NAO日和

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「日本で一番悪い奴ら」

2016年07月14日 | 邦画

~日本警察史上、最大の不祥事。ヤツらは何をしたのか?~

2016年  日本映画  R15指定   (2016.06.25公開)
企画・製作・配給:日活  上映時間:2時間15分
監督:白石和彌
原作:稲葉圭昭
脚本:池上純哉
音楽:安川午朗
美術:今村力
主題歌:東京スカパラダイスオーケストラ
出演:綾野剛/YOUNG DAIS植野行雄矢吹春奈/瀧内公美/田中隆三/みのすけ
    中村倫也/勝矢/斎藤歩/白石糸/青木崇高/木下隆行/音尾琢真
    ピエール瀧/中村獅童

<見どころ>
『凶悪』などの白石和彌監督と『新宿スワン』などの綾野剛がタッグを組んだ、日本の警察に
おける不祥事をモチーフにした作品。2002年に覚せい剤取締法違反容疑などで逮捕され
“黒い警部”と呼ばれた北海道警察の警部の、逮捕までの26年間が描かれる。
脚本は『任侠ヘルパー』などの池上純哉、音楽を『八日目の蝉』などの安川午朗が担当。
白石監督の演出と、劇中で体重を10キロ増減させ衝撃的な実話に挑んだ綾野の壮絶な
演技に引き込まれる。

<ストーリー>
柔道で鍛えた力を買われて、北海道警察の刑事になった諸星要一(綾野剛)。裏社会に
入り込んでS(スパイ)をつくれという、敏腕刑事・村井の助言に従い、Sを率いて
「正義の味方、悪を絶つ」の信念のもと規格外の捜査に乗り出す。こうして危険な捜査を
続けていった諸星だったが……。(以上シネマトゥディより)

<感想>
「稲葉事件」基に描いた本作は、主人公・諸星の26年間を描いた一代記的な内容。

「稲葉事件」は、当時ニュースや新聞で取り上げられていたので、記憶にはありますが
犯人がどういう経緯でこのようなことになってしまったのかは、新聞では当然書かれていないので
映画を観てビックリでした・・・・。

 
この世から悪を失くしたいと思っていた警察官が、どんどん悪い方に染まっていくんだけど
堕ちていく様を綾野剛君、見事に演じてました。こういう狂気めいた役を演じるの
本当にうまい。覚せい剤を初めてうつシーンがあったが、あのシーンはかなり強烈だったな・・・。


 
脇を固めたピエール瀧さん中村獅童さんもよかった。特にピエール瀧さんの
静かだけど、奥に秘めた怖さを持つあのオーラは、さすが。

実話ベースのフィクションとはいえ、
あんな不正がまかり通っていただなんて
笑うに笑えない。警察の根深い腐敗を感じずにはいられません。

そういやこの映画公開直前に、北海道警察の不祥事がまた発覚してましたよね。
おいおい、隠蔽体質は相変わらずなんですね。

綾野剛君の演技力を再認識した作品でした。

でも、基本的にこういう映画は苦手なので、もう1回観たいとは思わないな~(笑)

点数:8点 (10点中)


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