小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

好きなもの 安部譲二 / 毎日新聞

2007年07月23日 | その他

「①素敵な女の方  
 現代は僕が知る限り、日本の女の方が一番美しくて素敵な時代です。とにかく断然、議論の余地なんか全く無く、素敵な方がウヨウヨしているんです。滝川クリステル、上戸彩、ソニン、そして木村佳乃に中谷美紀と、僕が好きな女の方を全部書き出したら、それだけでこのスペースが埋まってしまいます。ほんの十年前の内田有紀、安室奈美恵の頃から、素敵な女の方は異常増殖しました。思い出してみればこれまでにも、岬マコ、加賀まりこ、それに石田えりと、綺麗で素敵な女の方はいました。けどそれは、突然変異か散発的な存在だったのです。例年、僕は正月に「いい女番付」を作るのですが、この頃はなかなか絞り切れず、ウンウン唸りながら三ヶ日を過ごすことになるのです。

 ②仔猫のウニ
 昨年の五月に四国の松山で生まれたウニは、御縁があって七月に安部ウニになりました。この一歳二ヶ月の雑種の牡猫は、お母さん猫のハニィちゃんが産んだ猫ではありません。神様がお創りになったのだと、僕は堅く信じているのです。

 ③一太郎とグーグル 
 ほんのちょっと前まで、パソコンを遣っている男に、『そんなもんを得意になっていじっていると、感電しちまうぞ』なんて言っていた僕ですが、五~六年前にコワゴワいじってみたら、途端にとりこになりました。憂鬱(ユウウツ)も薔薇(バラ)も変換キーをたたけば、すぐ現れてくれます。書き順なんて知らなくてもいいのです。それまでは老眼鏡をかけ、ルーペを使ってもまだ良く見えず、イライラカリカリしていました。調べ物も、飛躍的に時間を節約できるし、暇つぶしにもってこいです。好きというより、これがなければもう、仕事になりません。(作家)」(毎日新聞、本と出合う―批評と紹介欄)


 かって『塀の中の懲りない面々』で衝撃的なデビューをした、こわおもての安部譲二も、もう70歳。こんな文章を書くかー。いや、小父さんもこんな文章を書けるようになりたいものだ。人間素直が一番!や。

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