NAO日和

ピアノ講師NAOの日々感じた事を本音でトーク♪
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映画の点数は自分の満足度で評価

「怒り」

2016年09月26日 | 邦画

~あなたは殺人犯ですか?~

2016年  日本映画  PG12指定 (2016.09.17公開)
配給:東宝         上映時間:2時間21分
監督・脚本:李相日
原作:吉田修一  『怒り』(中央公論新社刊)
音楽:坂本龍一
主題曲: 坂本龍一 feat. 2CELLOS
美術:都築雄二/坂原文子
衣装デザイン:小川久美子
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/佐久本宝
    ピエール瀧/三浦貴大/高畑充希/原日出子/池脇千鶴/宮崎あおい
    妻夫木聡

<見どころ>
『横道世之介』『さよなら渓谷』などの原作者・吉田修一のミステリー小説を、
『悪人』でタッグを組んだ李相日監督が映画化。現場に「怒」という血文字が残った
未解決殺人事件から1年後の千葉、東京、沖縄を舞台に三つのストーリーが
紡がれる群像劇で、前歴不詳の3人の男と出会った人々がその正体をめぐり、
疑念と信頼のはざまで揺れる様子を描く。出演には渡辺謙、森山未來、
松山ケンイチ、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡など日本映画界を代表する
豪華キャストが集結。

<ストーリー>
八王子で起きた凄惨な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、
事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平(渡辺謙)と娘の愛子
(宮崎あおい)が暮らす千葉の漁港で田代(松山ケンイチ)と名乗る青年が
働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の
田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の
続報に目が留まり……。
 
<感想>
原作=未読

キャストが全て主役級の人ばかりなので、予告編から注目していたが納得のキャスティング。
なんでも「登場人物は、オーシャンズ11のようなオールキャストを配してほしい」という
原作者からのリクエストがあったそうで。

 
それにしても、今年邦画の中で衝撃度ダントツじゃないでしょうか?

実力派ばかり揃えているので、演技は見ごたえ抜群。ほんのちょっとしか
出ていない高畑充希さんの目で語る演技も見逃せません。
 
 
公開前から、妻夫木聡さん・綾野剛さんのBLシーンが話題になり、実際そのシーンは
なかなかリアリティがあり、上映館数多い中よくここまで撮ったなぁ~と驚いたが、
一番驚いたのが、広瀬すずのシーンの描写。
これ、女性にはかなりきつい。とりわけ、親の立場からみたらこれはいたたまれない。
私自身、映画とわかっていてもあまりにリアルすぎて怖くて息が出来なかったです。
 
 
「怒り」というタイトルですが、テーマは人を信じることがいかに不明瞭で不確かな
ことか、というのを描いています。東京・千葉・沖縄での話は、交わらないまま終わりますが
時空をうまくつかった演出でしたし、どの話も苦しかったです。

個人的に宮崎あおいさん、広瀬すずさんの演技が印象的。二人とも一皮むけた感を
感じましたし、すずちゃんよくやった!と言いたいです。あと綾野剛くんの儚げな演技も
印象に残りました。音楽は、坂本教授。「レヴェナント」同様、音響を意識した音楽で
良かったです。どちらも重たい作品ばかり担当でしたね、教授。。
 
市橋事件をモデルにした下りをみて、犯人はなんとなく予測はつきましたが
ラストをみて人間の心が一番怖いな・・・・と感じました。

目をそむけたくなるシーンがありますが、これは観ておくべき作品だと思いました。
間違いなく賞レースに入ってくるでしょう。

ただ重いし衝撃度半端じゃないし、もう1回みたいとは思わないな。。。

点数:9点 (10点中)

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2 コメント

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Unknown (cyaz)
2016-10-01 20:45:39
NAOさん、こんばんは^^

すずちゃんがトラウマにならないかと、
心配になるぐらいでした。
多少、現実離れはしていたものの、
すぐ近くでこんなことが起こっていても
不思議はない不安定な社会となりました。
まして、外国人があまりにも増えて、
気のいい日本人が追いやられる
そんな気持にもなりました(映画とは別に)
返信する
cyazさんへ (NAO)
2016-10-02 00:15:21
こんばんは~cyazさん。

あのシーンは、未だに脳裏に焼き付いてます。
演じたすずちゃん心配ですが、実際にあのような目に
遭われた方が現実にいるのかと思うと、胸が苦しくなりました。
返信する

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