文章に句があり節がある。文法論を文論の範疇で述べれば、句と節は主語の要素によって分ける。語と語とが主語の要素を持たないままに関係構成すれば、それは句レベルである。節は語と語とが関係構成して、文のなかにもう一つの文の関係構成を持てば、節となる。言い換えあれば、句はそのままで文になることはないが、節はそのままで文になる。この分け方は主語の要素を前提にした文単位の見方であるから、それを文章レベルでとらえる場合はどうなるか。ここに、日本語文法をとらえる主語の現れ方が議論されてきていることがわかる。文に現れない主語が、文章の文のなかにあるというふうに、文章には主語があるとする考え方である。文章は句、節はまた、その形式でもって、文とともに文章の関係構成にあるのが日本語である。文があって、句があって、ときには語だけでもって、文章を作っている。その句には、漢語文法のとらえ方による章句のことがあった。節には文法の主語の要素を見る英語文法などのとらえ方があった。日本語には、そのいずれをも許容する文章構造、文構造によると、句構造、節構造が認められる。
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