NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は満足度で評価

「桐島、部活やめるってよ」

2012年08月16日 | 邦画

~全員、他人事じゃない~

2012年  日本映画   (2012.08.11公開)
配給:ショウゲート      上映時間:103分
監督:吉田大八
原作:朝井リョウ  『桐島、部活やめるってよ』(集英社刊)
脚本:吉田大八/喜安浩平
音楽:近藤達郎
主題歌:高橋優   『陽はまた昇る』
出演:神木隆之介・・・・・・・前田涼也(映画部)
    橋本愛・・・・・・・・・・・東原かすみ(バドミントン部)
    大後寿々花・・・・・・・沢島亜矢(吹奏楽部)
    東出昌大・・・・・・・・・菊池宏樹(野球部)
    清水くるみ・・・・・・・・宮部実果(バドミントン部)
    山本美月・・・・・・・・・梨紗
    松岡茉優・・・・・・・・・沙奈
    落合モトキ・・・・・・・・竜汰
    浅香航太・・・・・・・・・友弘

<見どころ>
早稲田大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウのデビュー作を映画化した
青春群像劇。学校一の人気者である男子生徒・桐島が部活をやめたことから、少しずつ校内の
微妙な人間関係に波紋が広がっていくさまを描く。
学校生活に潜む不穏な空気感を巧みにあぶり出したのは、吉田大八監督。
クラスでは目立たず地味な存在の主人公に神木隆之介がふんするほか、『告白』の橋本愛、
『SAYURI』の大後寿々花らが共演する。

<ストーリー>
とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、クラスの中では地味で
目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。そんな彼の学校の生徒たちは、
金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど
それぞれの日常を過ごしていた。ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。
それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。

<感想>
原作=未読

予告編から気になって観に行きましたが、タイトルに出てくる「桐島」君は一度も出てこないんですね。
なんとなく予想はしてましたが、最後までホントに出ないとは・・・・。

話は、学校のスター的存在、「桐島」がバレー部を辞めたことによって波紋が広がる様子を描いてます。
 
注目すべき点は、学校生活における「格差社会」を明確に描いていること。
「桐島」は成績優秀・スポーツ万能で人気者、そして彼女はマドンナ的存在の美人。
いわば、学校内でトップ階級の存在。その「桐島」が突然、部活をやめて学校に来なくなってしまう。
スターの彼に何が起こったのか?周りは騒然となる。と同時に、今まで同じ階級にいたと思ってた者
同士にに亀裂が走ったり、一番下っぱ扱いされていた者が逆襲したり・・・と、不安定な中にかろうじて
安定を保っていたものが、崩れてしまう。

「桐島」の部活を辞めた理由が、この映画の本題ではなく、そのことによって、10代の抱える
ドロドロとした物を描いていると思います。主役は、ここに出てくる高校生みんなというわけですね。

 
主演を演じた神木くんは、さすがの演技。子役あがりですが、うまく子役~俳優に進んで行ってると
思います。映画オタク少年ぶりは、なかなかのものでした。
かすみ役の橋本愛さんは、今年絶好調ですね。「アナザー」にも出てますが、確かにホラー顔かも。
「告白」でもいい演技してましたし、この後も映画目白押しなので、楽しみな女優さんです。



大後寿々花さんも、うっとおしい女子高生役ナイスでした。
実際、こういう子いたらほんとにうっとおしいでしょうね。。。。。。。あれを見て諦めたのかな?


 
男子のリアルなボーイズトークは、なるほどねぇ~と思って見てました。
うちの息子も似たようなこと言ってるな。(中学生なのに

桐島が部活をやめる・・・・・・以外は、高校生の日常を淡々と描いているので、オチとかヤマを
期待している人には、拍子抜けかもしれません。
私は、全く同じ年頃の子供を持っているせいか?高校生のリアルな日常をうまく描いているなぁ~と
思いながら観ていました。

学校という閉塞な社会、そこに生まれる「格差社会」をうまく描いていると思いました。

ただ、タイムリーな高校生には理解しづらいかも?
現に、映画館に来ていた子、半数は高校生でしたが見終わった後、口々に
「マジ、意味わかんない」という声があちこち聞えてきました。

高校生活を謳歌している子、かつてしていた子には、不向きな作品。
逆に、大人になってみてわかる作品かと思います。

キレイごとを並べていない青春映画です。  賛否両論ありますが、見て損はないかと。

点数:8点 (10点満点)

~予告編~

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8 コメント

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ドロドロって言うか 葛藤? (mayumi)
2012-08-16 19:47:35
意外に っていうと変だけど、ネットの評判いいでしょ?
いや... 私は かなり好きな作品なんだけど、もっともっと 評価の分かれそうな作品だから、
ちょっと不思議な気もする。

一見、運動部上位に見える世界だけど、なにも考えず ひたすら突き進むだけの
運動部の生徒達の方が、歯車が狂った時 ガタガタっとなるんだろうね。
悩み多き年頃だぁ~~!!

