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日本語を形態で見る

2016-05-25 | 日本語文法
日本語教育文法を形態文法でとらえる。日本語には教育用文法に国語文法の文節文法がある。文節文法はなじまない語であるが、その有効性は文法をもってとらえる人口に膾炙する。文節はもう古いなどという妄念がまた広まり、その一方で言語現象の解釈に文節が機能的であることを、その不器用さで批判する。それはさておき、形態レベルで日本語教育文法をとらえるというのは、どういうことか。語をそれより分解できない意味の単位とすると、日本語の漢字語彙はたちまちに語の単位より以下の文字レベルがあって、それは語なのであるが、熟語を分解して語構成論となることは、ちょっと考えてみればわかることである。

その漢字語彙のほかに仮名文字で文節する音韻の音節で日本語を語よりも下位のレベルで分けようとすると、さらに音韻でいうところの音素レベルがあり、意味を担う最小単位としてあることが分析される。音節が仮名文字で、音素がローマ字であるところの発音記号となって、それを意味の単位に見ようとする。語基と接辞による。あの文節が自立語と付属辞によるのと、少しは似通う。

形態はその内部に形態素を持つことになるが、自立形態では独立した語として見られる。形態は形態素が語となって現れる単位であるから、形態論と形態素論をわけるべきである。形態素はあくまでも要素である。その表れはようそのままであると、それが扱いにくいもので、要素結合による、現れた形を形態として、文法論議となる。それでも、いちいちに音素表記をしてローマ字日本語の表記を読み取るのは、現実に困難であるが、それを音の形態として脳内にインプットしていくという点では、書き表された煩雑さよりも、覚えやすさ、使い安さが要点である。

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