NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
コーギー・B'z・グルメ話あり
映画の点数は自分の満足度で評価

「エヴァンゲリヲン新劇場版 “破”」

2009年07月07日 | あ~か行の映画

          
~辛いのは 君だけじゃない~

ヱヴァンゲリヲン新劇場版シリーズ全4部作の2作目。

2009年 日本 クロックワークス=カラー配給  (09.6.27公開)
[監督][原案][脚本]庵野秀明
[音楽]鷺巣詩郎          [上映時間] 108分
[声の出演]
緒方恵美・・・・・・・・碇シンジ (主人公。EVA初号機に乗る「第3の少年」)
林原めぐみ・・・・・・綾波レイ (EVA零号機に乗る「第1の少女」)
宮村優子・・・・・・・・式波・アスカ・ラングレー(EVA2号機に乗る「第2の少女」)
三石琴乃・・・・・・・・葛城ミサト (ネルフ戦術作戦部作戦局1課課長)
坂本真綾・・・・・・・・真希波・マリ・イラストリアス (新キャラ。詳細は不明)
立木文彦・・・・・・・・碇ゲンドウ (特殊機関ネルフの最高司令官で、シンジの父親)
山口由里子・・・・・・赤木リツコ (ネルフ技術開発部技術局1課所属)
清川元夢・・・・・・・・冬月コウゾウ (ネルフ副司令官。ゲンドウのよき参謀)
関智一・・・・・・・・・・鈴原トウジ (シンジのクラスメイト。大阪弁で話す)
       

<見どころ>
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』全4部作のうちの第2部。
前作「序」で、汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンで戦うという決断を自ら下した
少年が、謎の生命体“使徒”とさらに激しい戦いを繰り広げる様子に肉迫する。
本作でもテレビシリーズを手掛けた庵野秀明が原作と脚本、総監督を担当。
今回、初登場となる新キャラクターや、新型エヴァンゲリオンの勇姿は必見。

<あらすじ>
汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗ることで、自ら戦うことを選んだ碇シンジ。
大きな運命を託された14歳の少年の物語は、ここから未知の領域へ突入する。
また、ドイツから式波・アスカ・ラングレーがエヴァンゲリオン2号機に乗って参戦。
謎の生命体“使徒”とEVAシリーズの戦いは新エヴァンゲリオンの参加で、
さらに激しくエスカレートしていく・・・。

<感想>
アスカの苗字が惣流から式波に変わったことで、この第2部は完全な新作。
キャラの描写も若干変化し、展開もテレビ版とは異なっています。

だが、そんなことは関係ない。むしろ、これでかなりスッキリ!
個人的には、正直いうと、テレビ版は面白いけど、なにが言いたいのか
さっぱりわからん、けどおもしろい・・・というなんとも複雑なアニメだったので・・。
監督の頭の中がスッキリされたんでしょね。観る側も整理しやすかったです。
だから、いい意味で裏切れた感じの108分間でした。

とりわけ印象に残ったのが、チルドレンたちの心理描写の描き方。
超ネガティブな主人公:シンジが、本作でかなり成長しているのに驚き。
  
ラストで、レイを助けるシーンは、圧巻。
まさか、シンジの口から「来い!」なんて男らしいセリフ出てくるとは。。。。
してやられました。
加えて、バックに流れる「翼をください」、アスカでは「今日の日はさようなら」にも
まいりました。
一見、エヴァの画像とは、完全にミスマッチに映るんですけど、その感覚が狙い?
とても印象に残ります。この歌で、現場で戦っているのは“子ども達”なんだ、
というのを改めて実感。
でも個人的には、この手法は、1回でよかったかも。(「翼をください」だけで
 
「破」から登場のアスカも相変わらずの元気度。
「あんた、バカァ~!?」「バカシンジ」の台詞も久しぶりに聞けて良かった。
ただ、テレビ版に比べると、少し角が取れたような気がします。
そしてレイ同様、心の変化が丁寧に描き出され、人とのかかわりを避けていた
アスカが、人とを通してその大事さを少し理解していく様、そこに行き立つまでの
葛藤が、観ている側にもわかりやすく描かれ、胸が詰まりましたね。
その点は、レイも同じ。
「ポカポカするの」のシーンはウルっときました。そんな日が来てほしい・・。

そして、「破」では新キャラ:真希波・マリ・イラストリアスが登場。

 
まだ謎の多い人物ですが、インパクト大。冒頭からいきなり現れたのには驚き。
「Q」ではどんな活躍をしてくれるのか?期待したいです。

そして、NAOさんが好きなミサトさんも健在。
 
彼女も心の中に過去のトラウマ抱えているんですよね。
リョウジも「破」から出てきたし、これからどうなるのか?
TV版でものすごく印象に残っているベッドシーン、「Q」では再現するのかなぁ?