私が見た時は、夕方の回だったからか「マジ、意味わかんない」って声は 聞かれなかったけど、
それって、映画の内容や登場人物の気持ちが分からなかったんじゃなくて、
映画の構成や終わり方に 付いていけなかったんじゃないかな...。
けっこう 成熟度の高い映画だから。

神木くん、橋本愛ちゃん、大後寿々花ちゃん、好演でしたね◎
mayumiさんへ (NAO)
2012-08-16 19:59:01
最初、何回も金曜日に戻ったのが少し分からずにいましたが
何回も戻るうちにそれぞれの視点から見ているのだというのが理解できました。

>運動部の生徒達の方が、歯車が狂った時 ガタガタっとなるんだろうね。

そうかもしれませんね。
しかし、普段はやはり運動部上位が多いですよね^^;

ちょっと話が逸れますが、娘がEVAの原作本を電車で
読んでた時、リサやサナのような子が、「EVA読んでるなんてキモイわ~」と話していたそうです。
で、こういう女子高生のリアクションが「マジわかんない」と感想を述べていて
うちの娘のような子みたいな高校生は、「うん、わかるな」
という感想をもらしていました。
神木くんたちのような子には、何か感じたのかな?

>けっこう 成熟度の高い映画だから。

そうですよねぇ~だから評価けっこうわかれているのかもしれませんね。
Unknown (cyaz)
2012-08-16 22:11:18
NAOさん、こんばんは^^
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m

僕にとってはフラストレーションが溜まる一本でした
体育会系と文化部系の格差も結構ありましたねぇ。
体育会系が体育会系が動なら、文化部系は静。
体育会系が陽なら、文化部系は陰。みたいな・・・。
桐島を虚像化して、観る側をひきつけることは一本
取られたとは思いますが、「だから何」ってテイストは否めませんでした。
観てきました (くりるな)
2012-08-19 00:22:34
さっきレイトショーで、観てきました。
「桐島は最後まで登場しない」「何回も金曜日に戻る」
「それぞれの視点で描かれる」との予備知識を持って
観たので、さほど違和感は感じませんでした。

しかし高校時代ならではのこだわりやプライド、
人間関係、人に対する優越感や劣等感、ランク意識
見事に描いていましたね。

私にもあんな人との距離感を上手く取れないというか、
色々な事に過敏に反応する時代があったなーという
感想を持ちました。

逆に今が人との距離感の取り方が上手くなったというか、
賢く世渡りできるようになったというか、
「あれから30年経ったのね」です(笑)。
観て良かったです。
cyazさんへ (NAO)
2012-08-19 21:34:33
こんばんは~cyazさん♪

>体育会系が陽なら、文化部系は陰。みたいな・・・。

そうそう、そんな部分ありますね。
だから運動部系がクラスを牛耳ってるっていうの昔からあったような^^;
そうか~cyazさんは、フラストレーション溜まったんですか~。
「桐島」の捉え方で、けっこう好き嫌い分かれる作品になりますね。
くりるなさんへ (NAO)
2012-08-19 21:41:10
ご覧になったんですね^^

予備知識を得て観たほうが、これは正解の映画かもしれません。

>高校時代ならではのこだわりやプライド、

そうそう、うまく捉えていましたよね。
まさに今、うちの家にはドンピシャな女子高生がいるので、うなずきながら鑑賞してた私。
観ながら「そうそう、変なこだわり持たないでスパンをいっちゃえばもっと楽なのに」
とか心の中でつぶやいてました^^

>逆に今が人との距離感の取り方が上手くなったというか

同感です。
私も10代の頃は、人との距離感がヘタで、すぐ殻に閉じこもる性格だったし捻くれ者でした。
今では、少しは人との距離感が、上手とはいえませんが
人並みにはとれるようになったかな?と・・・。^^
Unknown (Nakaji)
2012-11-04 21:04:38
naoさんこんにちは♪
たしかに、大人になってから見たほうが面白い映画かも知れませんね。

格差社会がうまいな~って思っちゃいました。
Nakajiさんへ (NAO)
2012-11-05 14:25:46
こんにちは~Nakajiさん♪

タイムリーな世代より、かつて高校生だった年代のほうが
面白く感じる映画だったような気がします。

格差社会、うまく描いてましたよね。
文化部より運動部が上位・・・というのは今もあるかも?

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