのは珍しいことから、この花が咲くと吉事があるとか、慶事のあった家に咲くとかの伝説があります。
辞書で「吉祥」を引くと、「めでたいきざし、よいしるし」と出てます。
「吉祥(めでたいしるし)の花が咲く草(植物)」というのが、名前の由来です。
ただこれは単なる俗説だと、ばっさり否定されています。
滅多に花が咲かないということについて、各サイトから異論の声があがってます。
事実、マイ花マップのキチジョウソウは、毎年花を咲かせます。
環境さえ整えば、毎年でも咲くということでしょう。
でもまあ、この手の話はよくあることですから、目くじら立てず、先人たちが伝えてきた縁起話を、素直に受け入れましょうよ。
シアワセが訪れるというキチジョウソウの花ですから、出会えたことをよしとしましょう。
といいつつですよ、毎年キチジョウソウの花との出会いを果たしているおじさんですが、一向に吉事はやってきませんね。
吉事どころか・・・ ほんとにね。
自分で育てている訳じゃないからかな・・・
少しくらいのおこぼれがあってもいいんじゃないのかい、ブツブツブツ・・・
カンノンソウ・観音草、キッショウラン・吉祥蘭という別名も、縁起物めいています。
見た目だと、葉には多少の柔らかさが感じられますが、ヤブランやノシランの仲間なのかなと思ってしまいます。
ただキチジョウソウはユリ科キチジョウソウ属で、1属1種の常緑多年草です。
お仲間のいない、孤高の花ということになります。
キチジョウソウは10~15センチの花茎に、両性花と雄花の両方が咲くのだそうです。
両性花が下部から咲き始め、先端に雄花をつけるようです。
この写真を見ると、先端に咲いている花にも赤紫の花柱が見てとれます。
アップしてる他の画像には、雄花らしきものも写っていますが。
すべてが両性花だけの花茎に出会ったことが、おじさんへの吉事のお裾分けだったりしたら、ちと悲しい・・・
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