印象といえば、まだ出番は少ないけど、「序」でも今作でもおいしいとこもっていくカヲル君。
 
ほんと、かたことのセリフしかないのに、なぜにこうまで印象あるのか?
だから次回作が楽しみなんですけどね。

今作では、主要キャラがある意味「まとも」に「人間らしく」なっているのがポイント。
とりわけTV版では、ただの非道な人間にしか見えなかったシンジの父:ゲンドウが
不器用ながらも、シンジに歩み寄ろうとする姿には驚愕でした。

鬼にしかみえなかったゲンドウが人間に見え、ちと感動。
「人形」だったレイが、人間らしさを出していく様にも感動。
シンジに「意思」が芽生え、男になったのにも感動。

「希望」が見えた終わり方に拍手。こういう展開であってほしかった。
最終章も、「希望」である終わり方を願います。

点数:10点(満点)
*公開前の情報量が極端に少なかったのが効を奏しました。
  白紙状態で観られたのも大成功の一つかも?
  村上春樹さんの「1Q84」の戦法と同じですね。次回もこの戦略で!

-- 予告編 --


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 倉木麻衣10周年記念ライブ... | トップ | 生徒との会話 »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (素子)
2009-07-07 22:16:07
今日、うちの息子が友人と
この映画に行ったんです。
衝撃を受けて
無言でふたりで帰ってきたそう・・

何を感じたんでしょうね^^
返信する
お疲れ様でした(*^_^*) (コーディ)
2009-07-07 22:43:21
確かにアレは満点ですよね。
同じ作品(漫画を)作るものとして、
あのセンスは流石に嫉妬しました。
アスカもビックリでしたよね。
まぁ悪い点を強いて、
言うなら宇多田の曲も
新作が良かったです・・・・・
しかし文句なく良作ですね(*^_^*)

あ!NAOさん、6日に
同伴^^の映画(EVA破)鑑賞、
誠にありがとうございました(^。^)
女性と映画見たのは、久々だったので
嬉しかったです。
見たいアニメ映画、また誘ってくださいな◆

返信する
素子さんへ (NAO)
2009-07-07 23:15:56
>衝撃を受けて、無言でふたりで帰ってきたそう・・

それ、わかります。
私も初めて見た時、そうでした。^^;
内容が、旧約聖書を引用したのが多く、「使途」の名前もそこからきているんです。
爆発した時の焔も十字架になっていますし。

主要キャラが、同じ中学生というのも衝撃かもしれませんね。
大人の都合で戦いに繰り出されるし、みんなどこか心の奥底に深い闇抱えているし。
エヴァも、ロボットなんだけど半分生き物なんですよね。^^;
ぜひ、息子さんの感想もお聞きしたいです☆
返信する
コーディさんへ (NAO)
2009-07-07 23:58:59
こちらこそ、お付き合いくださいましてありがとうございました。
シンジ・アスカ・レイの心の描写が、わかりやすく
描かれていて人間味を感じたのがよかったように思います。
特にラストのシンジは良かった♪
希望につながる終わり方を前から望んでいるので
どうか、そういう形で終わってほしいと願います。
返信する
先週金曜ロードショーで第一作見ました。 (ダイヤ)
2009-07-08 17:49:37
>主要キャラが、同じ中学生というのも衝撃かもしれませんね。
これで当時同年代人達の共感を得て社会現象にまでなったんでしょうねぇ。でも他の作品でも結構同年代の子がロボットに乗るって結構多いですね。
>心の描写
蒼穹のファフナーという作品でも中学生の子供達が謎の敵フェストゥムから島を守るため非人道的兵器ファフナーに乗り戦うという作品なんですけど戦わなければならない子供達だけでなく、戦わせなければならないという親や大人達の心理描写もあって見て泣いた時もありました。

>新キャラ:真希波・マリ・イラストリアス
声優が坂本真綾という事で興味を持ちました。主にアニメソングを歌う歌手としても有名ですね。

返信する
ダイヤさんへ (NAO)
2009-07-08 23:25:31
はい、私も復習を兼ねて見ていました♪
同年代の子がロボットに乗っているの確かに
多いですが、なんかEVAに関しては
あまりにもふつ~すぎる子が乗っているのが
ものすごく印象的で。^^;
加えて、第3新東京は、箱根を設定しているので、なんか妙な現実感を感じてしまいまいます。

>声優が坂本真綾という事で興味を持ちました

同じくです。
劇中、真綾さんの流暢な英語が聞けて良かったです。
返信する
TBありがとうございました (シムウナ)
2009-07-14 05:33:05
TB有難うございました。
2年近く待った結果、ここまで完成度の高い作品を
提供されるとは、興奮の連続でした。
基本のストーリーラインは旧テレビシリーズを
踏襲しているのですが全く別物になっていました。
今回は、シンジ、レイ、アスカの心情の変化が
愛を感じることができるし、陰鬱な旧シリーズとは
異なって、ハッピーエンドになりそうな予感が
しました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
返信する
シムウナさんへ (NAO)
2009-07-14 08:59:42
こちらこそ、TB&コメントありがとうございました♪
映画の直前情報をむやみやたらに流さなかったのもよかっですね。
真っ白な感じで観られました。
正直、TVシリーズは、後半視聴者おいてけぼり・・の感があったので
今回はスッキリ観られ、なおかつ希望がもてる展開。
陰鬱なラストにならないよう期待したいです。
返信する

コメントを投稿

あ~か行の映画」カテゴリの最新記事