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いわく、かたる、もうす

2016-11-04 | まさごと
いわく、曰く、と書けば、論語の読みであった。のたまわく と読み習わしていあたのだが、のたまう はまた、宣う ともなる。あるいは、いわくつき、となると、これまた、とんでもないことである。かたる を、騙る、とかけば、これはもうただ事ではない。申す、と書けば、謙譲語になったようである。このそれぞれの用法を漢字表記を当てて、その意味の区別を、言う、語る、などと考えることができる。言う には、謂う という表記があり、云う とすることもあるが、謂い とすれば、物言いとなるか、云々とすれば、かくかくしかじかとなる。もうす は、まおす であったから、物申す として、啓白 とあったりする。もうすもうす と言って、もしもし の呼びかけになった。この言葉を日本語読みにして、使い分けをしてきたのである。それでは、曰く についての、言う とはなんであったろう。いうのには いうことには となるのであるが、動詞 いふ の未然形+接尾語 く と解説する、曰く言い難し である。



デジタル大辞泉の解説
いわ‐く〔いは‐〕【×曰く】

《の名詞化。「実は」と打ち明けるべき内容の意》隠れた事情や理由。「曰くのありそうな古時計」
《「い(言)う」のク語法》(副詞的に用いて)言うことには。「古人曰く」
「かぐや姫の―、なんでふ去ることかし侍らむと言へば」〈竹取〉


大辞林 第三版の解説
いわく【曰く】

一[0] ( 名 )
〔 二 の一語化〕
①込み入った事情。わけ。 「何か-ありげだ」

(副詞的に用いて)いうことには。 「先生-、…」
二〔「言ふ」のク語法〕 言うこと。 「たわやめと-もしるく/万葉集 619」
[句項目]
曰く言い難し


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