ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第 112号、スーパー銭湯で考えたこと

2005年11月21日 | 政治関係
教育の広場、第 112号、スーパー銭湯で考えたこと

 私はスーパー銭湯が好きなので、時々行きます。スーパー銭湯を
ご存じない方のために一応説明しておきますと、それは要するに銭
湯なので、銭湯の料金( 500円前後)で入れるのですが、数種類な
いし十種類くらいの風呂を備えた銭湯です。露天風呂とサウナはた
いていあります。

思うに、日本人はサウナは健康的だと思っているようで、いつも
一番混んでいます。どんなお風呂でも入り方次第だと思うのです
が。

スーパー銭湯の上(料金的に)には日帰り温泉というのがありま
す。これは温泉ですが、数種類のお風呂を備えている所がほとんど
です。料金は1000円前後です。

その上はクアハウスです。これは2000円前後です。これは言葉か
ら分かりますようにドイツのそれを真似したものですが、本物とは
大分違うようです。残念ながら私はドイツでクアハウスに行ったこ
とはありません。

これが前二者と違う所は水着を着て入る点で、そのため男女の別
がありません。たいていプールがあります。運動をするための器具
もあるようです。

さてスーパー銭湯ですが、数年前から私の行動範囲にも次々とそ
れが出来てきました。嬉しい限りです。そこで自然と比較して考え
るのです。

やはり公営のそれと民営のそれとは大いに違いです。料金はほぼ
同じなのに、明らかに公営のものより民営のものの方が内容が充実
していて楽しいです。全体の作りから個々の風呂の種類まで全然違
います。公営のものの中にはサウナがあるのに水風呂のないものま
であります。従って客の入りが違います。

公営のものの方が勝っているのは露天風呂の景色くらいでしょ
う。それは少し離れた郊外にあるものが多いからです。

そこで私が考えたのは、やはりサービス業は公営には向かないと
いうことです。しかし、国民宿舎などは公営で設備もサービスもい
い所もあるようで、旅行雑誌などで特集を組んだりしています。な
ぜこういう例外も起きるのか、それは又別に考えましょう。

ともかく、私の考えたことは、大学でも私立大学の授業料が国公
立と同じかそれ以下だったら、私立大学の方が栄えるだろうという
ことです。そして、国公立大学は必然的に改革を迫られるだろうと
いうことです。

では、私立大学は本当に授業料を国公立大学以下にできないので
しょうか。ドイツの私立ギムナジウムは建物の費用などは設立母体
(たいていカトリックの修道会)が出し、教師の給与は公立学校と
同様に自治体が出すので、私立でも授業料はゼロです。これはいつ
か書きました。

アメリカの大学では資産運用などで経費を賄うことも大いにして
いるとか。ノーベル賞の賞金がどんどん増えているのは資産運用者
の腕がよくて基金が増えているからだと聞いたことがあります。

松下政経塾では授業料を取らないどころか塾生に給与まで出して
います。皆株の配当でやっているからです(国立で学生に給与を出
しているのは多分、防衛大学校だけだろうと思います)。

小規模でいいから国公立大学以下の授業料でやっていく私立大学
を作るような起業家は出てこないのだろうか。

(2003年02月14日発行)